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2011年6月

2011年6月30日 (木)

【映画】いのちの子ども

Photo_32010年イスラエル・アカデミー賞 最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した「いのちの子ども」の特別試写会におよばれしたので、お出かけしてきました。とても暑い時に、或る程度冷房の効いたところはとてもありがたいです。

内容(goo映画より)
免疫不全症で、すぐにも骨髄移植が必要な生後4ヶ月半の赤ん坊が、封鎖されているガザ地区から、テル・アビブ郊外の病院に運び込まれた。映像作家のエルダールは医師に協力を頼まれ、テレビで寄付を呼びかける。匿名を条件に寄付があり、手術は成功。しかしエルダールは、やがて赤ん坊の母親ラーイダがパレスチナ人としてのアイデンティティーと、イスラエル人の助けを借りなければならない思いの狭間で苦しんでいる事に気づき…。

子どもを救うために対立する2つの民族が協力するという美しい話で終わらない。実際に起こる「頭ではそう分かるんだけど、そうは単純に物事は運ばない」ところをきちんと描いている作品です。とはいえ、未来に希望を見る美しさも残しているところが、未来に希望が持てるのかもしれないと思わせてくれます。

命を救うために必死になる人たちもいれば、そうでない人もいる。イスラエル人から助けてもらうと、自国のパレスチナ人からどんなふうに見られるのか。考えてみればそうかもしれない、そういう人もいるかもしれないと思うのですが、病気の子どもを抱えれば、そこまで頭が働かないこともある。そして、手術の部分は映画の半分で、それ以降がガザでの紛争を描いていることも、この作品の重さが伝わるように思いました。エルサレムについての捉え方もそれぞれ違うという点も、考えさせられました。

現実をきちんと描いている点が素晴らしい作品だと思います。

最近、「自分がこのシチュエーションだったらどうするか?」と考えるのですが、私は迷わず、同胞に石を投げられようが、子どもを助けるためならば、敵と言われる人だろうが、お願いをすると思いました。

先日、ある出来事について、母から「その子のお母さんは子どもを守るためにそうせざるを得なかったのだから、あなたももっと広い視点で物事を捉えて、相手の立場を理解しなさい」と言われたのすが、この映画はまさにその「母」の立場で考えると、違った見え方をしてくるのだなと思いました。

違う見方をしてみるというのはなかなか難しいことなのですが、こうしていろいろなモノを見て、読んで、人と出会い関わっていくことで、自分の視野を広げて行きたいと、改めて思いました。

この作品の紹介にも使われている言葉ですが、「本当に大切なモノは何か?」を問いかけてくる作品です。

2011年7月16日(土)から夏休み公開だそうですので、ご興味のある方は、是非ご覧ください。

【本】おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V 雲の果て

Photo今年もおいコーの季節がやってきた。年に1度のお楽しみイベントなので、ネットでのレビューはあまりよくないけれど、10年以上続いている「おいコーイベント」を安易に止める気もなく、本をゲット。「おいしいコーヒーのいれ方 Second Season V 雲の果て」。

内容(「BOOK」データベースより)
失意の勝利は、単身オーストラリアへ。秀人の下で働くようになって半年…。かれんからの手紙は封を開けられることなく、積まれたままになっている。そんな勝利に、丈から手紙が。秀人のすすめもあり、勝利は手紙を読み始めるが…。はたして勝利に何が起こったのか?村山由佳のハートフル・ラブストーリー、新展開のSecond Season、第5巻。

昨年のラストで勝利が起こしてしまった事件で、勝利は、かれんは、家族はどうなったんだ!?と思っていたのだけれど、想像していた通り、村山作品の他の作品と同じような展開になってきた。アボリジニが出てきたときには、「あぁ、もうこれでおいコーの季節は今年が最後だ」と、がっかり。アボリジニが悪いのではなく、癒しと許しの海外放蕩生活がテーマになるのがイヤなのです。おいコーは、村山作品の中でもロングランで続いて行く、勝利の微妙な心の動きまでも書き綴った、恋愛を含めた人間としての成長を見る、ほんわかした、そんな物語だったはず。今どきこんな子いないよ〜と言いながらも、勝利とかれんの恋愛に自分の若い頃の気持ちに重ねあわせて、胸がきゅんとなるような作品だったから魅力だったのでは?(いつの間にか読者がすごく年をとってしまうそんな連載ですが)

そろそろ勝利も就職を考えないといけない時期に来ているから、やはり考える時間(勝利だけでなく作者も)が必要だったからなのかもしれないけれど、事件を起こした後は、海外逃亡!? 民族問題とか出してくるのはいいんだけれど、それでは他の作品と変わらないので、同じ路線になるなら、今年でおいコーは最後かなぁ...(来年は念のため図書館で借りて読むんだろうけど)

1年も待ったのに、とってもがっかりでした。

2011年6月26日 (日)

【音楽】リコーダー・オーケストラDel Soleコンサート

昨年の10月に6月26日に白寿ホールでコンサートをやると聞いていたので、日程をずーっと空けていたのですが、大ぼけで前日までチケットを買うのを忘れておりました。前日に連絡したところ「もしかしたら入れないかも」と言われてドキドキしたのですが、キャンセルが出たので無事チケットをゲット!Del Soleのコンサートに行ってきました。

プログラム
F.ジェミニアーニ 合奏協奏曲 作品3-2
J.B.de ボワモルティエ 日本のリコーダーのための協奏曲 ト短調 作品38-2
A.コレッリ 合奏協奏曲 作品6-10
T.アルビノーニ/シンフォニアIV 作品2-7
L.A.ドルネル/ソナタ変ロ長調
W.A.モーツァルト/セレナーデ「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」KV525

リコーダーだけのオーケストラの演奏を聞くのははじめて。友人の山下悟さんがコントラバスリコーダーを吹いているのですが、以前「こんなの買っちゃった」と写真を見せてもらったときに、これは絶対見に行きたい!と思ったほど、「でかい楽器」。私の背よりもずっと大きい楽器です。リコーダーがこんなにいろいろな音色でオケになるとは知らなかったので、知らない曲も多かったのですが、とっても楽しめました。

すごく面白いと思ったのは、アンケート。会場で配られたアンケートの質問がどう考えても受けをねらっているとしか思えず、思いっきり、いろいろと書き込んでしまいました。周囲の方々も、アンケートに熱心に答えている姿が印象的。こんなアンケートを作れたら、回収率が高いのね、と、マーケティングの勉強もさせていただきました。

また、行きたいコンサートが増えました! そして、いつか、リコーダーと一緒に歌ってみたいです。>さっとちゃんよろしく!

2011年6月14日 (火)

【音楽】MET特別コンサート

Metネトレプコ来日公演だったMET特別コンサートですが、残念ながらネトレプコが5月28日に原発問題を懸念して来日をキャンセル。急遽、ダムラウ、フリットリ、クルチャク、ベチャワ、グヴィエチェンのコンサートに変わったコンサート。ゲルブ総裁の挨拶で始まったのが印象的でした。

出演者:
指揮: ファビオ・ルイジ
ソプラノ: ディアナ・ダムラウ
ソプラノ: バルバラ・フリットリ
メゾ・ソプラノ: エディタ・クルチャク
テノール: ピョートル・ベチャワ
バリトン: マリウシュ・クヴィエチェン
管 弦 楽: メトロポリタン歌劇場管弦楽団
【曲目】
ベッリーニ: 歌劇『ノルマ』より序曲
ベッリーニ: 歌劇『清教徒』よりリッカルドのアリア「おお、永遠に君を失った」
ベッリーニ: 歌劇『清教徒』よりエルヴィーラのアリア「優しい声が私を呼んでいる……さあいらっしゃい、愛しい人よ」
リヒャルト・シュトラウス: 交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」作品28

ヴェルディ: 歌劇『運命の力』より序曲
ヴェルディ: 歌劇『イル・トロヴァトーレ』よりレオノーラのアリア「穏やかな夜」(第1幕)
ヴェルディ: 歌劇『仮面舞踏会』よりリッカルドのアリア「永遠に君を失えば」(第3幕)
リヒャルト・シュトラウス: 交響詩「ドン・ファン」作品20
【アンコール】
プッチーニ: 歌劇『マノン・レスコー』より間奏曲

MET歴史上最大のキャンセルが出たのでキャスティングが大変だったそうですが、さすがMETだなぁと思うキャスティング。ただ、曲目ができるものでやったんだなぁと思う曲目だったのが、ちょっと残念。

スタートはノルマの序曲。わくわく感を出すのが巧いなぁ...METうまいなぁ...と思いました。

2曲目は、クヴィエチェンのノルマのアリア。若手の歌手が沢山育ってるんだろうなぁと思わせる演奏。

3曲目は、ダムラウのqui la voce。技巧的なだけでなく、表現力もばっちり。ppがすごく素敵で、(フォルテはもちろんですが)素晴らしい!!! ルチアの狂乱もすごく良かったのですが、清教徒の狂乱もいい!! 

4曲目は、なぜかシュトラウス。できるものをあててるなぁ〜って思った理由がこの曲なんですが、ティルはティルでかわいかったので(重さが少し足りない?)良かったです。

2部は、運命の力からスタート。

2部の2曲目は、フリットリのトロヴァトーレ。フリットリは何度か聞いているのですが、レベルアップしてるなぁ〜と毎回思います。深みのある声が好き。

3曲目は、ベチャワの仮面舞踏会。苦悩がひしひしと伝わってきて、魂がぷるぷるする曲でした。素晴らしい表現力。

最後もシュトラウス。う〜ん...最後もシュトラウスでした。アンコールはマノンレスコー。
私は歌に興味があるからか、仮面舞踏会までで良かったかなぁ〜と思ってしまいました。

ネトレプコが来日できなかったのは残念でしたが、この4人のコンサートもすごく良かったので、METさすが!と、とても満足でした。

2011年6月13日 (月)

【舞台】LUCIA DI LAMMERMOOR@MET

Ruchia来日公演中のメットの「ランメルモールのルチア」を見てきました。ディアナ・ダムラウが演じるルチアをどうしても見たくて、昨年よりチケット争奪戦に参加し、チケットゲット。ただ、震災の影響か、1/3ががら空の状態で、「こんなんだったらチケット争奪戦がんばらなくてもよかったも!?」と思ってしまいました。

ディアナ・ダムラウはもっと太い声と思っていたのですが、今回のルチアは可憐に透明感溢れる純真な少女を演じていらっしゃいました。見た目的にはもう少し痩せていたほうがキレイかもしれません。。。だんだんビジュアル要求が多くなるのが辛いところでしょうが。それにしても狂乱のフルートとの追いかけっこは凄かったです。思わず息せず聞き入ってしまいました。

人の舞台を見るとものすごく勉強になるなぁ...毎回同じこと書いていますが,勉強になります。
今回の衣装も照明もセットもすべて「なるほどなぁああ」思わせるセット。以前よりも少し現代にしたのですね。

簡素なセットでも意味を持たせる作りにするのはメットは本当にうまいなぁ。。。と思いながら、ルチアが死んで行くところは、もう涙、涙...で、冷静な頭と情熱の頭で、分析業務がおいつきませんでした。

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  • 2015年1月14日(水)午後5時~8時「理工系女子による理工系女子のためのキャリア戦略講座」@人材研究所セミナールーム
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    2015年1月16日(金)午後5時~@明治大学

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  • 2015年2月7日(土)自主企画コンサート「数学×音楽!?~数学がひも解く音楽のヒミツ~」午後1時半~@JTアートホールアフィニス(虎の門)チケット4000円

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