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2009年10月

2009年10月31日 (土)

パトリシア・プティボン オペラ・アリア・コンサート

Photo_2パトリシア・プティボンのコンサートへ行ってきました。

10月31日は、オペラ・アリア With オーケストラ 版。指揮はディビッド・レヴィ氏、オケは東京フィルハーモニーです。

プティボンはとっても可愛くって、プティボンワールドを展開。

ハイドンのヴォルピーノのアリア「ごきげんよう、親愛なるセンプルーニオ」は、CDよりも断然良かった!!

キャンディードの「着飾ってきらびやかに」が一番盛り上がりました。。。。が、この曲を歌い込んでいるので、途中のミスが目についてしまい、とっても残念。英語の発音も今ひとつで、やはりプティボンはフランス物があってるな〜と思いました。

声の調子が今ひとつだったようで、途中ひやっとするところもありましたが、マイワールドをお客様にしっかりと伝えられるプティボンの良さは、とっても学ぶところが多かったです。

アンコール1曲だけというのは寂しい。。。コール・ポーターの「エブリタイム・ウィーセイグッドバイ」で、お客様にグッドバイでした。古典と現代ものの2極のプログラムだったので、ここはフランス物を入れて欲しかった〜〜 

サイン会をやることになっていたのですが、後ろの予定があったので早々に会場を後にしました。月曜日にも行くので、その時にサインもらおう〜〜 

[曲目]

モーツァルト:「コシ・ファン・トゥッテ」序曲★

モーツァルト:演奏会用アリア「大いなる魂と高貴なる心」K.578

リジェル:交響曲第8番 ト短調 第1楽章 ★

ハイドン:「月の世界」より フラミーニアのアリア“人には分別があります”

      「薬剤師」より ヴォルピーノのアリア “ご機嫌よう、親愛なるセンプローニオ”

モーツァルト:交響曲第22番★

モーツァルト:「ポントの王ミトリダーテ」より、アスパージアのアリア“重い苦しみに”

バーバー:弦楽のためのアダージョ★

バーバー:「この輝く夜に、きっと」

バクリ:3つのラブ・ソング <美と愛><永遠の間ずっと><これが愛>

バーンスタイン:コミック・オペレッタ「キャンディード」序曲★

バーンスタイン:コミック・オペレッタ「キャンディード」より 第1幕 クネゴンデのソロ“着飾って、きらびやかに”

コープランド:バレエ曲「アパラチアの春」より フィナーレ★

アーレン:「虹の彼方に」



2009年10月27日 (火)

チャレンジ!!

Photoクルム伊達公子さんの「チャレンジ!!」を読みました。

[要旨](e-honより)
やりたいことは、いつからでも始められる!「世界のDATE」が再びコートに戻ってきた。「復帰」へと至る軌跡を、今、ありのままに綴る。

[目次]
第1章 「ドリームマッチ」へのチャレンジ グラフ、ナブラチロワと戦う;第2章 生い立ち;第3章 8年間のプロテニスプレーヤー生活;第4章 めぐり逢い;第5章 パートナーと生きる;第6章 愛するもののために

「人生にままならなことはたくさんあっても、挑戦に年齢制限はない。人生は一度きり。結果が出せなくとも、挑戦することで前を向いて進んでいきていける。」

今の私への応援歌かな?と思う程、飛び込んできた帯。思わずゲットしてしまいました。

私も怪我で引退をするまで、10代はテニス三昧で、実は、伊達公子さんのヒッティングパートナーを勤めさせていただいたこともあります。ある日、自分のコーチから、日本人がヒッティングパートナー探しているから、やってきてと言われて行ったら、伊達公子さんでした。当時はまだ全然有名ではなかったので、「日本から練習しに来たテニス選手」くらいにしか思っていなかったのでしたが、後にテレビで観て「伊達公子さんだっ!!!」と大騒ぎ。サイン貰っておけば良かった〜

前置きが長くなった。。。というか、話がそれてしまいました(笑)

世界ランキング4位のときに、突然引退。そして、37歳でプロにカムバックしたクルム伊達公子さんが、不妊治療などのプライベートなエピソードも公開して、なぜ37歳でカムバックしたのか、挑戦し続けるその生き様を綴った本です。

景気の悪化で、自分が思ってもいなかったような出来事が次々と起き、めちゃくちゃいいとは言えない環境で生きているので、思い悩むことも多いのですが、そんな今の私にエールを贈ってくれる、元気になる本でした。

p163に「求めても得られないもの」というセクションがあるのですが、自分の努力だけではどうにもならないことも世の中にはあって、そのことで自分の心に波風立てる必要はないと分かっていても、気持ちがどうも前に向かないときって、誰にでもあるんだよなぁ、と、当たり前のことを、人の言葉で読むと改めて「私だけじゃないんだ」って思えます。

自分の一歩を踏み出して、私も元気に生きて行こう! そう、思える本でした。


2009年10月25日 (日)

エトワール(星占い)

PhotoPhoto_2東京オペラ・プロデュース 第84回定期公演 エマニュエル・シャブリエ作曲 「エトワール (星占い)」を観てきました。

東京オペラ・プロデュースは、日本ではあまり上演されない作品を上演するので有名な団体で、「エトワールを日本でやるのね!」と、わくわくしながら、公演を待っていました。

エトワールを知ったのは、駒井ゆり子さんが歌っていたり、パトリシア・プティボンが歌っていたり、フランスモノを得意とする人がよく歌うので、「へぇ〜、こんな面白いものがあるのね」と知り、そして、楽譜を取り寄せて勉強しました。

この作品のあらすじは、「のんのつれづれなるままに」で、詳しく紹介されているので、そちらにリンク致します

台詞は日本語で、歌は原語のフランス語で、しかも字幕がついているので、とても分かり易い舞台でした。台詞の日本語は、「民主党が...」「新型インフルエンザが...」と、時事ネタをうまく入れてこんでいて、とても面白く作っていました。東京オペラ・プロデュースはホントに面白い作品に手をつけているなぁ〜という感じが、ビシバシ伝わってくる舞台です。

ラズリの佐藤篤子さんは、以前、シャネルのコンサートに伺ったことがあるのですが、今回はズボン役ということで、ずいぶんとイメージが違いました。

ちょっと残念なのは、客席ががらがらだったこと。両日ともに、がら空だったそうです。ホントにもったいない...

こういう面白い作品をがんばって上演している団体があるので、これからも応援したいと思います。


2009年10月20日 (火)

私の中のあなた(My Sister's keeper)

Photoキャメロンが初の汚れ役と話題になっている「私の中のあなた(My Sister's keeper)」を観ました。

内容(goo映画より)
11歳の少女アナは、白血病の姉に臓器を提供するドナーとして、遺伝子操作によってこの世に生まれた。母サラは愛する家族のためなら当然と信じ、アナはこれまで何度も姉の治療のために犠牲を強いられてきた。そんなある日、「もうケイトのために手術を受けるのは嫌。私の体は、自分で守りたい」と、アナは突然、両親を相手に訴訟を起こす。しかし、その決断にはある隠された理由があった…。

雑誌のレビューなどでは、初の汚れ役!とキャメロン・ディアスが注目されたり、アナ役のアビゲイル・ブレスリンについての紹介が多いけれど、ケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァの丸坊主での体当たりな演技に圧巻されました。そして、派手な役でもなく、台詞も多くはないけれど、交通事故で娘を失った判事役のジョーン・キューザックの存在感がとても大きく、素晴らしい俳優達が、この映画を支えていると思いました。

死の迎え方。"Let it go"とはよくアメリカに住んでいた時に言われた言葉ですが、どのタイミングで"Let it go"するのかは、本当に難しく、母親役を演じたキャメロン・ディアスはとてもよく演じていたと思います。

しかし、冷静に考えると、長女を救いたいから、遺伝子操作で次女を作り、次女の体に何度もメスを入れ、姉を助けるために...と言い聞かせ、何度も何度も辛いことをさせる。次女だって娘だろうに、可愛くないのか? 長男放置でいいのか? 確実に家庭崩壊に繋がって行くって、誰でも分かることだと思うのですが。なぜ、ケイト本人が「これ以上無理に生き続ける必要はない」と思い、妹が訴訟を起こすまで行ってしまうのだろうか? 父親が、あるいは、親戚の誰かが、あるいは、医師や看護婦が、なぜ母親を説得しなかったのか?

...と、リアルライフで考えると、「ホントにそんなこと起こるのか?」と思ってしまう内容ではあります。

が、しかし、そういう細かいところは、無視できてしまう程、ケイト役のソフィアは本当によく演じていて、そして、何よりも、「倫理的にどこまで人間は科学の力を使い、生きながらえるべきなのか? 死をどうやって迎えるべきか?」について、考えさせられる映画でした。

悲しい映画なのだけれど、思い出として様々なエピソードが紡ぎだされて行く中で、ケイトがタイラーと出逢い、恋をしたところは、本当に本当に良かったです。ことの顛末は悲しいものだったけれど、病気で普通の子のように生きて行くのは難しいかもしれないけれど、素敵なこともあるのだと、そう思いました。

いろいろと思うことはたくさんある映画で、そういう意味では、社会派映画としての役割はきっちり果たせている、すごくいい映画です。

さらに、欲を言うなれば、できれば原題の意味をもう少し汲んだ日本語タイトルにして欲しかったなぁ...と思います。原題の"My Sister's keeper"は、聖書のケインとアベルの物語から引用されているもので、弟アベルを嫉妬したケインが弟を殺してしまったときに、主から弟はどこに居るのかを問われ"Am I my bother's keeper?"と応えたところから来ています。原作「わたしのなかのあなた」では、アナが交通事故で死亡し、アナの臓器がケイトに移植され、ケイトは生き続けます。また、アベルとアナ、ケインとケイト、と、名前も工夫されているわけなので、そのあたりの意味が分かるようにすると、きっともっと深い意味が込められている作品なんだなぁ...と、思ってもらえるだろうなぁ...と思いました。

まだまだしばらくこの映画を反芻しながら、あれこれ考えることでしょう。


2009年10月17日 (土)

OMOTESANDO CLASSIC Vol. 2 幻惑のフランス音楽

Omotesanndo知人の田中聡美ちゃんがプロデュースし、ピアノの伴奏も弾くと聞き、表参道までお出かけしました。
#のだめの手の聡美ちゃんというと、あぁ〜あの人!と言われる聡美ちゃんです!

出演:寺本純子(フルート) 高木梢(ピアノ) 新實紗季(クラリネット) 田中聡美(ピアノ) 小田裕之(ピアノ)

演目:
1幕
プーランク「愛の小径」
ゴーベール「ノクターンとアレグロ・スケルツァンド」
フォーレ「子守歌」
グランク「フルート・ソナタ」
ラヴェル「悲しき鳥」
ショパン「ノクターン第10番 変イ長調 作品32−2」

2幕
クープラン「目覚まし時計 尼さんたち 修道女モニク」
フランセ「クラリネットとピアノのための主題と変奏」
プーランク「クラリネット・ソナタ」

実は、ダブルブッキング(...というか、ホントはトリプルブッキングでした。ある方を5時間以上もお待たせしており、かなり心苦しかったです)だったのですが、どうしても聡美ちゃんプロデュースのコンサートを見たくて、こちらのコンサートの一部だけ、そして次のお約束へ向かいました。

コンサート1幕だけというのは大変失礼なのですが(私のコンサートでもそういうお客様がいらっしゃって、聞いていただけなくって残念だなぁと思いますので)、まったく行かないよりかはいいかな?と、数名の方にご相談の後、行くことにしました。

さて、パソナ所有のCLUB PASONA OMOTESANDO 3Fの会場はすごく素敵で、そして、レイアウトがアットホームな感じになっていて、「すごい〜! こういう風にお部屋を使うのもすごくいいのね!」と、まず、レイアウトに感動。観客と近い距離というのは、演奏する方にはかなりプレッシャーなので、あえてここにチャレンジをして、観客目線を意識している点にブラボー! 

フランクのフルート・ソナタがすごく良かったです。ヴァイオリン・ソナタだとずーっと思っていたのですが、フルートで演奏されることも多いとか。管楽器まではなかなか手が出せていなかったので、未知の分野ではありますが、フルートもいいなぁ〜〜。4楽章のカノン形式で、ピアノとフルートの追いかけっこがすごくいい雰囲気で演奏されていて、とても楽しめました。

欲を言えば、トークをもう少しがんばって欲しかったです。

そして、大好きなラヴェルの悲しい鳥もすごく良かったです。鏡の中では道化師の朝の歌と悲しい鳥が好きで、10代の頃、朝の目覚めは、ショパンの革命に飽きた後は、もっぱらこの2曲だったことを思い出し、ついつい感傷に浸ってしまいました。

素敵なコンサートでした。演奏者の皆様、そして、スタッフの皆様、お疲れさまでした。素敵な夜をありがとうございます。


2009年10月16日 (金)

イタリアのヘンデルとその周辺

Photo_2会議が長引いて、時間通りに終わらず、7時開演の5分程前に九段下の駅に降り立ち、猛スピードで坂を駆け上り、ギリギリで会場に飛び込みました。最近、体力作りのために、ランニングしてて良かった〜〜〜 そして、今日はMBTの靴で良かった〜〜

ヘンデル没後250周年記念〜イタリアのヘンデルとその周辺〜というコンサートに行きました。このコンサートは、日本におけるイタリアバロック音楽の普及を目指すグループ、イ・カリッシミと、イタリア・バロックの歌姫、ロベルタ・インヴェルニッツィの初来日のコンサートです。 

ロベルタ・インヴェルニッツィといえば、イタリア留学中に、ヘンデルなどバロック系の音楽をたくさん歌っていた時期があるのですが、そのときに、先生が発声がいいと絶賛していた人で、当時のレッスンメモにも名前が残ってます。日本で聞けるなんて、本当にラッキー!!

ドタバタで駆け込んだので、残念ながらスタート時点では全然ヘンデルらしい気分ではなかったのですが、コンチェルト・グロッソがスタートしたら、一気にバロック時代に気分は吹っ飛び、2曲目のフェランディーニのIl Pianto di Maria (マリアの嘆き)が始まった頃には、音楽に熱中していて、美しい声に、涙が溢れてきました。激情型レチタティーボは、温和なマリアの激しい一面が描かれていて、逆にそれが、彼女の深い嘆きを見事に表現していると思います。

インターミッションでは、なぜか日曜日に歌ったヘンデルの「Piangero la Sorte Mia(つらい運命に涙はあふれ)のRecitativoが頭をぐるぐる。もっと感情こめて歌いたいと思っていたからか!?

2幕目は、ヘンデルのIl Delirio moroso(愛の狂乱)。こちらも狂乱とあるほど、カデンツァが凄い。ロベルタ・インヴェルニッツィさんの息の長さに、心の中で拍手喝采。私もあれだけ息をうまくコントロールできるようになりたいっ!!

アンコールは、以下の2曲。
1. ヘンデルの"Lotario"よりAdelaideのアリア"Scherza in mar"
2. ヘンデルの" Il Trionfo del Tempo e del Disinganno "Lacia la spina"

Lacia la spinaはコンサート締めくくりには最高の曲だと思います。

音楽性、発声、発音、ブレス、本当に勉強になるコンサートでした。そして何よりも心の洗われる音楽でした。


2009年10月15日 (木)

斜陽

Photo太宰治続きで「斜陽」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
敗戦後、元華族の母と離婚した“私”は財産を失い、伊豆の別荘へ行った。最後の貴婦人である母と、復員してきた麻薬中毒の弟・直治、無頼の作家上原、そして新しい恋に生きようとする29歳の私は、没落の途を、滅びるものなら、華麗に滅びたいと進んでいく。戦後の太宰治の代表作品。

この作品も15歳の夏に読んだ時には、「いったいこのお姫様はどうやって生きて行くわけ? ただのバカ!?」と思い、そう当時の日記に書き綴ってあったのですが(笑)、今回読んだときには違う感想を持ちました。もしや少しは大人になったという証拠でしょうか!?

今回読んだ時には、太宰ならではの「滅びの美学」なんだろうなぁ...これだけ誰かに想いを寄せることができるってすごいなぁ...と、心にしみてくることがありました。個人的には、愛しの三島由紀夫の方が滅びの美学路線としては好きなのですが、「いまの世の中で、一ばん美しいのは犠牲者です。」のくだりに、ぐっと来てしまいました。

女性の口調で書かれているこの作品、女性の観察力が鋭かった太宰ならではの作品だと思いました。

最近、太宰も悪くないなぁ...と思っています。でもやっぱり、三島はもっと好き(笑)


2009年10月11日 (日)

リサイタル@松本記念音楽迎賓館

Photo昨年、パイオニアの研究所の基調講演でイノベーションについてお話させていただいたのですが、そのご縁で、パイオニアの創設者松本望氏の住居を改装した松本記念音楽迎賓館でリサイタルを行いました。地元二子玉川からほど近い岡本にあるというのも、何かのご縁を強く感じます。二子玉川の駅から、タクシーで松本記念音楽迎賓館まで行ったのですが、途中、卒業した小学校の横を通り、友人の家の前を通り...と、懐かしい場所ばかりで、いつもはものすごく緊張する本番前も、なごやかに迎えることができました。地元パワーすごし。

Photo_2中に入ると、すばらしいシャンデリア。

サロンには、チェンバロ(クラヴサン プレイエル・ランドフスカ・モデル)も展示してありました。こちらは雑誌やテレビなどの撮影でもよく使われる場所だそうです。春は桜が素晴らしいそうです。今回、このような素敵な場所で、リサイタルをさせていただくことが出来、とても嬉しく思います。

Photo_3そして、リサイタルで使うAホールは、ステンドグラスが美しい、小さいながらもパイプオルガンのある暖かみのある木のお部屋。ベーゼンドルファーが置かれていました。

さすが音響メーカーが作ったホール。素晴らしい音響で、いつも以上に声がキレイに出ました。

今回歌ったのは以下の3曲。

1. スカルラッティ:歌劇「ポンペーオ」より セストのアリア〜私を傷つけるのをやめるか〜
2. ヘンデル:歌劇「エジプトのジュリオ・チェザーレ」より クレオパトラのアリア〜つらい運命に涙はあふれ〜
3. サリバン:歌劇「ペンザンスの海賊」より メイベルのアリア〜さまよい歩く哀れなあの人〜

2曲目のクレオパトラのアリアが、観客の皆様から評判がよく、ここ最近、中音を中心に声を作り直していたので、この曲を誉めていただけて非常に嬉しいです。先生のご指導の賜物です。12月にはもっとよく歌えるようになっていたいと思います。

リハーサル前にドレスに着替えたのですが、なんとファスナーが壊れ、ドレストラブルで、大パニック。先生を巻き込んで大騒ぎとなりました。近所に住む幼なじみのYに針と糸を持って来てもらい、なんとかきられる状態になったのですが、次回からは、ドレスを最低でも2枚持って行くこと、針と糸、安全ピンなどは用意していくことなど、いろいろと勉強になりました。12月のコンサートでなくて本当に良かったです。

Yちゃん、お騒がせして申し訳ありません。針と糸、どうもありがとうございました。あなたが来なかったら歌えませんでした!(ジーンズで歌ったと思います...)


2009年10月10日 (土)

ヴィヨンの妻

Photo_4映画化で話題になっている太宰治の「ヴィヨンの妻」。映画を観に行く前に原作を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
新生への希望と、戦争を経験しても毫も変らぬ現実への絶望感との間を揺れ動きながら、命がけで新しい倫理を求めようとした晩年の文学的総決算ともいえる代表的短編集。家庭のエゴイズムを憎悪しつつ、新しい家庭への夢を文学へと完璧に昇華させた表題作、ほか『親友交歓』『トカトントン』『父』『母』『おさん』『家庭の幸福』絶筆『桜桃』、いずれも死の予感に彩られた作品である。

15歳の夏、自宅にあった太宰治作品をすべて読んだことを思い出しました。あの頃は、この標題となっているヴィヨンの妻をはじめ、太宰作品に出てくる女性像が理解できず、もっと分かり易い「風と共に去りぬ」にハマりました。

年を重ねて、改めてヴィヨンの妻を読み直し、夫婦にしか分からない、その機敏な心の動きを見事に捉えている作品だと思いました。

「男には、不幸だけがあるんです」 虚無感漂うこの台詞、夫は何を思いながら、そして、何を伝えたくて言ったのだろうか?

別れた人の顔が思い出されました。

妻の生きて行く強さが、才能はあるけれど弱さ故にお酒に溺れてしまう夫と対比され、よけいに強く感じてしまうのだと思います。自分のことを振りかえると、やはり私も強い女なんだろうなぁ...諦めるということを知らないし。

若い頃には分からなかった太宰作品の良さがなんとなく分かり始めてきたので、他の作品も読んでみようと思います。

(総合評価:★★★★☆ 名作には理由がある)


2009年10月 6日 (火)

オテロ

Photo_2新国立劇場のシーズン開幕はヴェルディの「オテロ」。シェイクスピアの有名な小説を題材にしたヴェルディの最高傑作と呼ばれる作品です。フィリッツァが指揮をするということで、ちょっとわくわくしていたのですが、なんと体調不良で3幕から降板。どろどろした嫉妬に狂う男が音楽で表現でききれていないのは、非常に残念。

マルトーネの演出が「炎と水」をテーマに、舞台にヴェネチアを再現してしまったのは見応えあり。まさか本物の水を使っているとは最初は思わず。が、明らかに水。水の中をばしゃばしゃと歩き回るのは、歌手は大変だったんじゃないかなぁ。浅瀬になっているところは、非常にうまく活用されていましたが、深くなっているところは、子供が花を投げ込んだり、ハンカチが捨てられてイアーゴがそれを拾ったり、その程度。どうせなら、ヴェネチアらしく、船を出してしまったら、もっと雰囲気が出たのでは!?と、観客は制限を無視して、言いたい放題(笑)。舞台にヴェネチアを再現するのはいいのですが、歌手が1人きり、あるいは2人と、少人数の場合、不必要に舞台が広く見えてなんだか寂しく感じてしまうのが、残念。また、コーラスが全員出てきてしまうと、水の場所だけ狭くなっているので、舞台がすごく狭く、しかも平面に見えてしまうのがほんとに残念。でも、真ん中部分が動くようになっていたり、細部まで細かく作っているので、こういうところはすごく良かったです。映画出身の方なので、今後もいろいろな作品で挑戦してください!

嫉妬に狂い自分が作り出した毒で破滅するオテロをもっと演じて欲しかった... イヴェーリは、高音も低音も非常にキレイに出ていて、逆にそのキレイさがマイナスになっていたように思います。「死ぬ」「殺される」恐怖があまり表現できていなくて非常に残念。しかし、声がすごく可憐でキレイで、純真な乙女を非常によく演じていたと思います。柳の歌は、もう少し悲壮感は欲しかったけれど、非常に良かったです。

新国立のレベルがずいぶんあがっていて、今年のシーズンはとても楽しみです。

◇あらすじ◇ 15世紀末、ヴェネツィアの将軍オテロがトルコ艦隊に勝利し、嵐の中キプロス島に帰還する。カッシオが副官に昇進し、それを妬む旗手のイアーゴは、オテロを破滅させるべく謀略を企む。まずはカッシオを失脚させ、オテロへの取りなしを妻デズデーモナに頼むようカッシオに入れ知恵する。さらにデズデーモナの落としたハンカチを手に入れ、カッシオに持たせる。妻とカッシオの不貞を信じ込んだオテロは嫉妬に狂い、デズデーモナを絞め殺すが、真実を知り自害する。

【指揮】リッカルド・フリッツァ 【演出】マリオ・マルトーネ
【美術】マルゲリータ・パッリ 【衣裳】ウルスラ・パーツァック 【照明】川口雅弘
【舞台監督】大澤裕 【企画】若杉弘 【主催】新国立劇場

§キャスト§
オテロ…ステファン・グールド
デズデーモナ…タマール・イヴェーリ
イアーゴ…ルチオ・ガッロ
ロドヴィーコ…妻屋秀和
カッシオ…ブラゴイ・ナコスキ
エミーリア…森山京子
ロデリーゴ…内山信吾
モンターノ…久保田真澄

合唱…新国立劇場合唱団
管弦楽…東京フィルハーモニー交響楽団


2009年10月 4日 (日)

ルーム・トゥ・リード チャリティ・イベント

ルーム・トゥ・リード」は、アジア・アフリカの途上国の学校や図書館などの教育に必要な施設を建設したり、現地語や英語の図書を寄贈したり、少女が学校に通えるようにするための奨学金を提供するなど、さまざまな方法で教育の機会を提供している団体です。「マイクロソフトでは出会えなかった天職」という本で有名なJohn Wood氏が設立した団体と言った方がご存知の方が多いでしょうか?

今日はこちらの団体でチャリティビューティーイベントがあり、以前お仕事でお世話になったクラランスの今西さんからのお誘いで、参加しました。

ビューティイベントは、吉川彩さんのトークショーからスタート。ご本人もモデルとして活躍する傍ら、モデル事務所の社長のお顔も持つ方。モデルさんへの厳しいコメントで有名だそうで、痩せ過ぎているモデルさんには、もっと太った方がいいと、はっきりおっしゃるそう。後ほどのフォトセッションでは、ポージングの仕方をはじめ、厳しいコメントをしてくださるそうで、ちょっとドキドキ。でもわくわく。

次は、合田和人さんによる、メイクアップセミナー。かずさんとは、以前、クラランスのトークショーのお仕事をさせていただいた時に、メイクをしていただきました。かずさんにお会いするのも久しぶりです。かずさんマジック炸裂のセッションでした。私は1年半前に教えていただいたコンシーラーの色が、もう一段明るい方がいいとアドバイスを頂きました。先日今西さんから頂いた3週間集中美白プログラムの効果でしょうか!? 

そして、最後は、フォトセッション。1年半前に転職してから、雑誌のお仕事をしなくなったので、最近写真を撮られる機会が減り、久しぶりにプロの方に撮影してもらうので、ドキドキ。普段しない顔を撮ろうということになり、「真剣な顔でこっち見て〜」と言われて、カメラをじっと見たら、「怖い」と言われてしまいました(笑) 顔を作るのは難しい... 後ほど、今回のセッションで撮っていただいた写真をいただけるそうです。彩さんからは、口元の作り方についていろいろとアドバイスを頂きました。「なるほど〜」と目鱗なアドバイスをいろいろと頂き、普段の仕事にも役立ちそうです。

チャリティ・イベントで、ここまで大掛かりなものがアレンジできるのは、本当に素晴らしいと思いました。職業柄、どのくらいのコストがかかるのか、即座に計算してしまうのですが、全部ボランティアや寄付でなりたっているセッションで、ここでの売上はすべて女子奨学金プログラム(今回は10年分の奨学金に相当するそうです)に行くそうです。

今後もこのプログラムは続けて行くそうですので、機会があれば、こちらでもご紹介していきますので、ご興味のある方は是非ご参加ください!

事務局の皆様、そして、ボランティアの皆様、お疲れさまでした!とても素晴らしいチャリティイベントでした。


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秋山ゆかりについて

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  • 2015年1月14日(水)午後5時~8時「理工系女子による理工系女子のためのキャリア戦略講座」@人材研究所セミナールーム
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