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2010年3月

2010年3月26日 (金)

母校が国立大学初のランキングトップ!

3月25日付けの朝日新聞朝刊一面に、2004年度に法人化された国立大学を評価されました。「運営費交付金の評価反映分」の内訳が公表され、母校がトップに!

奈良先端科学技術大学院大学の2期生とほぼ同時期に卒業したので、世の中にはま~ったく学校名が知られていない世代ですが、こうして、母校が有名になるのは、とても嬉しいです♪

2010年3月24日 (水)

すべては遠い幻

Photoわたしの中のあなた」の著者、ジョディ・ピコーの「すべては遠い幻」を読みました。

あらすじ(Bookデータベースより)
ディーリア・ホプキンズ、32歳。幼いときに母親を亡くし、以来父親の手ひとつで育てられた。父の深い愛情に包まれ、何不自由ない少女時代ではあったが、やはり母のいない寂しさは埋めようがなかった。母が生きていてくれたら、とことあるごとに夢見ながらおとなになった。ところがある日、衝撃的な出来事が起こる。父の逮捕。容疑は28年まえの幼児誘拐。被害者はなんと、当時4歳だったディーリア自身。離婚した妻のもとから彼女を連れ出して、28年間、身分を偽り、真実をひた隠しにして生きてきたのだった。ディーリアは激しく動揺する。愛する父が犯罪者?母は生きているの?わたしはほんとうは誰なの?幻のように消えてしまった自分の過去を探る彼女は、やがて苛酷な真実と向き合うことに…。誘拐、アルコール依存、親子関係など、答えの出せないさまざまな問題を読者に突きつける意欲作。

届いたときに、「うわっ、重い!598ページにも及ぶ小説を買ってしまった…」と、後悔。最近出張が多いので、どうしても持ち運びに便利な本を好む傾向があり、重い本は敬遠しがち。しかし、意を決して、お風呂の中に持ち込んで、読みきりました!

小説自体も重いのですが、内容も非常に重かったです。

私がもしディーリアだったらどうしただろう?

自問自答しながら、そして、自答できればいいのですが、答えが出せない、あるいは、出しにくい内容に、目は本の上の文字を追うも、頭はなかなかそれについていけず。特に、ディーリアが知りたい、でも、知らないほうがいいかもしれないと揺れ動く様に、私自身が揺れ動いてしまいました。

アメリカでは起こりうる事件ですが、最近の日本でも起こりうる事件だと思いました。先日読んだ(まぁ、小説の世界ではありますが)、「カッコウの卵は誰のもの」でも、誘拐したであろう娘を育てる話だったわけで、ここでも、知りたい、でも知らないほうがいいかもしれない、いや、知らねばならない、知ったら一緒に暮らしていけるのだろうか?という葛藤がありました

数年前に、渡辺千賀ちゃんから薦められて読んだ"Switching Time"の内容は、その虐待の描写から読んでいられないほどだと思ったのですが、この本は、心の微妙な揺れ動きを書き綴っているので、心の痛さで読むのに苦労した本です。

答えが出せないような状況に出逢ったときに、人はどういう決断をするのか?

小説を通じて自分の「生きる力と決断力」を評価されているように思いました。


2010年3月23日 (火)

歴史の使い方

Photo_6  堺屋太一氏の「歴史の使い方」を読みました。

<内容(Amazon.co.jpより)

「本能寺の変――明智光秀と豊臣秀吉の勝負は総論(ビジョン)の違いで決まった」「明治維新――社会を変える要因は、人々の美意識と倫理観」――どうすれば歴史を楽しく知ることができるのか。過去を知り、未来を読み解きながら、明日の決断をするための方法を、著者独自の歴史観と具体的事例を用いながら解説します。

2004年に出版された「歴史の使い方」の文庫版で、文庫版への序文で、著者は以下のように述べています。

歴史を「使う」には、今を歴史のどこに置くかが難しい。歴史を「活かす」には、歴史の大きな流れを捉えることが大切である。

そして、はじめの中に、以下のように書かれています。

 歴史のアナロジーは、歴史に学ぶ警告であって、未来の予測ではない。歴史に学ぶとは、歴史を使って現実を判定することであって、歴史を真似ることではない。…(中略)… 歴史は多様だ。歴史の「使い方」もまた、さまざまである。これを一例として、あなた自身の歴史の「使い方」を考えていただきたい。

このように書かれていますが、私の歴史の知識といえば、理系だったからというのは言い訳ですが、かなり限定的。まじめに勉強したものは、アメリカにいた学生時代に、アメリカの学生が絶対に勉強しなくてはいけない、アメリカ史のみ。それ以外は、社会人となって、出張や滞在した国々の歴史を齧った程度。日本史にいたっては、歴史小説などを読むようになってから、歴史の参考書をさらっと読んだ程度で、知っているとはほど遠いレベルです。

ビジネスに「歴史を使う」までになるには、これからたくさんの勉強をしなくてはならないのだろうと思いながら、本を読み進みました。

この本では、日本史について、最初のパートでかなり言及していて、本の中ではよろしくないと書かれている高校の歴史の参考書を片手に、日本史をレビューしながら読みました。
#そうでないと私の知識レベルが低すぎるため

こうして、体系化された本をまず読むことで、歴史を楽しみながら読み解いていくポイントがわかるので、これからビジネスに歴史を活用しようと考えている方には、まず、この本から読むのをお勧めしたいです。

また、なぜ歴史の勉強をしなくてはいけないのか?と、子供に聞かれたときにも、この本は使えるなぁ~と思いました。私も子供の頃に、「単位をなんとか取らないといけない教科」と位置づけずに、まじめに勉強しておけばよかったなぁと、今更のように、悔いています。
#遅すぎるということはないのですが、年々勉強しなければいけないものが増えていくので、勉強が追いつかなくなっています。


2010年3月22日 (月)

クララ白書&アグネス白書

Photo_4 札幌出張になったときに、本棚に駆け寄って探してしまった氷室冴子さんの「クララ白書」「クララ白書パートII」と「アグネス白書」「アグネス白書パートII」。ひさしぶりに読み直す本には、想像以上にいろいろと思いがめぐりました。

あらすじ(wikipediaより)
札幌のカトリック系女子校、徳心学園中等科3年生の桂木しのぶ(愛称しーの)は、父の転勤と家族の引越しという家庭の事情で、中等科3年から附属寄宿舎の「クララ舎」へ入ることになった。ところが、クララに中途入舎する3年生には、ひときわユニークな入舎テストというものが課せられるのだった(最上級生は何かと舎内生活で優先権がある。1,2年生をまたいでの中途入舎生は、帳尻を合わせるために入舎テストをクリアしなければならない)。 しーのは同時に入舎してきた転入生、マッキーと菊花とともに、入舎テストに向けて策を練る。そのテストというのが、真夜中に調理室へ忍び込み、全舎生分のドーナツを揚げることだった。

私も同じく学生時代を寮で過ごしたので、この本は、中学・高校時代に何度も読んでいた本。本の存在自体、2年前に氷室冴子さんがなくなったときまで、忘れてしまっていましたが、そして、その後もなんとなく忘れ去っていたのですが、「札幌」×「小説」というキーワードで、突然思い出しました。

もう二度と戻ることのない中・高時代ですが、私にもこういう時代があったなぁ~と、懐かしく思い出しながら、ページをめくりました。

寮生活というのは、自宅から通っている人からすると、憧れの世界らしいですが、そういう私もあこがれていたけれど、寮生活というのはいい面も悪い面もあるわけで、この本では、どちらかというといい面だけが取り上げられているように思いました。

幼い頃に私はこの本に「理想」の寮生活を求めていたのだなぁと、大人になった今だからわかることも。

娘に読ませたくなる、そんな本です。


2010年3月21日 (日)

シャーロック・ホームズ

Photo_2 久しぶりの映画館へ。

シャーロック・ホームズ」を観に行きました。

あらすじ(シネマトゥデイより)
新たな難事件に挑むことになった名探偵シャーロック・ホームズ(ロバート・ダウニー・Jr)。相棒のワトソン博士(ジュード・ロウ)とともに宿敵ブラックウッド(マーク・ストロング)に立ち向かう。そんな中、国の崩壊をもくろむ巨大な陰謀を暴くための壮絶な闘いが、ホームズとワトソンを待っていた。

ホームズとワトソンのゲイ疑惑まで出ているらしく、著作権者やオリジナルのファンが激怒しているという話題の映画ですが、私はただ単に、大好きなジュード・ロウが出ているから観たかった、という非常に単純明快な理由で観に行きました。

シャーロック・ホームズの小説を映画化しているわけではないので、ぜんぜん別物として、アクション映画として捉えると、とても面白い作品だと思います。

格闘シーンの前に、ホームズが戦い方をシュミレーションするシーンが最初のほうに何度か出てくるのですが、最後のほうにももっと効果的にこのシーンを出す方法を使わないのであれば、観客はイラつかないか!?と、思ってしまいましたが、アクションシーン自体はものすごく面白く作りこまれていました。

続編もあるそうなので、続きが楽しみです。


2010年3月20日 (土)

壜詰(びんづめ)の恋

Bin 鳥取に出張へ行ったので、鳥取砂丘にちなんだ作品、阿刀田高氏の「壜詰(びんづめ)の恋」を読みました。

内容(講談社より)砂丘でめぐり会い、めくるめく一夜をともにした気高い美女は、翌朝姿を消してしまった。そして枕元には香水のびんが……。それ以来、わが部屋にこの香水の匂いをまきちらすとき、かならずあの美女がそっとあらわれ、熟れた身体をひらいてくれるのだ。「奇妙な味」の小説の名手のブラック・ユーモア秀作集。

ブラックユーモアをよくこんなにも思いついて作品にしちゃうなぁ~、と、作品そのものというよりは、著者の文章力と物語構築力の高さに、うならせられてしまう作品。初期の頃の作品のようですが、摩訶不思議な世界をちらり、ちらりと覗かせてくれて、読者をどんどん引きずりこんでいく作品になっています。後期の作品はいったい!?と、期待を抱かさせられてしまいました。

出張テーマもいいけれど、1人の人の作品を大量に読み漁るブルドーザー式読書もいいなぁと改めて思い出し始めたきっかけとなった作品です。


2010年3月19日 (金)

終焉

Photo_2 短期間で、日本全国各地を回れそうなほど、出張をする毎日のため、今年は、出張先をテーマにした作品を読むことをテーマにしています。

島根へ出張に行ったので、杉本苑子氏の「終焉」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
能の大成者世阿弥の苦悩と感動に満ちた劇的生涯「華の碑文」。治政と法の狭間で呻吟する石見銀山の代官井戸平左衛門の苛酷な運命「終焉」。
杉本苑子氏といえば、「孤愁の岸」で直木賞受賞を受賞していますが、以前直木賞受賞作品強化月間のときには、すぐに本が手に入らず、その後、遠ざかってしまっていた作家です。この出張を機会に、読んでみることにしました。 

治世と法について問うた作品で、今の時代に読んでも、我々が普段感じることがある狭間の出来事を、この井戸代官の人生を通じて知らしめてくれています。

井戸代官は「老いの淋しさは冬のままで終りを迎えねばならぬところにある。石見のうらぶれた鉱区のたたずまいを目にするにつけても、60年の双六の上がりがここか、ここがわしの終の棲家なのかとつくづくあたりを見回す思いだった。」と言っており、最後の仕事とは何か?を、まだ、引退には早いですが、自らの生き方、老い方について、考えさせられました。 以前も書きましたが、新たな切り口で本を探すというのは非常に面白くもあり、普段自分が手にしないような、あるいは、手に取ろうと思っていて忘れていた本にめぐり合わせてくれます。


2010年3月14日 (日)

バッテリー

Photo_3 岡山出張だったので、岡山が舞台の小説は何か?と考えたときに、ぱっと思いついたのが、あさのあつこ氏の「バッテリー」。映画は観ましたが、原作は読んでなかったので、これを機会に一気読み。意外と読み応えがありました。

あらすじ(Web Kadokawaより)
中学入学を目前に控えた春休み、父の転勤で岡山の県境の街に引っ越してきた巧。ピッチャーとしての自分の才能を信じ、ストイックなまでにセルフトレーニングに励む巧の前に同級生の豪が現れ、バッテリーを組むが…。

児童書の分類に入っているので、今まで手に取らなかった作品ですが、「これが本当に児童書?」と思うほど、濃い内容に圧倒されました。

プロを目指す子供たちがここまでストイックに生きるのかと思うと、自分は何してるんだ!?と、思う。

三人称で語られている小説ですが、登場人物の心理描写が細かく描かれていて、心の葛藤も含め、感情移入しながら読める作品です。

一気に6巻を読むのはきつかったのですが、読んだ後は、爽快感が残りました。私もがんばろう!


2010年3月13日 (土)

神様のカルテ

Photo 記事のアップがずいぶんと遅れてしまいました。

話題の本、夏川草介氏の「神様のカルテ」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
神の手を持つ医者はいなくても、この病院では奇蹟が起きる。夏目漱石を敬愛し、ハルさんを愛する青年は、信州にある「24時間、365日対応」の病院で、今日も勤務中。読んだ人すべての心を温かくする、新たなベストセラー。第十回小学館文庫小説賞受賞。

久しぶりに、とてもいい本に出逢えました。この本を読みながら、地方都市の大学病院の救急で働く幼馴染を思い出しました。先日出張先でたまたまその病院の近くに行き、何年かぶりに幼馴染に会ったのですが、救急医療問題だけでなく、地域医療の問題や、そして大学病院という中の組織の話について、いろいろと話しました。それらのことが、この本の1冊に凝縮されており、現役の医師だからこそ書けた本なのだと思いました。

ここに出てくる登場人物が、みな、それぞれに個性があり、しかし、非常に人間らしい、まともな人たちだと思います。くるくると忙しく回り続ける中で、誰かが立ち止まって後ろを振り返ると、その人にぶつかって、混乱が増大していく様は、私達の忙しい日常生活を絶妙に表していると思いました。しかし、その中で、小さな心遣いが、どれだけの人の心を潤しているのか。

最近、とても忙しい生活を送りながらも、なんだかんだと精神的な余裕があると思っていたけれど、人の心まで潤せているのかな?と、振り返ったりしました。

主人公の奥様が非常にいい味を出していて、私は登場人物の中で一番好きです。忙しい毎日の中で、変わらない何かを求めているのは、人は同じようなものなのだと肯定される気持ちになりました。


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