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2009年11月18日 (水)

女の勲章

Photoドラマ「不毛地帯」や映画「沈まぬ太陽」でまた注目を浴びている山崎豊子さんの「女の勲章」を読みました。
あらすじ(amazon.co.jpより)
大阪・船場の名門出身の大庭式子は、自宅での洋裁教室時代からの三人の若い弟子たちと聖和服飾学院を立ち上げる。そしていつのまにやら学院に出入りするようになった八代銀四郎の、巧みな・・・しかしあくどく、強引で、恥を知らない、そして式子他三人の弟子達の虚栄心を上手に利用した破廉恥なやり方で学院は短期間で成長をとげ、式子はデザイナーとしてのスターダムを駆け上っていくが、銀四郎の操り人形でしかなくなっていた。

そんな中、最新モードの型紙の契約で訪れたパリで、同時期に仕事でパリに行っていて、式子の仕事の窮地を救った銀四郎の恩師でもある大学教授に純粋に思いを寄せるようになる。今までの生活と決別し、学院を銀四郎に渡してでも教授と共に虚飾のない世界で穏やかに生きていきたいと思う式子だったが・・・
山崎豊子さんのどの作品を読んでも思いますが、本作品もそれぞれの登場人物の心理描写がすごくって、ぐんぐん作品に引き込まれて行きました。どの時代でも、あくどい生き方をする人はいて、その共通点が浮き彫りになってくるのは、それぞれの役を掘り下げて書いているからなんだろうなぁ〜。

私から見れば、主人公の式子は、それだけ仕事してたら、フツー、気づかない!?と思う点もたくさんあるのですが、それは、戦後を舞台としているからなのかも、あるいは、式子がお嬢様だったという設定だからかもしれません。

"女性は30を越えると、その人その人の持ち分だけが歳になって現れる"という怖い表現が出てくるくだりがあるのですが、女性だけではなく、男性もではないかな〜〜、と、思わず反論。流し読みしたくなるようなくだりではあるのですが、ここはぐっとこらえて、じっくり読みました。(笑)

人間の真理をつく作品だと思います。

私の大好きな有吉佐和子さんの”仮縫い”と比較しながら読むと、面白さがより際立つ作品です。私は有吉佐和子さんの仮縫いの方がこの作品よりも好きですが。

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