映画

2008年7月 9日 (水)

P.S.アイラヴユー&セシリア・アハーン

Photo_2友人Yより「ねーねー、いつ書いてくれるの?」とプレッシャーを受ける生活が続いているので、そして、そろそろ書いてもご迷惑にならないと思うので、書きます〜〜

以前、ここで書いたセシリア・アハーンの「P.S.アイラブユー」。(公式サイトはこちらです

いよいよ映画が日本公開(今年10月)です。

先日、プロモーションのために、作者のセシリアが来日。

ブログにもちらっと書きましたが、数年前、傷心旅行中だった私がストックホルムの空港でこの「P.S. I Love You」本を読み、号泣。その時に、行きずりのスウェーデン人のおばさんの優しさに、「人が人を傷つけるけれど、人によっても癒されるのだと身にしみた」経験をしました。そして、たぶん、そこがターニングポイントだったのだと思います。私は与えられた環境で私なりに幸せに生きて行けるようになりました。

そのきっかけとなった本を書いたセシリアが来日しているということで、どうしても一目会いたい!と、あの手この手を使い(幸い、この映画関係者が近くにいました)、来日中に、ほんのちょっぴりお目にかかることができました!!!!  
#私自身がすごく忙しいスケジュールだったのに、会える可能性があると分かった瞬間に、すごい勢いでスケジュール調整実施。こういう時に発揮する私のタイムマネジメント能力を、日々の生活にも発揮できるといいのだけれど... 
火事場の馬鹿力と同じなのではないか?と友人Yから指摘を受けてしまいました(笑)

会えると分かった時から、お会いするまで、胸がドキドキ。

ものすごい緊張と共に、一目お会いすることが出来、そして、彼女の書いた本への感謝の気持ちと、そして、この映画の成功をお祈りするとお伝えして、面会は終了。

とってもかわいい人でした!!!!

Ilove_youさて、映画の方ですが、プレミア試写会は大成功だったそうです。

ストーリー(再掲)
29歳のホリーは、10代の頃から付き合っていた1歳年上のゲリーとゴールイン。家族と友人に囲まれ、幸せな結婚生活を送っていた。楽しい日々がずっと続くと思っていた2人に突然の不幸が襲う。夫ゲリーの死だった。空想と現実の間でさまよいながら泣き暮らすホリーのもとに、ある日10通の封書が届く。それは、悲観にくれる妻が立ち直れるように、彼が遺していた手紙だった。愛に満ちた手紙のラストにはいつも「P.S. アイラヴユー」と。愛する人との永遠の別れと再出発を描いた感動作。

私も一足先に映画はこの春見ていたので、この試写会には行きませんでしたが、関係者の間では、トレーラーだけで泣けるという話題の映画です。特に、男性陣からは絶賛されている映画のよう。

で、私は...というと、本の印象があまりにも強すぎて、本の印象のまま映画を見てしまうと、「さらっと見れてしまって、重みが足りない」という意見になってしまうのですが、頭をゼロリセットにして、もう一度見てみると、「悲しい出来事を正面から撮りながらも、人は悲しみを乗り越えて行ける生き物だと、希望が持てる映画」であると思いました。

特に、最後のシーンでは、涙ボロボロ。ティッシュを一箱抱えながら(そして隣に紙袋で簡易ゴミ箱を作ってゴミ箱に使用)、文字通り、号泣しながら、見てしまいました。

ホリーの母親が非常にいい味を出しています。

生きて行くってこういうことなんだ。

今、そばにいる大事な人を大事にしよう。

そう思える映画です。

2008年10月18日公開なので、是非、見てください!
#著者に会えたから宣伝が露骨だと言わないでくださいね。ホントにいい本で、映画も本とは別物と考えればすごくいいんですよ!
##映画→本の順序の方が、いいかもしれません。


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2008年7月 2日 (水)

Definitely, Maybe

Definitely「Definitely, Maybe」を見ました。

内容
Three relationships. Three disasters. One last chance. For Will Hayes, a second look at the past will give him a second chance at the future.

離婚した父に、娘が自分の母との出逢いを聞く。

こうして物語はスタートするのだけれど、その間に、自分にとって本当に大事な人が誰なのかが明確になっていき、最後は、その彼女に娘と一緒に告白しにいく。

...というようなストーリー。

うーむ、アメリカ映画だ。

先日見た「Dan in Real Life」とかぶるところが多いように思うのですが、これって最近のはやりなんでしょうか!?

あるいは、私が最近どっぷり日本に浸かっているので、こういうアメリカカルチャーを受け入れなくなっているのか!?

娘とこういう会話のやり取りをするところにとても違和感あり。

映画としてはとっても面白いのだけれど、「????」と疑問符が頭の中を飛び交いながら、タイトルである"Definitely, Maybe"と言っている自分に笑えました。

(総合評価:★★★☆☆ 飛行機の中での時間つぶしじゃなかったら見なかったな〜。アメリカでスマッシュヒットのロマコメらしいけれど。。。。)


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2008年6月28日 (土)

恋空

今更ではありますが、ケータイ小説「恋空」をケータイで読みました。

ケータイで小説を読む習慣が無いのですが、流行っているモノには手を出してみる(時期がすごく遅いのは認めますが)職業病が出ました。

読み終わった一言目。

「疲れた...」

明るくないところで読んだというのも原因の1つかもしれませんが(電車とかで読んでいる人の真似をしてみたのです)、とにかく1画面で読める分量が少ないので、ちょこちょこ操作をしないと先に進めないので、ホントに疲れました。

そして、画面に入りきる分量を意識して書いているのでしょう。文章が短いので、テンポよく読めるので、そのテンポと自分の操作スピードがなかなか合わず、イライラ。

しかし、真似したいと思ったのは、画面サイズに合わせて、文章を書くということ。

恋空そのものの感想よりも、ケータイで小説を読むという行為に対しての感想ばかりになってしまいましたが...

小説の感想は、「私はこういう感覚はイマイチ分からんなぁ〜」が、第一声。

きっと大人になって、なくしてしまったモノがあるのかもしれません。

が、この年代の頃の日記を引っ越し荷物から発掘して読み直してみたのですが、「ずいぶんとまじめな高校生だったんだなぁ〜、やっぱり時代の差!?」と思うほどまじめな内容しか書かれておりませんでした。当時読んでいた本についてのメモや、進路の悩み、人種差別への憤り、将来の夢、など、ホントに当たり前のトピック。きっと当時の私にも、この「恋空」の主人公の気持ちは分からないだろうなぁ...
#引っ越ししたばかりで部屋が全く片付いておりません。エンタメ三昧するよりも、部屋を片付ける方が大事かも!?

こういう文句をいいながらも、映画まで見てしまいました(笑)

映画もやはり... 私はあまり好きではありませんでした。原作が好きではないのだから、映画が好きである可能性は低いのは分かっていて、見ている自分の時間の使い方に「???」と思ってしまいました。


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2008年6月27日 (金)

Dan in Real Life

Dan振られ男を演じさせるとこの人の右に出る人はいないんではないか!?と思うほど哀愁漂う振られ男を演じているスティーブ・カレル主演の「Dan in Real Life 」を見ました。

ストーリー: 妻に先立たれ、3人の娘を男手1つで育てるシングルファーザーのダン・バーンズ(新聞のコラムニスト)。 ある日、彼は家族の集まりのために両親の家に娘達を連れて出掛けるが、 立ち寄ったブックストアで、マリー(ジュリエット・ビノッシュ)という女性に出会う。 2人は意気投合し、マリーはダンに電話番号を渡すが、両親の家についてみると、何とマリーはダンの兄、ミッチ(デーン・クック)の 新しいガールフレンドだった。 それから数日の間、ダンとマリーはお互いの気持ちを模索するが、ダンに引かれるマリーはミッチと別れ、 2人はボーリングに出掛けることにする。しかしそこには、 ミッチを含む家族全員が偶然にもボーリングをしにやって来ている。 楽しいはずの2人のデートはすっかりぶち壊しになり、やがて・・・。

娘がダメ父に対してそんなことしちゃダメ発言が出たりするあたりがアメリカ映画。

すごく面白い映画で、カレル以外のキャストも本当にいい味を出しています。ジュリエット・ビノシュは、感情的で衝動的な女性を非常に知的に演じているし、ダンの家族(両親、ミッチなど)の演技もとても自然で、しかしコミカルで、本当に面白い。こういう家族、いるよね〜と思いながらも、やはり展開がとってもリアルでないのが映画の醍醐味。

この恋はどうなるの?と、はらはらドキドキしながら、ダンのありえない失敗(恋をしていたらありえる失敗ばかりなのですが)に笑いながら、ちょっとほろりとしてしまう、そんな映画でした。

(総合評価:★★★★☆ 大爆笑しました)


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2008年6月24日 (火)

最高の人生の見つけ方(The Bucket List)

Photo最高の人生の見つけ方(The Bucket List)」を見ました。

内容
自動車整備工のカーターと実業家で大金持ちのエドワードが入院先の病院で相部屋となる。方や見舞いに訪れる家族に囲まれ、方ややって来るのは秘書だけという2人には何の共通点もなかった。ところが、共に余命半年の末期ガンであることが判明し、カーターが死ぬ前にやっておきたいことをメモした“棺おけリスト”を見つけたエドワードはリストの実行を持ちかける。2人は周囲の反対を押し切って冒険の旅に出るのだった。

きっとあちこちで書かれているのでしょうが、まず、日本語のタイトルの付け方が悪い。The Bucket Listがなぜ「最高の人生の見つけ方」になるのでしょうか!?

タイトルのつけかたは置いておくとして、私はこの映画をかなり楽しんでみることができたと同時に、癌で亡くなって行った友人達のことを思い出し、彼らの生き様(生き方ではなくて、生き様だと思う)を振り返り、涙無くして見ることができなかったのです。
#飛行機の中で大泣きしながら映画を見ているのってもしかして私だけ!?

私はよく生きいそいでいると言われるけれど、生きいそいでいるのではなく、いつ死んでも悔いの無い人生を送りたいと思っているだけだなぁ、と、この映画を見ながらしみじみと思いました。たぶん、とても近しい人たちを若くしてなくしたからかもしれません。また、自分が病気をして病院のベッドの上で長く過ごしたことも関係あるとは思います。

自分の人生にとって何が大切なのか?

この映画を笑いながら見ながらも、大切なメッセージは心にびんびん響いてきました。

ところで、ジャック・ニコルソンは、やんちゃなおやじをとてもうまく表現していて、とても微笑ましかったです。

(総合評価:★★★★☆ 日本語タイトルはイマイチだけれど、生きる意味を「楽しく」考えされられます)


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2008年6月22日 (日)

ジョルジュ・サンド

Photoとても先進的なセンスを持った友人が先週他界しました。あまりに早すぎるその死をなかなか消化できず、彼女がとても好きだった作家、ジョルジュ・サンドを読み返したり、映画を見たりしています。ここ数年、自分と同年代の近しい友人たちが次々と他界する中、自分らしい生き方は何かを問わずにはいられません。そして、皆、同様に、「自分のためだけに生きず、誰かのためにも生きてほしい」と言い残して行くところに、胸が詰まります。

ジョルジュ・サンドの29歳からの数年間にスポットをあて、サンドとミュッセの恋愛を描くことで、サンドの一面を表した映画「年下のひと(Les Enfants Du Siecle)」を見ました。

内容(goo映画より)
1832年。29歳の女流作家ジョルジュ・サンド(ジュリエット・ビノシュ)は、夫と別居し、ふたりの子供を連れてパリへやってきた。そんな矢先、彼女はある朗読会で6歳年下の美貌の若き詩人ミュッセ(ブノワ・マジメル)と出会い、恋におちる。彼らの関係は文壇でスキャンダルとなり、ふたりは渦中を逃れてヴェネチアへ旅に出る。そこでふたりの前に現れたのが、病に倒れたサンドを診察した医師パジェッロ(ステファノ・ディオニジ)。病床でも生活のため執筆活動を続けるサンドを放って、ミュッセは夜遊びに出歩き、酒とアヘンに溺れたあげく倒れた。サンドは献身的に彼を看病しながらも、一方で優しいパジェッロと関係を深めていく。嫉妬に狂ったミュッセは単身パリへ戻るが、あきらめきれない彼は、パリへ戻ってきたサンドに情熱をぶつける。サンドも彼への愛を抱えながらも、ついにふたりは破局した。かくして、この恋はふたりの半生に良くも悪くも影響を及ぼしたのだった。


高校生の頃に愛読したジョルジュ・サンドですが、その頃は彼女の多面性があまり理解できず、どうしてそういう人生を送るのだろうと考え込んでしまったこともあります。大人になり、自分自身がいろいろな経験をしたことで、サンドの多面性が理解できるようになったこと、そして、サンドを演じたジュリエット・ビノシュがインタビューでも言っていたように、自分も彼女に近い性質を持っているのだと思うところも多数あるからか(若い頃には気づきませんでした)、若い頃よりももっと共感を持ってサンドの生き方を理解できる。そして、その気持ちを持って、サンドの作品を読むと、若い頃には見えていなかったものが見えてきて、深みを感じます。

ミュッセの苦しみがもっと細かく描かれていると良かったのですが、サンドの視点が重視されていたのかもしれません。

Photo_2サンドの代表作「愛の妖精」。

内容(「BOOK」データベースより) フランス中部の農村地帯ベリー州を背景に、野性の少女ファデットが恋にみちびかれて真の女へと変貌をとげてゆく。ふたごの兄弟との愛の葛藤を配した心憎いばかりにこまやかな恋愛描写は、清新な自然描写とあいまって、これをサンド(1804‐1876)の田園小説のうちで屈指の秀作としている。

サンドの繊細な面が非常によく表現されている小説。フランスの地方出身だった彼女だからこそ描けた小説ではないかと思います。

暖かい優しさとは何か?を問いかけてくるような作品だと思います。

フェミニストで男装の麗人として知られるようになったサンドですが、そして、ミュッセだけでなく、リストやショパンなどとも恋愛関係を持ち、その奔放な人生がピックアップされることの多い彼女ですが、繊細な心と女性らしさを誰よりも知っていた人なのではないかと思います。そして、そこに友がなによりも惹かれていたことは、彼女がいなくなった今だから分かることかと思うと、寂しさと悲しさに胸が締め付けられます。

女性としてどうしたら幸せに生きられるのか? 

年代を超えた大きな疑問に対し、私は死を前にしたときにどう答えられるのか、これから答えを出して行くべきことなのではないかと思いました。

友の冥福を祈ります(合掌)。


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2008年6月13日 (金)

Step Up 2: The Streets

1936231ダンス映画はついついチェックしてしまう癖がついていて、「Step Up 2」を見てしまう。よく考えると「Step up」がいまいちだったので、期待できないはずなのに。。。 

内容
ボルチモアに住むアンディ(ブリアナ・エヴィガン)は母親と死に別れてから、母の友人のサラに引き取られ暮らしていた。アンディは高校にも行かず、410というダンスチームの仲間とストリートダンスに明け暮れていたが、そのダンスチームが関わった事件がきっかけで、アンディはサラに呆れられ、テキサスの伯父の所へ行かされそうになるが、タイラー(チャニング・テイタム)がサラにMSA(Maryland School of Arts)のダンス課にアンディを行かせてはどうかと説得する。テキサス行きよりもMSAを選んだアンディだが、学校のカリキュラムが予想以上に大変な為、ダンスコンテストの為の410のチームリハーサルへ顔を出せなくなってしまう。そしてチームから除外され、行き場を無くしてしまうアンディだが、MSAダンス課のカリスマ生徒チェイス(ロバート・ホフマン)の計らいで学校内のダンスのうまいハグレ者達を集めて新しいストリートダンスチームを結成し、コンテストに向け練習を始めるのだが…。

オープニングの電車の中でのストリートダンスシーンと、最後の雨の中でのダンスシーンは、圧倒されます。前作のStep Upはストリートとクラシックの融合を目指して失敗した作品ですが、今回は、ストリートをメインにしているので、ストリートのかっこいい美しさをうまく表現できていたと思います。


しかし、前作と同様、ストーリー性は乏しいし、脚本はよくなく、ダンスシーン以外は見られたものではありません。

駄作なのに、なぜ、ダンスというだけで、続編が出てしまうのでしょうか!? 

Center StageやFlash Dance(古すぎ?)など、いいダンス映画もありますが、ダンスしか見所が無いという映画はダンス映画の仲間に入れたくないなぁ。。。 と、思いながらも、最後まで見てしまう私

(総合評価:★☆☆☆☆ ダンス以外に見所なし。最初と最後のシーンは見ごたえあり)


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2008年6月12日 (木)

ライラの冒険 黄金の羅針盤

080109_layra_new_mainライラの冒険 黄金の羅針盤」を見ました。

内容(goo映画より)
我々の暮らす世界とは似て非なる平行世界のイギリス・オックスフォード。ジョーダン学寮で育てられた孤児のライラは、ダイモンのパンタライモンや親友ロジャーらと共に、騒がしい日々を送っていた。しかし街では次々と子どもが連れ去られる事件が発生し、親友ロジャーも姿を消してしまう。そしてライラ自身もコールター夫人に連れられジョーダン学寮から旅立つことに。旅立ちの日、彼女は学寮長から黄金色の真理計を手渡され……。

原作を読んでいないので、最初はストーリーがなかなか分からず(別の本を読みながら見ていたせいもあるのですが)、分からない単語もたくさん出てきていて、状況把握に時間がかかってしまいましたが、中盤からはストーリーに没頭できました。ストーリーの流れを考えると、原作をかなりはしょっているようにも思うので、早速原作を読んでみようと思いました。

白熊がとてもいい味を出しています。特に、飲んだくれて、ライラを失望させるところは非常に良かったです。

ところで、最初に分からなかったものの1つが、ダイモン。大人になるまでダイモンは確定しないから、変化するのね。と、ここまで分かるのに、30分もかかってしまいました。ちなみに私のダイモンはAenad(野ウサギ)だそうです。ちょっと意外。
#Gagaの公式サイトで質問に答えるとダイモン診断をしてくれます


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2008年6月11日 (水)

水野晴郎さんを悼む

映画評論家の水野晴郎氏の訃報を聞き、とても悲しいです。

「映画って本当にいいもんですね」

この声が頭の中に聞こえてくるように思います。

ご冥福をお祈り致します。


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2008年6月 4日 (水)

奇跡のシンフォニー

001250本年度アカデミー賞主題歌賞ノミネートの「奇跡のシンフォニー」を見てきました。
#公開は、6月21日からです。

内容(cinema cafeより)
11年と16日間、施設で育った11歳のエヴァン(フレディ・ハイモア)。彼は、両親の顔も名前も知らないが、心に聞こえてくる音を通じてつながっていると信じていた。そして、ある日、施設を飛び出し、N.Y.のストリートで生まれて初めて楽器に出会う。そこで、エヴァンは自分の想いを楽器に託して表現できるということに気付く。そして、自分の音楽はこの世界のどこかにいる両親の元へ届くと信じて…。果たして、エヴァンに奇跡は起こるのか――?

音楽をやっているものにとっては、現実にあって欲しいと思うストーリー。ちょっとできすぎ?と思わざるも得ませんが、一緒に音楽を奏でる気持ちになれました。

ギターの音色がとてもいい。

ロックもクラシックも、音楽はどんなものでもすばらしい。

音楽なしでは、人は生きていけないのではないかと(大げさ? 少なくとも私は音楽が無ければ、人生の色はグレーになると思います)、思いました。

最後のシーンには、思わず、ほろりと涙。最近、涙もろくなっています。

(総合評価:★★★☆☆ すばらしい音楽です。ストーリーはちょっとできすぎ感があるので、こういうのがいやな人はいやかもしれません。)


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2008年5月23日 (金)

雨の牙のバリー・アイスラーに会う

Novelレイン・フォール/雨の牙」が、都内でクランク・イン。それに合わせて原作者のバリー・アイスラー氏が来日。そして、お会いできる機会がありました。

めちゃくちゃ東京贔屓の彼のお話は、彼の人生がフィクションではないかと思うくらい、スリルと話題に溢れていて、溢れ出すものを伝えようと、ものすごく早口でお話するのが特徴でした。

レイン・フォールのプロットは、東京の地下鉄に乗っていた瞬間にできたはなし、エスカレーターがあると思ってとびあがったら工事中だったため17フィートも落ち10ヶ月の怪我をしてしまったこと。ものすごいやばい事件が起きると、人は情報を処理しきれなくという話は、大爆笑でした。

17フィートから落ち、綿埃にまみれていた彼を心配した日本人の作業員の方々への最初の言葉がなんと...

「すみません。お手洗いはどちらですか?」(もちろん外人なまりのきれいな日本語で質問)

??????? となる作業員の方。

俺はいまどんな体をしてるかみたいだけなんだよー

(大爆笑)


そう、追いつめられた時ほど、人間の行動はおかしかったりするものです(しみじみ)。

このような話をすごいスピードで話ていらっしゃいましたが、大事なメッセージ。「苦労の向こうに成果がある」

私も作家だし、すくなくとも周囲にはそれなりに作家人口がありますが、たぶん、皆同じことを言うのだろうなぁ...と思いました。

自己紹介のときに、作家と伝えたところ、あるコミュニティに絶対はいってねとすすめられました。そこでの出来事はまた今度!!

2009年の映画公開、是非、観に行きましょう!


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2008年5月11日 (日)

幸せになるための27のドレス

Photo飛行機の中で「幸せになるための27のドレス」を見ました。

内容(cinema cafeより)

他人の結婚式を成功させることに生きがいを感じている、独身ニューヨーカー・ジェーン(キャサリン・ハイグル)。いつか自分が主役になることを夢見る彼女のクローゼットの中には、花嫁付添い人として着た27着のドレスがぎっしりと詰まっている。そんな彼女が思いを寄せる相手は、上司のジョージ(エドワード・バーンズ)。だが彼は、ジェーンの実妹・テス(マリン・アッカーマン)と結ばれてしまう…。泣きたい気持ちをグッとこらえながらも、ジョージとテスの結婚式の準備を手伝うジェーン。そんなある日、彼女の“付添い人”という生き方に興味を持った新聞記者・ケビン(ジェームズ・マーズデン)が、取材のためジェーンに接近。ジェーンがウエディング・ドレスを着る日は訪れるのだろうか? 『プラダを着た悪魔』のスタッフが贈るロマンス・コメディ。

女の子が好きな映画だなぁ...と思いました。

「誰かを助けてあげることに生き甲斐を感じるタイプ」と表現してしまうとそれだけなのですが、妹が自分の思いを寄せている人と結婚する、その結婚式のサポートをしながら、自分の生き方が間違っていることに気づき、そして、間違ったやり方ではあったけれども、新しい一歩を踏み出して行く。その過程が、面白く描かれながらも、涙を誘います。

個人的には「プラダを着た悪魔」の方が好きですが、すごくいい映画だと思いました。

(総合評価:★★★☆☆ 致命的なことをしても、家族だから許してもらえるのであって、友達だったらどうなったんだろう!?)


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2008年4月13日 (日)

ランジェ公爵夫人

Photo_4公開したばかりの「ランジェ公爵夫人」を観てきました。

内容(cinema cafeより)
19世紀パリ。ナポレオン軍の英雄・モンリヴォー将軍(ギョーム・ドパルデュー)は、パリの社交界の花、ランジェ公爵夫人(ジャンヌ・バリバール)への激しい恋の衝動に駆られる。公爵夫人はそんな彼に対し、思わせぶりにふるまい、彼の心を翻弄した。そして追い詰められたモンリヴォーは一転、恋に目覚めた彼女を、徹底的に無視するようになる。拒絶されたと思い込んだ夫人は、失意のうちに世俗社会から離れていく…。文豪バルザックの名作を基に描かれる、不可能の愛に生きる男女の物語。

バルザックの「ランジェ公爵夫人」を読んだのは、確か高校2年生の頃。おぼろげな記憶をたどりながら、映画を観ました。小説では19世紀の貴族階級の描かれ方にドキドキした記憶があったのですが、この映画は、恋愛に焦点をあてた映画になっていて、バルザックの小説の良さが半減しています。

しかし、カメラワークが非常によく、映画としての出来はかなりいいと思います。描写がキレイで、精密。心にもっと余裕のあるときに観たらきっと違う感じ方をするのでしょうが、今は余裕が無いなぁ..と改めて感じてしまいました。

(総合評価:★★★☆☆ 美術がホントに美しいので、原作を忘れれば、その美しさとヘビーな恋愛に没頭できるかも!?)


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2008年4月11日 (金)

ラフマニノフ ある愛の調べ

Photo幼い頃にピアノに没頭していた時期によく弾いたラフマニノフ。大人になった今は、ラフマニノフの曲を歌うようになり、その旋律に酔いしれています。そのラフマニノフを描いた作品「ラフマニノフ 愛の調べ」。

映画好き、音楽好きということで、ご招待いただきました。

内容(goo映画より)

1920年代、NY カーネギーホール。その夜、ひとりの男に観客から惜しみない拍手が送られていた。“ピアノの魔術師”と呼ばれた20世紀最大の作曲家、セルゲイ・ラフマニノフである。常人には弾きこなせないほどの難曲を生み出し、自ら超絶的な技巧で華麗に奏でるその腕前。目の前で繰り広げられる音楽の奇跡に、皆破格の賛辞を贈っている。混乱のロシアから亡命し、アメリカでの成功を手にした彼だったが、それとは裏腹に不安や焦りを感じずにはいられなかった。祖国への望郷の念、新しい曲が浮かばない苦しみ…。そんなある日、彼の元に送り主不明の白いライラックの花束が届く。甘い香りを放つその花は彼にとってかけがえのないものとなる…。

音楽好きからすると、演奏シーンはかなり物たりません。また、ラフマニノフの伝記と称されておりますが、今まで読んだ数々の伝記とこの映画、それなりに物語をつくるためではあるのでしょうが、ストーリーが違っております。したがって、「フィクション」と思いながら、「こういう作曲家/演奏家がいたかもしれない」程度で観るのがおススメです。(言い過ぎ?)

ロシア時代とアメリカ時代のラフマニノフがキレイにわけられてなかったのは残念ですが、ラフマニノフ好きには、映画化されたことだけでも嬉しい限りです。

公開は4月19日からだそうです。

(総合評価:★★★☆☆ もう少しストーリーをキレイにまとめないと分かりづらい。しかし、音楽好きなら観る価値はアリ)


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2008年4月 6日 (日)

大いなる陰謀

Lionsforlambs1_largeロバート・レッドフォード、トム・クルーズ、メリル・ストリープ主演の「大いなる陰謀」を見ました。

ストーリー:
対テロ戦争をプロパガンダにし、大統領選へと野望を抱く上院議員 (トム・クルーズ)。その裏に巨大な陰謀を感じとった TV番組のジャーナリスト(メリル・ストリープ)は、上院議員との会話の中から真実を暴こうと画策する—。

原題が"Lions for Lambs"なのですが、なぜ日本語タイトルを「大いなる陰謀」にしたのか、最後まで腑に落ちませんでした。オリジナルの意味の方がいいと思います。

Lions for Lambsの元々の意味は、こちらのTimes on Lineの記事に詳しく説明されていますが、第一次世界大戦で果敢に闘ったドイツ兵のことをライオンと呼び、その反対に羊のようにおとなしく、安全なところにいてただ指示を出す司令官の犠牲となったイギリス兵を羊と例えているいわれから来ているそうです。

ボツになってしまったのですが、著書の「キャリアアップEnglishダイアリー」のある章で有名な引用について説明した原稿があったのですが、その中にもピックアップしていたジョン・F・ケネディの大統領就任演説で、以下の下りがあります。

"Ask not what your country can do for you. Ask what you can do for your country." (国家があなたのために何ができるかではなく、あなたが国家のために何ができるか考えよ。)

この映画はそのことを我々に突きつけて来た映画だと思いました。

総合評価:★★★☆☆ メッセージ性はとても高いのですが、映画の出来は今ひとつ。メッセージの難易度は高い。


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2008年4月 1日 (火)

フィクサー

Photo_3帰りの便では、日本では公開前の作品、「フィクサー」を見ました。
#試写会の案内が来ていたのですが、スケジュール的に無理だったので、飛行機で見られてラッキーです!!

内容(Cinema Cafeより)
マイケル・クレイトン(ジョージ・クルーニー)は、N.Y.最大の法人向け法律事務所に勤務するエリートスタッフ。だが彼は弁護士ではない、隠された罪の“もみ消し人”である。元・検察官だったクレイトンは、事務所の共同設立者であるマーティ・バック(シドニー・ポラック)の強い要請により、事務所内の最も汚い仕事を受け持っていた。そんなある日、彼はまた新たな“もみ消し”の依頼を受ける。全米を揺るがした3,000億円にのぼる薬害訴訟で、製薬会社が有利なうちに解決されようとしていたそのとき、製薬会社を弁護する弁護士が全てを覆す秘密を握り、その暴露を目論んでいたのだ。だが数日後、その弁護士は死亡。事実を知らされたクレイトンは、不審な死の真相を追究していくうちに、企業の隠蔽工作にとどまらぬ、巨大な陰謀に自らが巻き込まれていることに気づく…。アカデミー賞ほか数多くの映画賞にノミネート及び受賞した極上サスペンス。

身につまされる思いで見ました。実際に、手を染めてしまって、表舞台から消えていった知人もいましたし、自分がその状況に追い込まれたときに、どういう決断をしたか、その結果どういうことが待っていたかということも経験していたので、必要以上に感情移入してしまいました。

企業全部が悪いのではなく、企業の中のほんの一部の人、数名の人たちが、企業そのものを巻き込んでしまう事件。どういうポリシーで仕事をするのか? 再度、問われる内容の作品で、非常に意味のある映画だと思いました。

(総合評価:★★★★★ 企業の重要ポジションに就いている人、つきたい人は絶対に見るべし)


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2008年3月31日 (月)

エリザベス:ゴールデン・エイジ

Photo観に行きたいと思いながらも、仕事が忙しすぎて、試写会にも映画も観に行けていなかった映画を飛行機の中で見つけるとついつい見てしまいます。「エリザベス:ゴールデン・エイジ」を見ました。

内容((allcinema ONLINE)
弱冠25歳にしてイングランド女王に即位したエリザベス(ケイト・ブランシェット)。宗教問題に権力闘争、欧州列強の侵攻の危機、加えてスコットランドのメアリー女王が逃亡してきて王位を主張するなど、なおも彼女を脅かす火種が潜在していた。そんな折、エリザベスは新世界への夢を語る航海士・ローリーと出会い、禁じられた想いに駆られる。だが時は1587年に移り、メアリー処刑をきっかけに1万人ものスペイン無敵艦隊の侵攻がすぐそこに迫ってきていた…。前作『エリザベス』から約10年、カプール監督とK・ブランシェット、前作スタッフが再結集して贈る、エリザベスの新たな伝説。

エリザベスの危機管理やリーダーシップ能力はすごいものがあるなぁ..と、前作「エリザベス」と同様に、ストーリーそのものに感動してしまい、ビジネスパーソンとして、リーダーとして、見習うべき要素は多いと心から思いました。

情報収集も忠実な部下を持つことも軍を鼓舞することも...すべてにおいて、王道を歩む人でした。さすが、大英帝国の女王様です。

こういう側面を見せながらも、女性として悩んだり、追いつめられたりしている心情を見事に演技しているケイト・ブランシェットはさすがですし、脚本や演出もすごくいいと思いました。

私もそこまで強くなれるのか? 

そう、考えながら、飛行機を降りたのでした。

(総合評価:★★★★☆)


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2008年3月25日 (火)

つぐない&贖罪

なぜそんなことを思いついたのか、分からないのですが、複数作業同時進行推進派としては、一度、「映画を観ながら、原作を読む」ということに挑戦してみたかったので、挑戦してみました。

ブッカー賞受賞作家、イアン・マキューアンのベストセラー「贖罪」をジョー・ライト監督が完全映画化した「つぐない」。贖罪を読もうと思って積み上げてあったので、そうだ、これがいいと、この本と映画を同時進行しながら読み、観るというのをやってみました。
#飛行機の中でとってもヒマだったので、新たなチャレンジとなるような、ある意味エンターテイメントが必要だったのです(笑)。自分でもくだらないことをやってるなぁ...とは思いますが。

しかし、結果は散々。まず、映画が英語で字幕なしで、小説が日本語だったことが、混乱を招きました。私はどちらの言語も翻訳なしでそのまま頭に入れていくタイプなので、2つの言語でインプットするのは無理でした。小説を読みながら、映画を追う。こんな簡単なことなのに、言語が違うだけで、成立しないとは...

また、完全映画化とは言え、すべての小説のシーンを映画化しているわけではないので、映画のスピードと小説を読むスピードが、当たり前ではあるのですが、違います。映画がずっと先に行ってしまったのに、小説ではまだずいぶんとページ数があり、そこまでたどり着くまでに、もう次の話に進んでいる。小説の結果が映画の視覚情報によって分かってしまうので、各キャラクターの微妙な心の動きを読みとるところまでいかず、必死でストーリーを追いかけるようになってしまう。

結局、開始30分で映画に注力することにし、小説は、映画終了後、ゆっくりと読み直しました。

PhotoPhoto_2映画「つぐない」。

1935年の英国。広大な邸宅で恵まれた生活を送る13歳のブライオニー(シアーシャ・ローナン)は、ある週末の日、姉のセシリア(キーラ・ナイトレイ)が、噴水に飛び込む姿を見る。庭師の息子のロビー(ジェームズ・マカヴォイ)と口論になり、彼が花瓶を噴水に落としたのだった。セシリアに惹かれていたロビーは反省し、彼女への謝罪文を作成する。そしてその手紙をブライオニーに託すが、しかしそれは思わず書いてしまった、卑猥な内容の手紙だった。その手紙を読んでしまい、ひとり動揺するブライオニー。渡すつもりのなかった手紙を託したことに気づいたロビーは、セシリアのもとに駆けつけ無事に誤解を解くが、2人が結ばれた光景を偶然目にしたブライオニーにとっては、ロビーがセシリアを襲っているように見えたのだった。やがて、屋外で女性が何者かに襲われる事件が発生。現場に居合わせたブライオニーは、ロビーが事件の犯人だと証言する。こうしていくつかの誤解の末、ロビーは性的犯罪者として収監され、2人の運命は悲劇へと導かれてしまう…。

原題は、Atonementなので、小説のタイトルと同じように、贖罪の方が良かったのではないかと思います。つぐなうというのは、大辞林によると、「埋め合わせをする」という意味があるのですが、はたして、ブライオニーは自分の犯した罪を埋め合わせしたか? 埋め合わせする前に、ロビーもセシリアも戦争でなくなっているのですから、答えはNO.

とてもキレイな映像で、ブライオニーの少女だからこそ犯してしまった罪(やってはいけないことですが)と揺れ動く心がとても繊細に表現されていました。

(映画の総合評価:★★★★☆ 日本語のタイトルがちょっと...)

Photo_3さて、次は、イアン・マキューアンの小説、「贖罪」。

内容(「BOOK」データベースより) 1935年夏、13歳の少女ブライオニー・タリスは休暇で帰省してくる兄とその友人を自作の劇で迎えるべく、奮闘努力を続けていた。娘の姿を微笑ましく見守る母、一定の距離を取ろうとする姉セシーリア、使用人の息子で姉の幼なじみのロビー・ターナー、そして両親の破局が原因でタリス家にやってきた従姉弟―15歳のローラ、9歳の双子ジャクスンとピエロ―らを巻き込みながら、準備は着々と進んでいるかに見えた。だが練習のさなか、窓辺からふと外を見やったブライオニーの目に飛び込んできたのは、白い裸身を晒す姉と、傍らに立つひとりの男の姿だった…。いくつかの誤解、取り返しのつかぬ事件、戦争と欺瞞。無垢な少女が狂わせてしまった生が、現代に至る無情な時間の流れの果てに、切なくももどかしい結末を呼ぶ。ブッカー賞最終候補。全米批評家協会賞受賞。

個人的にはブッカー賞受賞作品のアムステルダムよりもずっとこちらの作品がいいと思いました。

この小説を読むと、いくら少女特有の若さ故の、純粋さ故の過ちだったとはいえ、一度犯してしまった罪は、いくら悔い改めようが許されるものではないのだと思いました。ここでは、ブライオニーの罪がスポットを当てられているけれど、戦争という悲劇についてこれだけページを割いた著者は、戦争もまた、許されることのない大きな罪なのだと言いたかったのではないかと思いました。これは、映画からは読み取れなかったものです。

(小説の総合評価:★★★★★ 感動しました)


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2008年3月19日 (水)

Vanity Fair尽くし

2004_vanity_fair「悪女(原題:Vanity Fair)」は何度か見ていた映画なのですが、飛行機の中でやっていたので、ついついもう1回見てしまいました。

内容(Yahoo! 映画より)19世紀のイギリスを舞台に、孤児となったヒロインが美貌と知略を巧みに駆使して憧れの上流社会へのし上がっていく、サッカレーの「虚栄の市」を映画化した文芸ドラマ。

リーズウィザースプーンが主役をやっているのですが、とっても似合っていました。こういう映画好きです。

Vanity_fair通りかかったロンドンのNational Protrait GalleryVanity Fair Portraits(Photographs 1913-2008)が開催していたので、映画みたばかりなので、ついついチェック。

This remarkable exhibition showcases 150 portraits including classic images from Vanity Fair's early period, displayed for the first time alongside photographs featured in the magazine since its re-launch in 1983.

知らないことだらけで、映画のイメージと重なるところや、映画では感じ取れなかったところまで、このポートレート展でさらに感じ取ることができて、なんだか嬉しくなりました。

Vanityfaire2ポートレート展を見た後、4月21日のコンサートで使いたいと思っている小道具の古本を探しに、古本屋が並ぶ通りへ赴く。そこでなんとWilliam Makepeace ThackerayのThe Works of William Makepeace Thackeray Vanity Fairを見つけてしまいました。偶然って重なるものなんですね!

ざっと立ち読みしたのですが、主人公のベッキーって強烈すぎます。相当頭がよくないとこのベッキーのような生き方はできませんね。

イタリア留学時代の友人を思い出しました。


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2008年3月11日 (火)

君のためなら千回でも

Photo_5京都にいるのになぜか映画館にいる私。「君のためなら千回でも」を観てきました。

内容
ソ連侵攻前の平和な時代を送るアフガニスタン。裕福な家庭に生まれた少年・アミール(ゼキリア・エブラヒミ)は、誕生と同時にに母親を亡くし、父親に疎まれていると不安を抱きながら暮らしていた。そんな彼の心の支えとなったのが、父の友人であるラヒム・ハーン(ショーン・トーブ)と一つ年下の召使の子供・ハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)だった。アミールとハッサンは、幼い頃から一緒に育ち、兄弟のようにいつも一緒に行動をしていた。しかし、冬の最大のイベントである凧揚げトーナメントの日、思いがけない出来事が2人の関係を冷酷に断ち切る――。それから時が流れ、アメリカで生活を送るアミール(ハリド・アブダラ)の元に一本の電話がかかってきた。そして、彼は衝撃的な事実を知らされることになる…。

Newsweekの記事に紹介されていたこの映画。

この作品は、アフガンの戦争や「狂気」でなく、そこに生きる人々に焦点を当てた初めてのハリウッド映画だと思う。

主演のアブダラさんが上記のように語っていたので、「普通に生きる人々はどのように何を感じ生きているのか?」という観点を見たくて、どうしても観に行きたいと思っていました。

賛否両論ある映画なのは耳にしていました。周囲の友人の中には、アメリカナイズされすぎてて、キレイなハリウッド映画すぎてイヤになると言っていた人もいたのですが..私は、とってもいい映画だと思いました。

こういう激しい状況の中を生き抜いてきた、アメリカに移民して溶け込まざるをえなかったアミールだって、やはり、戦争の犠牲者なのです。苦しいことは山ほどあったはずだし、友人を見捨てた自責の念だってあったと思う。でもそれを封印しなければ、生きていけない。望郷の気持ちだって、半端じゃなかったと思います。

大学時代のルームメートのことを思い出しました。難民キャンプを経て、やっとアメリカに移民のできたのですが、難民キャンプで5歳のときに、複数の人たちにレイプされたことから、(本人はその記憶を抹殺していて、彼女のお姉さんから注意してほしいことがあると事前に連絡を受け、知らされました)夜中に泣き叫ぶことがありました。そのときは、胸に抱きかかえるようにして(胸は女性らしさの象徴で、彼女は女性の胸に抱かれると安心するらしい)、彼女がもう一度寝るまでそばにいるのが常でした。

普段は明るい元気なとってもアメリカンな子でしたが、夜中そういう状態になるのを知っているのは、彼女の家族と私など、ごく一部の人だけ。知らない人は、移民にも見えず、脳天気なアメリカ人に見えたかもしれません。

彼女と彼女の家族は国も、母国語も、何もかもすべて捨てて、アメリカで生きのびる決心をして、海を渡ってきた人たち。彼女のお姉さんが、「レイプされようが、殺されかけようが、それでも生きている。生きているということは、未来にチャンスがあること」と、下手な英語で一生懸命話していたのが、印象的でした。

この映画を見て、思い出したのは、この時の、お姉さんの切羽詰まった声でした。

いろんな思いが混じり合って、とても泣けました。

アメリカ人的視点でつくられたと思う方も多いかもしれません。それでも、この映画が伝えたかったことは、多くの人々に伝わったのではないかと思います。

ハッピーエンドではない映画だと思いました。戦争をなくすために、私は何ができるのだろうか? こういう映画を見ると、いつもその疑問が浮かびますが、答えはまだ出せていません。
(総合評価:★★★★★ いい映画でした。原作も読みます。) 


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2008年3月 2日 (日)

クイール

Photoテレビで放送していたので、思わず見入ってしまった「クイール」。

あらすじ(goo映画より)
子犬の生ませの親、水戸レンのもとで生まれた、お腹にブチのあるラブラドール・レトリバー。盲導犬訓練士の多和田に引き取られ、育ての親、仁井夫妻の家で暮らすことになった子犬は、クイールと名付けられる。愛を受けて元気に育ったクイールは、1歳になると多和田の訓練を受け始めた。やがてクイールは、視覚障害者の渡辺と歩くことに。渡辺は犬に慣れない頑固者だが、徐々に心を通わせていく。そして2人がかけがえのないパートナーとなったある日、突然、事件は起きた。

生まれたばかりの、あどけなく可愛い子犬たち。思わず目を細めてしまう映像から始まる本作は、ベストセラーとなった本、「盲導犬クイールの一生」を映画化した作品。生まれてから育ての親を経て、訓練士の下で特別なトレーニングを受ける盲導犬は、人間の大事なパートナーとして活躍しているが、クイールの一生は、盲導犬がこんな風に育てられ、こんな風に人とコミュニケーションをとっていくのか、と、驚きとともにほのかな感動が湧き上がる。精一杯の愛を受けて育ったクイールは、精一杯の愛で人を包み返してくれるのだ。

クイールを見守る訓練士、多和田に椎名桔平、クイールとパートナーとなる渡辺には小林薫。人間だけでなく、犬の豊かな表情まで引き出した崔洋一監督が、温かな笑顔と涙を届けてくれた。

原作を読んでいるので、映画の中途半端さがとても気になりました。しかし、盲導犬の役をやる犬たちの演技はとてもうまく、これを撮影するのはとても大変だったんだろうなぁと、思いました。

盲導犬とは何か。盲導犬と暮らすのはどういうことなのか。子供の教育のためには、いい映画なのかもしれません。

(総合評価:★★★☆☆ )

それにしても、花粉症だから外に出たくないという理由で、自宅にいるのですが、朝から4本も映画を見て、7冊本を読んでいるのは、ちょっとまずいなぁ...と思いました。さすがに、他のこともしないと...ですね。


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2008年2月27日 (水)

マリア・カラス最後の恋

Photo_33度目の正直...ではありませんが、3度目にしてやっと「マリア・カラス最後の恋(Callas e Onassis)」を見ることができました。
#前回2回は、なんとチケット完売だったのでした!!

あらすじ

お世辞にも「美貌」とはいえない容姿の新人歌手・マリア。周囲の目は冷ややかだったが、自分の才能を見抜いてくれた実業家・バティスタに従事し、やがてソプラノ歌手として世界的な成功を収める。ふたりは私生活でもパートナーとなったが、そんなおり、無一文から海運王にのぼりつめた男・オナシスが現れる。そして彼の存在が、その後のマリアの運命を大きく変えていく。

没後30年記念映画だそうですが、個人的には、この映画よりも2003年に公開された「永遠のマリア・カラス(Callas Forever)」の方が好きです。

なぜかというと... この映画では、タイトルにあるように、オナシスとの恋愛が中心にあるのだとは分かってはいるのですが、オナシスのために歌から離れたけれど、やはり、歌を歌いたくなる歌姫の気持ちの揺れとか、それでもやはり歌手として歌えなくなっていく苦悩とか、体(老いも彼女の場合はありますが、老いよりも若い頃に無理しすぎなのと不摂生が招いた結果です)の変化に対して、歌い手としてどうそれを受け入れて行くのかとか、マリア・カラスを描くならそれを描かずに映画と言えるか!? と、思ってしまったわけです。

舞台のシーンも少ないのも不満。

何よりも、アンナリーザ・ラスパリョージの吹き替えではなく、カラスの声でやってほしかった.... 

(総合評価:★☆☆☆☆ 駄作! イタリア語の勉強になるだけだわ...レディースデーで1000円だから許せるけれど、普通価格だったら、「お金返して!」と叫びたくなる内容の薄さ。)


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2008年2月23日 (土)

フリー・ゾーン~明日が見える場所~

Photoナタリー・ポートマン主演の「フリー・ゾーン~明日が見える場所~」を見ました。

内容(「Oricon」データベースより)
カンヌ映画祭で絶賛された、ナタリー・ポートマン主演の話題作!イスラエルを舞台に、生きていく中での不運を悲しくもユーモラスに描いたロード・ムービー。ユダヤ系アメリカ人のレベッカは祖国イスラエルで恋人とケンカ別れしタクシーに乗り込む。失意から行き先の定まらない彼女に運転手はヨルダンへ向かうことを提案するが…。

ドキュメンタリーチックな映画。オープニングからしばらく(5分か10分か? そんなに長くないのかな?)ナタリー・ポートマンだけが映されているので、「この映画、このままこういう独白形式で進むんですか??」と心配になってしまいました。

映像から読み取れということなのでしょうが、ストーリーが説明不足で、結局主人公は何をしたかったんだろう??と、最後は特に疑問符が頭の中を飛び回り、消化不良。

うーん... カンヌで絶賛されたらしいですが、私はあまり得意なタイプの映画ではないです。

(総合評価:★★☆☆☆ どこがいいのか分からないけれど、ロードムービーでその土地を旅している気分にはなります)


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2008年2月19日 (火)

Renata Tebaldi - A Portrait

Renata友人の水野文博さんから突然連絡があり、プレゼントしたいものがあると言われて渡されたDVD「Renata Tebaldi - A Portrait」。

私の敬愛するソプラノ歌手のレナータ・テバルディの黄金時代のレコーディングじゃないですか〜〜。嬉しい!! 

レナータ・テバルディは、20世紀を代表するソプラノ歌手。マリア・カラスと同時代に生きた彼女は、50ー60年代当時はカラスと人気を二分したほどのお方。今ではカラスの方が有名ですが、私は密かにカラスよりもうまいと思っています(ここに書いていたら全然密かじゃないですが)。

レナータと言えば、トスカが一番好き。Disk 2の11曲目にありました。"Vissi d'arte"(歌に生き、恋に生き)。

あぁ〜〜、すっごくいいですっ!!!!

彼女の運命の力のレオノーラも好きなのですが、残念ながらこのDVDには入っていませんでした。

生でレナータの活動を見られなかったのは残念でたまりません。
#私が生まれた頃には引退していたので...

水野さん、素敵なプレゼントをありがとう〜〜♩ 


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2008年2月14日 (木)

いつか眠りにつく前に

Photo女からは高い評価!でも男からはダメ…大論争のラブストーリー映画とは!?」とネットで論争を巻き起こしている「いつか眠りにつく前に」。

あらすじ:
死の床にある老婦人アン(ヴァネッサ・レッドグレーヴ)を2人の娘たちが見守る中、熱にうなされたアンは娘たちの知らない男性の名前を何度も口にする。そんな中、アンの記憶は1950年代のある出来事へとさかのぼっていく。親友の結婚式のため、海辺の町を訪れた彼女は運命の恋に落ちるが、その恋は取り返しのつかない悲劇を引き起こす。(シネマトゥデイ)

試写会を見たのだけれど、私はいい映画だと思いました。
#オンナだから...っていうのはあるかもしれないけれど

消せない思いって誰の中にでもあると思う。

もし、あのときに○○が起きなかったら、私たちは違う人生を歩んでいたかもしれない。そう考えるときって誰にでもあると思う。

この映画を見ながら、15年ほど前に、名古屋駅で別れた一人の人との別れのシーンを思い出した。

私は、まぁでも結局は一緒にならない運命だったのよ、と楽天的に考えるけれど、だからといって、消せない思いというのは心の奥底にあるもの。

そういうものをすべて抱えて生きていく。そして、死ぬ瞬間に私は何を思うのだろう?

この映画を見終わって、「私は死ぬ瞬間に、私の人生は、いろいろな岐路にたったときにでも、正しい選択をしてきた。そして楽しい人生だった。大変なこともいっぱいあったけど。」そう思いながら死にゆきたいと思いました。

(総合評価:★★★★☆ 賛否両論あるのは分かるが、私はこの映画はいい映画だと思う)


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2008年2月13日 (水)

心のおもむくままに

Photoスザンナ・タマーロの「心のおもむくままに(Va'dove ti porta il cuore)」を母が置いていったので、お風呂の中で読む。

内容紹介
道に迷ったときは立ちどまって、じっと「心の声」に耳をかたむけてごらん。家を出た孫娘にあてて、老女は置き手紙のつもりで日記を綴り始める。穏やかな語りかけが、生きることへの励ましと安らぎを与えてくれる、心にのこる名作。

Kokorono映画化もされています。

3代の女性の生き方を祖母の日記という形で綴られていく小説。価値観が違う3世代。自分がその地点を通り過ぎたから見えるものってあるのだと思う。まっすぐに生きるとはこういうことなのだと、本を読み終わった後も涙が止まらない。

なぜ母はこの本を置いていったのだろう? 

いくつかのことが、ぐるぐると頭の中を駆け巡る。プライベートなことなのでここには書けないけれど。

この小説の中には、いくつか面白い考え方だなと思うものが出てきました。例えば、動物の夢の話。

動物にとって夢は生き残るための作戦をねるひとつの方法なのです。追いかけるほうは獲物を得るためにつねに新しい手段を考えめぐらさなければなりません。追われるほうは、食べ物はふつう草というかたちで目の前にあるのですから、できるだけはやく逃げる方法を考えればいいのです。
自分が草食系なのか肉食系なのか、夢の内容である程度自分の置かれている状態が分かるのかな?と思ってしまいました。最近は、悲しい夢しか見ない。心の中で整理しなければならないことがたくさんあるのだと思う。


人生の岐路について。

分かれ道のどれかをたどっていくうちに、他の人生にも出会う。その人生を知るか知らないか、とことんいっしょに生きるかで途中で捨てるかは、そのときどkの一瞬の選択にかかっている。こっちが気づかなくても、まっすぐ行くか横へまがるかに、自分の生き方や、近しいものの運命が翻弄されることも少なくない。
こころして生きよう。


運命について。

エルネストは熱っぽく語った。「どんな男にも、完全に溶けあえる女性がひとりだけはいるんですよ。どんな女性にも、いっしょにいてひとつだと感じることのできる相手がひとりだけはいるんです」と彼は言った。でもおたがいに出逢える運命にあるのはほんのひと握りの人たちでしかない。そのほかはみんな、心に不満や慕情をいつまでもくすぶらせながら生きてゆかなければならない。「出会いって、どのくらいあると思う?」彼は部屋の暗がりのなかできいた。「一万にひとつ?百万にひとつ?それとも一千万にひとつかな」そう、一千万にひとつなのだよ。そのほかはすべて妥協だの、うわべだけの共感だの、気まぐれだの、身体や性格の似たもの同士だの、社会的便宜だのにすぎない。
核心をついているなぁ。。。
でもね、人は一人で生きていけないの。などと、なんらかの言い訳をしながら生きていくわけだし、出来事や出逢いに意味をつけるのは、その人次第だと私は思うのです。


最近、小説を読みながら、物語を追う自分だけでなく、別の視点で読み対話をするもう一人の自分がいる。結局、もう一人の自分がいるから、どんな文章を読んでも、「秋山ゆかりフィルター」がかかってしまって、同じような結論が出てくるんだろうなぁ。。。 答えはもう出ているということですね。はい。

(総合評価:★★★★★ ものすごく感動しました。女性だけでなく、女性の視点を理解したい男性にもおススメの1冊です)


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2008年2月12日 (火)

チェ・ゲバラ

アメリカに住んでいたときには、同じアメリカ大陸にも関わらず、「ラテンアメリカの出来事」と、どこか遠いところで起きている出来事で、自分たちには関係ないようにどこかで思っていたのだと思います。キューバ革命についても詳しく知らず、昨日紹介したメキシコについてもほとんど知らない自分の無知を恥、これからしばらくラテンアメリカ系について勉強してみたいと思っていたところ、知人から紹介されたのが、革命家、チェ・ゲバラ。この人の生き方をきっと好きになるだろうと言われたことから、まとめ読み。

恵まれたものが恵まれないものを見たときの、逆コンプレックスが、チェ・ゲバラの原動力になっているのではないか? 恵まれないものと同じ立ち場に立って初めて何かが語れるようになるのではないかと思っていたのではないか? 

彼についてウィキで調べたときに、このように思いました。

「はっきりしない見せかけの国籍によってアメリカ(ラテンアメリカ諸国)が分けられているのは、全くうわべだけのことだと、この旅のあとでは前よりももっとはっきりと、考えています。」とは彼のスピーチですが、ラテンアメリカ統一を目指したただのキューバ革命における革命家でなかったことは、明白です。

Photo「チェ・ゲバラ伝」

内容(「MARC」データベースより)
人が革命家であり続け、革命家として純粋に死ぬ。人として最も困難なこの主題に挑み、退くことを知らなかった稀有の革命家。革命のロマンティシズムの体現者、チェ・ゲバラの情熱的生涯を克明に描く。98年刊の新装版。
p.46にある「誰をも惹きつけてしまう人間的な魅力-それは敵味方をとわず誰しも認めている」1文が、このゲバラについてものすごく的確に表現していると思いました。