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2010年11月19日 (金)

【本】「独裁者」との交渉術

Photo_2今年の始めに知り合いからおススメされていたのですが、読むのがのびのびになっていた本を発掘。明石康さんの国連での日々を振り返った「「独裁者」との交渉術」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
冷戦後、世界の安全保障の枠組みが激変するただ中で、カンボジアPKOやボスニア紛争の調停をはじめ、国連が主導した一九九〇年代の平和活動を指揮した日本人がいた。もっとも困難な立場に立たされた交渉人―明石康は、シアヌーク、ミロシェヴィッチ、カラジッチといった現代史に名を残す政治家・ナショナリストたちと、どのように対話し続けてきたのか?バルカン半島の現場を熟知するジャーナリスト木村元彦が、一年間にわたって連続インタビューを敢行。誰よりも苛烈な現場を潜り抜けてきたミスター・アカシの交渉テクニックに迫る。

本当に必要なのは雄弁なスピーチではなく、相手が何を伝えたいのか聞く能力(グッド・リスナー)だと語る明石さんの言葉はとても重いです。また、「敵を想定しない」というのは、外交だけでなく、これからのビジネスの世界でも大事な考え方だと思いました。私はとかく競合=敵とみなしてしまう傾向があるけれど、それではフレキシビリティがなく、ビジネスモデルを作る上でもマイナスになるなぁと思い反省。

国連という組織で展開する外交という観点で読み進み、自分の働く組織との違いを考えながら適用できるところ、できないところをあぶり出す作業をしていたのですが、意外とあちこちで使えます。官僚的な組織でなくとも、多くのビジネスでグローバル化が進んでいるので、「異文化コミュニケーション」という観点で勉強になります。

特に、明石さんが言う日本人としての特性を活かした国際社会でのコミュニケーションの取り方、自己主張するだけでなく、日本人の特性とした人間関係構築を活かすべきという主張は、西洋的なコミュニケーションに悩む日本人にとって朗報ではないでしょうか?

タイトルが過激なのがちょっともったいない。たぶん、それが本を手に取らせる出版社の戦略なのだろうけれど、文中にも出てきますが、明石さんも「独裁者」という表現は少し過激だと思っているよう。タイトルは過激ですが、中身はとても濃いので、タイトルをみて、躊躇している人には、是非読むようにおススメしたいです!

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