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2009年12月30日 (水)

巨匠(マエストロ)たちのラストコンサート

Photo面白いから読んでみたらと友人から紹介された「巨匠(マエストロ)たちのラストコンサート」。舞台に立つ者には必ず訪れるラストコンサート。これをマエストロ(マリア・カラスをマエストロに入れるのはどうかと思うけれど)がどう迎えたのか。クラシックを愛して止まないジャーナリストが本をきっちりと書いてくれると、非常に面白い作品となる。

内容(「BOOK」データベースより)
フルトヴェングラー、バーンスタイン、カラヤンからロストロポーヴィチまで―音楽と人生への“思い”が鮮明に刻印された、クラシックの巨匠たち九人の「最後のコンサート」の物語。

第1章 音楽は止まったか―トスカニーニ;
第2章 第三楽章で止まった指揮棒―バーンスタイン;
第3章 何の事件もなかったコンサート―グールド;
第4章 交響曲史の「始点」と「終点」―フルトヴェングラー;
第5章 「ゴルゴダの丘に向かうイエス・キリスト」―リパッティ;
ボーナストラック 最後の指揮はフリーメーソンのために―モーツァルト;
第6章 ブルックナーでピリオドを―カラヤン;
第7章 札幌・厚生年金会館にて―カラス;
第8章 「俺を聴きたければ地の果てまでついてきな」―クライバー;
第9章 ステージも客席も涙した『悲愴』―ロストロポーヴィチ

作者と私が違うのは、私はカラヤンのファンではないこと。私は、根っからのバーンスタインファン。もちろん、生きている時代が違うというのもあるけれど、たぶん、私自身が、ピアノ弾きをした後は、歌い手になったからかもしれません。そういう訳なので、カラヤンファンの色がかなり出ている本書は、その部分をさっぴきながら読む必要がありました。

が、クラシックファンでなくとも、著者の中川 右介氏の文章を楽しめると思います。特に、クライバーの逸話あたりは、とても楽しく読めます。もちろん、他の方々(バーンスタイン含む)の章もとても楽しく読め、「引き際」の難しさや、「ある日突然最後が訪れたら」と、人間誰もが向き合わなければいけない「死」について、考えさせられる本でした。


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コメント

巨匠たちのラストコンサート、お読みいただきありがとうございます。中川右介です。
バーンスタインも好きな人物のひとりです。
09年7月に出した『世界の10大オーケストラ』(幻冬舎新書)では、かなりバーンスタインが出てくるので、ぜひお読みください。


中川さん、

著者の方にコメントいただけてとても嬉しいです!
世界の10大オーケストラ、さっそくオーダーしました!

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