« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2008年7月

2008年7月31日 (木)

東京デザート物語

Photo_2林真理子さんの「東京デザート物語」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
恋はデザートのようなもの。それがなくても生きてはいけるけど、なければとってもつまらなくて、淋しいもの―。大分から上京し、憧れの東京&女子大生生活をスタートさせた朱子。恋愛や人間関係、何かと悩み多いノッポなヒロインが、恋して夢見て涙する青春純愛ロマンス。

一言で表現すると、林真理子さんっぽい作品。

スピードよく読める作品で、田舎出身の子がどんどん東京であか抜けて行く物語のため、地方出身者(私も田舎で育ったからかもしれませんが)には共感できる物語。

レシピがついているところが気に入って、読んでみようと手にとった作品。

こういうレシピがついている小説というのは面白く、以前にここでご紹介した「赤い薔薇ソースの伝説」を思い出す作品です。

強化月間中でなければ読まなかったような作品なので、やはり幅広くいろいろなものを読むには、強化月間は有効だなぁ...と改めて思いました。

(総合評価:★★★☆☆ 図書館で借りるのでいいレベルの、読み捨て本かな... デザートに興味のある人は購入してもいいかもしれません。ただし、レシピだけで写真は載ってないので、創造力が必要)


2008年7月30日 (水)

食堂かたつむり

Photo出張先の電車の中で、小川糸さんの「食堂かたつむり」を読む。

内容紹介(出版社商品紹介より)
衝撃的な失恋とともに声を失った倫子は、ふるさとに戻り、実家の離れで1日に1組だけのお客を招く食堂を始める。

ものすごく売れている本だと、朝日や王様のブランチなどで紹介されていたので、手に取ってみました。
#ミーハー心から手に取りました。しかも今月は「お料理本月間」です。

食事を作る行為にこれほど心をかけている人がいるだろうか?

母に聞いてみたところ、母は、家族のために、心を込めてお料理をしていると、手抜きしたことは殆どないと言っていました。母はお料理上手で、具合の悪いときでも、母の料理だけは、「おなかに収まる」(母の表現を使ってみました)。いつも「おいしいね」というと、冗談まじりに「愛情っていうスパイスがいっぱい入っているからね」と答えてくれていた母を思い出しながら、この本を読みました。

倫子と母親のやり取りや倫子と周囲の人とのやり取りに、心がほんわかしてきます。

ルビー色のザクロカレー。私も食べてみたいなー、とか、思うお料理がいろいろ出てきて、私も心を込めて食事を作りたいと思った作品。

しかし、世の中で絶賛されているほどの小説ではないと思いました。一体全体どこがそんなにこの本が売れるのかが分からない。後半は涙無しには読めないとあったけれども、「西の森の魔女が死んだ」の方がはるかに心を揺さぶられる。

本ってホントに難しいなぁ..と、一応(?)作家なので、その難しさを改めて噛み締めた本でした。

(総合評価:★★★☆☆ 図書館で借りる程度でいい本。ほんわかします。)


2008年7月29日 (火)

コンサート出演のご案内:オペラに乾杯っ!!

少し先の話ですが、コンサート出演が決まりましたので、ご案内いたします。

国際芸術連盟が毎年恒例で行っている「オペラに乾杯っ!!~ロマンティックな夜に~」に出演いたします。

日時 2008年10月27日(月)18時半開場 19時開演
会場 東京オペラシティリサイタルホール

コロラトゥーラを活かしたプログラムの予定で、ファウストの「宝石の歌」や十八番になっているホフマン物語の「オランピアのアリア」、キャンディードの「着飾ってきらびやかに」などを歌う予定です。

また、最近、新しく手がけ始めたものすごーくかわいいコロラトゥーラの曲も、初めて人前で歌う予定ですので、楽しみにしていてください!!

ご都合が合う方は是非お越し下さい。

チケットは3000円です。

チケットご希望の方は、私までメールでご連絡いただくか(メールアドレスはプロフィールに掲載しております)、国際芸術連盟までご連絡ください。

これからしばらく何度かこの記事を掲載させていただくことになるかと思いますが、ご了承くださいませ。


2008年7月24日 (木)

アリスの国の不思議なお料理

Photoタイトルの通り、不思議の国のアリスでのお料理の作り方の本、「アリスの国の不思議な料理」を読みました。

内容(「BOOK」データベースより)
アリスが“不思議の国”で口にする背が伸びたり縮んだりする「二刀流きのこ」、“鏡の国”で出会ったハンプティ・ダンプティの「おしゃれゆで卵」、公爵夫人の「こしょうはもうたくさんスープ」はどんな味がするのえしょう?アリスの不思議な国のお料理の作り方、お教えしましょう。

不思議の国のアリスでは、アリスは食べ物でいろいろなトラブルに合いますが、このでは、そのお料理をテニエルの挿絵と共に、紹介している本当に素敵な本! テニエルの絵を見てるだけで、和みます。

しかし、ここに書いてある物を実際に作るにはかなりハードルが高いでしょう。

まず、食材。レシピに忠実に作ろうとすると、どーやって入手するんだっ!?というものが出てきますので、これは、やはり、創造力を豊かにするための、本としての位置づけと、バリエーションを生み出すための、インプットとして使うべきかな。

ベッドの共(三島由紀夫の女神とフリーダムのユージの写真集が怒るかもしれないけど)にして、テニエルの美しい絵を眺めるというのも良いかもしれません。

最近、暑さでばて気味なので、こういう癒される本と共にベッドでごろごろしている時間が至福の時です。本があって良かった〜〜


2008年7月23日 (水)

フランス女性は太らない

Photo_3以前ご紹介したLVMHグループのヴーヴ・クリコ社社長のミレイユ・ジュリアーノさんの「フランス女性の12か月」よりも前に書かれた「フランス女性は太らない」をやっとゲットしました。

内容紹介
ジュリアーノのこのヘルシーライフ入門書には革命的なことはほとんど書かれていない。先頃、「フランス人のパラドックス」という記事が「ニューヨーク・タイムズ・マガジン」に掲載されて話題となった。それによると、フランスの人たちはワインをガブ飲みし、ブリーチーズを食べ、炭水化物が大好きだというのに、ダイエットにとりつかれているアメリカ人よりずっとスリムで健康だというのだ。しかし、ジュリアーノはこの不思議な現象の社会文化的な面にはあまり興味がないようだ。むしろ、クリコ(フランスのシャンパンハウス、ヴーヴ・クリコ)のCEOという肩書きにふさわしく、良い食べ物(と良いシャンパン)を賢くいただくことがスリムな体と幸福な人生につながるということを伝える方に関心を持っている。 そこらに出回っている多くのダイエット本をよそに、本書では、カロリーだの無酸素運動のエネルギーだの、血糖インデックス(GI値)だの、この種の本にありがちな内容に少しも触れていない。かわりに、10代のころの1年間のマサチューセッツ留学後、「ジャガイモの入った袋」のような体型になって母国フランスに戻った彼女が、どうやってもとの体型に戻したかが書かれている。

内容は、当然のことながらフランス流の食生活の教えにもとづいていて、たとえば、1日3食しっかり食べる、量は控えめに、果物と野菜はたくさん摂る、エレベーターではなく階段を使う、水をたっぷり飲む、たまにはごちそうを食べてもいい、などといった感じだ。裏を返せば、彼女はごく当たり前のことを言っているにすぎない。彼女の人生や仕事にまつわる楽しいエピソードとともに、ところどころで紹介されるフレンチのレシピや元気の出るレシピ(ズッキーニのオムレツ、鴨肉のサラダのオレンジ添えなど)が、生きる喜びを感じることの大切さを思い出させてくれる。
Copyright  Reed Business Information, a division of Reed Elsevier Inc. All rights reserved.

前に紹介した「フランス女性の12ヶ月」と同様、「何事もバランスが大事」「アメリカ流のやり方では幸せな健康は手に入らないことを説いている本。

当たり前のことを当たり前にやる。

それがなかなか難しいのですが... 

ダイエットというよりも、健康な食生活という点では、たかの友梨 さんの「速効PSMFダイエット―たかの友梨式 」やその数年後に出された「スイス式ダイエット リバウンドさせない4週間料理レシピ」が、一番実用的だったと思い出しました。

その昔、めちゃくちゃな食生活(週5回はマクドナルド!な人でした(笑))をしていて、今よりも15キロばかり太っていた頃(そして自分が太っているという事実を会社の健康診断で指摘されるまで気がつかなかった!)、「速効PSMFダイエット―たかの友梨式 」を実施しながら、栄養学を勉強して、きちんとした食生活を身につけ、ダイエット成功。

その頃から食事を大切にしているけれど、やっぱり、食生活はその土地や味覚を考慮した本の方が分かりやすい。その点で、「フランス女性は太らない」はフィロソフィー的に好きだけれども、レシピは写真もついてないし、ちょっと無理があるように思います。

それにしても、この本を姉が絶賛していたポイントがイマイチ分からないので、後で電話をかけて聞いてみようと思います。

ミレイユ・ジュリアーノさんの本を読むなら、どちらか1冊でいいように思いました。


2008年7月22日 (火)

レオナルド・ダ・ヴィンチの空想厨房

先日、料理関係の本を古本屋さんで購入した際にゲットした「レオナルド・ダ・ヴィンチの空想厨房」を読む。

内容(「BOOK」データベースより)
レオナルド・ダ・ヴィンチが料理について記した手稿が発見されたという想定のもとに書かれた本書は、興味深い内容に満ちている。なるほどと感心したり、こんなことはありえないと思ったりしながら、次第に事実とフィクションの境目がわからなくなり、というよりは、そんなことはどうでもよいと思うようになり、いつのまにか不思議な世界に引き込まれて行った。そんな魅力がこの本には確かにある

面白い!!

ダ・ヴィンチがフィレンツェのポンテベッキオ近くにある「3匹のカタツムリ」という食堂で働いていて、そこのシェフが全員食中毒で死んでしまい、食堂の厨房監督となり、そこで、新しいメニューを出して、常連客のバッシングにあい、ヴェロッキオの工房へ戻って「キリストの洗礼」をかくことで逃げ場を見いだした話は有名です。

そんな経歴を持つレオナルドは料理を愛した平和な人だった、そしてその人が残した料理についてのメモが出てきたという前提で書かれている本で、それはそれは面白く書かれています。

内容的に、ちょっとこれはどうかなーというものもありますが、クリエイティビティという点で、この本は本当に面白い!

事実とフィクションの境目が分からなくなるという点もこの本の魅力の1つだと思います。どこからどこまでがホントのことで、どこからどこまでがこの著者のラウスさんたちの想像なのか!?

久々に面白い本を読みました。クリエイティブな視点をお求めの方におススメの本ですが、絶版していて入手しにくいですが、神田のお料理関係の古本屋さんには置いてありますよ!

(総合評価:★★★★★ 奇抜なアイディア、クリエイティビティに刺激を受けます!)

読者の方々はもうお分かりかと思いますが、7月は「お料理関連本月間」です :)


2008年7月21日 (月)

幸せのレシピ

Photo幸せのレシピ」を見ました。

内容紹介(goo映画より)
ニューヨークの人気レストランで料理長を務めるケイトは完全主義者。仕事に対する情熱は人一倍。厨房では料理人たちを取り仕切り、目が回るような忙しさの中、正確に、完璧に、すべての料理を仕上げていく。積み重ねてきたキャリア、努力して手に入れた自信と賞賛、やりがいのある仕事、築き上げた自分の居場所。でも、気付かない幸せは、自分が決めたレールの外にあるのかもしれない…。予期せぬ出来事から“完璧な厨房”の外へと踏み出すことになったケイトが見つけた新しい自分とは…

一言でいうと、とてもハートフルな映画。

おススメ映画だと言われていたのですが、劇場を見逃し、その後なかなかDVDレンタルができず、やっとこの連休で見ることができました。

ケイトの成長をゼタ=ジョーンズがとても素敵に演じていました。

ゼタ=ジョーンズはまったく料理をしないそうですが、そんなことは微塵も感じさせない演技。さすがオスカー俳優! メイキングでは、大変だったと語っていましたが...

ケイトがゾーイやニックに対して心を開いて行く過程がすごく丁寧に描かれていて、心がほわっと暖かくなりました。見終わった後に、キッチンに立って、マンゴープリンを作り始めるあたり、まったく私って感化されやすい(笑)

ところで、ニックが、椿姫やトゥーランドットをかけて、料理をするシーン、すごく好きです。私は最近はお料理をするときはオッフェンバックなどをはじめとするフランスモノ中心なので、趣向は違いますけれど...
#昔は椿姫の乾杯の歌を歌いながらご飯を作っていたことを考えると、そう変わらないか... 

(総合評価:★★★★☆ 完璧主義な自分に風穴をあけたい時、たぶんまた手に取る作品でしょう)


2008年7月20日 (日)

最後の授業

Photoランディ・パウシェ&ジェフリー・ザスローの「最後の授業」を読みました。

内容紹介(Amazon.co.jpより)
全米600万人が涙した、ある大学教授の「最後の授業」

今日の次には明日が来て、その先にも新しい日が待っている。そうやって、当たり前のように人生は続いていく。しかし、これから先もずっと続くと思っていたその人生に「終わりの時」があると知ったとき、あなたは何を考えるだろうか――。

2007年9月18日、ペンシルベニア州ピッツバーグにあるカーネギーメロン大学の講堂で、1人の教授が「最後の授業」を行った。
教授の名前はランディ・パウシュ。46歳。最後の授業をするにはまだ若すぎるパウシュだが、彼にはこのとき、長年親しんだ大学に別れを告げざるをえない事情があった。膵臓から肝臓へと転移したガン細胞。医師から告げられた命の刻限は――「あと3カ月から半年」。
こうしてパウシュの最後の授業は始まった。スクリーンに映し出された演題は『子供のころからの夢を本当に実現するために』。それは、「最後の授業」であると同時に、幼い3人のわが子に遺すためのメッセージだった。

子供へのメッセージを残す。

父としてのランディの子供達のメッセージなのが、この本で、この授業なのです。

この本とDVDを見て思い出したのが、学生時代に見た映画、「My Life」。マイケル・キートンとニコール・キッドマンが主演の映画で、マイケル・キートン扮するボブが、末期がんと診断されたときには、ニコール・キッドマン演じるゲイル(だったと思う)は妊娠中。産まれてくる子供には会えない。その子供にメッセージを残したいという思いから、ビデオ撮影をしていく... その過程で、家族とは何か?をボブとゲイルは見つけて行く。

この本を読みながら、この映画を思い出しました。

私は何を誰に伝えたいのだろうか?

そう思いながら、ページをめくり、DVDを見ました。

泣けるというよりも、生きるための意味を考えさせられる本でDVDでした。

ランディ・パウシェが序文で書いていますが、「大切なのは完璧な答えではないー限られたなかで最善の努力をすることだ。最後の講義でもこの本でも、僕はそのとおり努力した」と言えるような人生にできるかどうかだと思います。

この中で一番考えさせられたのは、人とどう関わってきているかということだと思いました。どう助け合っているのか、どう関係していっているのか。この点に関しては、私はまだまだ自分のためにだけ生きているように思えてならないです。

私は死と直面してもここまで潔くなれない。たぶん、最後の最後まで(そしてこれが私スタイルだと思うし、みっともないと言われようがそう生きたいのだけれど)、生きるということに執着すると思います。

死をどう迎えるのか。永遠のテーマに対して、1つの見本を示してくれる本だと思いました。

子供達に是非読んでもらいたいです。


2008年7月19日 (土)

コンサート準備

秋に、有名なホールでのコンサートに出ることになりそうで、その準備に入りました。

曲目は、コロラトゥーラソプラノの声を活かせる選曲をしようと思っています。

前回(2月や4月)とかぶる曲も出てくると思いますが、音楽っていいなって思ってもらえるような、オペラって楽しいなって思っていただけるような、楽しめるコンサートにしようと思っています!!

詳しいことが決まり次第、お知らせいたしますので、是非、来てください!!


2008年7月18日 (金)

The Metropolitan Opera Cookbook

ふらっと入った本屋さんでの出来事。

数冊の本をピックアップし、お会計をしている最中に、ふと、ディスプレイされていたカウンター上の本に目が行く。

背が低いので、上の方にあるものは、よく見えないので、ホントに偶然の出来事。
#態度が大きいせいか、「こんなに小さい人とは思いませんでした!」とよく言われますが、小さいです...(涙)

「神様、ありがとう!!なぜ、こんなところにあるの!?」と、他のお客様がいらっしゃるにも関わらず、大声で叫んでしまい、店員さんが驚く。

「おとりしましょう」と、背伸びをしながら、全く手が届いていなかった私のために、店員さんが本を取ってくださいました。

何を見つけたって、「The Metropolitan Opera Cookbook」ですよ〜〜。

Met_cookbook

1988年に発売された頃には、お金がなくって買えなかった本。コンサルになって、オペラに本格的にはまっていった頃には、この本を買えるお金はあるけれど、本が見つからない状態。もうながーいこと、探していた本です。

なんで、こんなところに、いるんですかっ!?

しかも、1500円。

うぁ、安いっ!!

...ということで、お会計をしている最中だったのですが、もれなく、この本も追加で購入。

内容紹介
From Publishers Weekly
Most opera fansincluding operaphile and cookbook writer Jules Bondagree that opera and food go together. Add a hefty dollop of musical nostalgia and a few too many glitzily romantic table settings, and you'll find yourself with a cookbook that may have to fight its way from the coffee table into the kitchen. Two hundred photographs dominate the array of mostly standard international recipes contributed by musical figures, Met administrators and others, from Jenny Lind to Herb Wekselblatt (tuba player in the Metropolitan Opera Orchestra). The pictures of aproned opera greats puttering around the kitchen threaten to take over, but a marvelous campiness prevails, especially in the shots of an elegantly coiffed Anna Moffo kneeling in a chicken coop amid several hundred white hens, and a maniacally grinning Birgit Nillson brandishing garden shears. Recipes are easily prepared and, this being opera territory, hearty. (A notable exception is Caruso's pre-performance favorite, an iceberg lettuce casserole.) The potential for delicious food is here, but the book will appeal mainly to opera-lovers famished for a new kind of vicarious thrill: the pleasure of trying out an idol's treasured recipe. Copyright 1988 Reed Business Information, Inc.

本のタイトルが示すように、オペラにまつわるお料理本。

ドミンゴによる序文や、マリア・カラスをはじめとする、数々のスター達の写真。オペラにまつわるお料理のレシピやオペラに出てくる食事のシーン。

あぁ、見ているだけで、うっとり。

そして、何よりも、食いしん坊(量は食べないけれど質は追求します)の私にぴったりな本。マリア・カラスのお気に入りのレシピだったり、レナータ・スコット(渡辺誠先生にご紹介いただいて以来、ファンなんです)のパスタお料理中の写真だったり、それはそれは、食欲を掻き立てられます。あぁ、おうちでお料理したいっ!!という気分になれる本。

ロッシーニの「今の歌声は」をハミングしながら、旅先のお風呂で本をめくる自分に酔いしれております。


2008年7月17日 (木)

女女格差

Photo_2朝一の新幹線に乗って出張なので、小説ではなく最近周辺で話題になっている社会学の本を持って行く。橘木 俊詔 さんの「女女格差」。

話題な本だけど、生なましいタイトルやな...と、思いながら、しかし、出張中に読み終えるだけのページ数がある本でないと、数冊抱えて行かなくてはいけなくなるし、新幹線の中でスーツで読んでてもおかしくない本でないと、「何やってるんだ、あいつ?」と思われてしまうので、重ねてあった本の山から発掘。

内容(Amazon.co.jpより)出版社/著者からの内容紹介
低学歴と高学歴、結婚と非婚、正社員とパート、美人と不美人・・・・・・。 どれほど差があるのか? その差は不公平なのか? 格差問題の第一人者が鋭く迫る

カバーの折り返し
どのような親のもとに生まれるのか、教育をどこまで受けるのか、結婚するのかしないのか、離婚するのかしないのか、子どもをもつのかもたないのか、専業主婦になるのか働き続けるのか、総合職か一般職か、正社員かパートタイマーか、美人か不美人か・・・・・・。 女性の人生でのさまざまな格差を検証し、その差が合理的なものなのか不公平なものなのかを分析する。

さて、この本の感想を一言で語ると...

データで語る一般論としては、面白い。が、結論はどこ!?

女性の間で格差が出てきているという問題提起は面白い。そして、これだけ一カ所にデータをまとめている本も面白い。論文としては面白いのだが、この著者としての結論は「で、なに!?」と聞きたくなる本でした。

格差問題で、データを中心とした一般論を知りたい方にはおススメ。一歩踏み込んだ議論を期待している方には、物足りない本だと思います。


2008年7月16日 (水)

西の魔女が死んだ

Photo話題映画の原作、梨木 香歩さんの「西の魔女が死んだ」を読みました。
#西の魔女ではなく、「秋山ゆかりが死んだ」になってもおかしくないほどの40度近い高熱に見舞われ、さすがの私も、数日ほど、抜けられない仕事は這いずるようにして出かけ、それ以外はベッドから出ず。生き返ったので、やっぱり魔女だったのかと納得されるかもしれませんが(笑)

内容(「BOOK」データベースより)
中学に進んでまもなく、どうしても学校へ足が向かなくなった少女まいは、季節が初夏へと移り変るひと月あまりを、西の魔女のもとで過した。西の魔女ことママのママ、つまり大好きなおばあちゃんから、まいは魔女の手ほどきを受けるのだが、魔女修行の肝心かなめは、何でも自分で決める、ということだった。喜びも希望も、もちろん幸せも…。その後のまいの物語「渡りの一日」併録。

本の帯に「最後の3ページ、涙があふれて止まりません」とありましたが、本当でした。

最後の3ページというより、全編に溢れる祖母の愛と、そして、生きる知恵に心が揺り動かされました。タイトルにある「魔女」の持つイメージとはほど遠いけれど、やはり、この人は魔女なのだと、そして、魔女であることは生きて行くために必要な知恵なのだと思いました。

まっすぐに生きて行くのは辛い。しかし、まっすぐに生きて行ってもいいのだと、そして、自分なりのまっすぐな生き方には、何をすべきか、何をしないべきか、それは自分で決めることなのだと、そこに幸せが待っているのだと、それを伝えてくれる物語でした。

特に、「死」に対する考え方と、そして、「自分らしく生きること」についての考え方、その説明の仕方は、是非、子供に伝えたい。そう思う小説です。

次の2つのおばあちゃんの知恵は、書き留めておこう。普段は、本は読みっぱなし(読みたい本は何度でも読み直すため。それ以外は頭の中に肝だけ入れて終わる)だけれども、この2つは書き留めておきました。

P.116より
「おばあちゃんは、人には魂っていうものがあると思っています。人は身体と魂が合わさってできています。魂がどこからやって来たのか、おばあちゃんにもよく分かりません。いろいろな説がありますけど。ただ、身体は生まれてから死ぬまでのお付き合いですけれど、魂のほうはもっと長い旅を続けなければなりません。赤ちゃんとして生まれた新品の身体に宿る、ずっと以前から魂はあり、歳をとって使い古した身体から離れた後も、まだ魂は旅を続けなければなりません。死ぬ、ということはずっと身体に縛られていた魂が、身体から離れて自由になることだと、おばんちゃんは思っています。きっとどんなにか楽になれてうれしいんじゃないかしら」
P.162より
「自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きるほうを選んだからといって、だれがシロクマを責めますか」

なんと分かりやすく、そして、知の詰まった表現をするのだろう。

私も死ぬ瞬間にこう言いたい。

「アキヤマユカリ ノ タマシイ、ダッシュツ、 ダイセイコウ」と。

(総合評価:★★★★★ 永久保存版にします。子供の夏休みの課題図書におススメします。)


2008年7月11日 (金)

森麻季ソプラノリサイタル2008

Photo森麻季さんの「森麻季ソプラノ・リサイタル2008」に行ってきました。

9月下旬に出産予定とのことで、曲目は当初発表のものよりもずいぶんと変更になっていて、非常に残念ですが、先生とも話していたのですが、やはり腹式をあまり使わなくてもいい曲目にすることで、体への負担を考えているプログラムになっているとか。

プログラムは後で記載するとして...

実は、彼女のソロコンサートを観に行くのは初めて。

噂通り、彼女はとっても頭のいい人で優等生タイプだと思いました。
うがった見方かもしれないけれど、同じコロでプロの端くれとして言わせていただきたい。

マーラー4番の「天上の生活」を持ってくるあたり、今の体調を考えると、しかし、それなりのポジションの人であればそれなりのものを歌わなければいけない、だから、マーラー。頭のいい彼女の考えそうなことです。

これだけリートを入れたり、難曲を歌える。それだけレパートリーがあるというのは素晴らしいことです。真似できません。勉強にものすごく時間がかかるのは知っています。だから、尊敬します。でも、そういうプログラムの組み方が果たして本当にいいのでしょうか!?

周囲の人の反応は(身内じゃない全く知らない人数名と話し込んでいたのですが)、「私、声楽は詳しくないから、全然楽しめないのよね。声がキレイというのは分かったけれど、声楽のコンサートってこんなものなのかしら?」 「話題の人だけれど1回でいいよね」「なんか楽しさに欠けるコンサートで、クラシックってやっぱり敷居が高いのかな?」

しかも最初の3曲を歌った後、袖に行ってしまい、アナウンスが流れました。「デジタル音が聞こえますので消してください」と、数回(全然戻って来なかったし)。プロなんだからデジタル音がしようがどんな環境でもちゃんと歌えないとダメ、というのは、渡辺先生の受け売りだけれど、私は本当にそう思う。

どの方も声は透明感があってキレイとおっしゃるけれど、曲目に動かされていない。それもそのはず。だって、一般の人にはメジャーなものではないし、コロラトゥーラソプラノの彼女のいいところを出せる曲は、アンコールにやったムゼッタのワルツとリンダだけでしょう。しかも、リンダは途中から歌い始めるし...(ありえなーーーい!! しかも、カデンツァの選び方、あれはどうよ?と思わず持っていたリッチをチェックしちゃいました。あのカデンツァは客騙し。抜けてる音も多かった。)

非常にキレイな声でした。でもね、揺り動かされるものが無い。Apple voiceと海外で批評される理由はここにあると思う。優等生で絶対に失敗はしない。でも、ものすごく動かす何かが欠けている。妊娠中で体を気遣っているからかもしれないけれど、それにしてもこの選曲はいかがなものか!?

森麻季さんはとっても好きな歌手で憧れていて私もあんなふうにカデンツァを歌えるようになりたいと心から思っています。しかし、今回のコンサートはとってもがっかりでした。

体に負担がかからない曲を選ぶのであっても、もう少し選び方があっただろうに...

それだけが心残りで溜まりません。7月末で産休に入り、11月から復帰予定だそうで、今後の彼女をみたくて、さっそく12月のドレスデンとのコンサートのチケットをゲットしてしまいました。子供が生まれた後の彼女がどうなるのか、とても興味があります。

ところで、私事ですが、彼女のコンサートを見て、強く思いました。
やっぱり、オペラシティで歌えるようになりたい。
....ということで、仕事専念モードだったんですが、やっぱり、もう少し音楽活動をやろうと思います(ここで宣言)。仕事関係先のクラシックレーベルが契約してくれないかなぁ〜〜 社内工作してみようかな...と思った1日でした。

元気な赤ちゃんが生まれますように、お祈りしております。

ところで、メイクの合田さんいらしてたのかなー。森さんのメイクはすべて合田さん担当なのです。


2008年7月10日 (木)

レット・バトラー(新編・風と共に去りぬ)第3、4巻

PhotoPhoto_2知人Kさんから「ゆかりちゃん、そんなこと言わないで続き読んでみて」と送られてきた「レット・バトラー(3巻&4巻)」を読む。

先日、こき下ろした(そこまでひどくは書いてないつもりなんだけどなー。一応、気にして柔らかく書いたんだけど)から、それを払拭しようとKさんが送ってきました。書いてみるもんだ(笑)。

さて、3巻と4巻ですが、これまた「読むに値しない本」だと思いました。
とか言いながら、しっかり読んでいる私。ただの活字中毒なんです。

中身がうす過ぎっ!!

これで、満足するファンがいたら、その人の能力を疑うねー。

...と、思うほど、進化無し。

「Kちゃん、5、6巻は送らなくっていいよ。」

と、言いたいほどのものでした。はっきりいって時間のムダ。良書は他にもありますので、次に行こう!


2008年7月 9日 (水)

P.S.アイラヴユー&セシリア・アハーン

Photo_2友人Yより「ねーねー、いつ書いてくれるの?」とプレッシャーを受ける生活が続いているので、そして、そろそろ書いてもご迷惑にならないと思うので、書きます〜〜

以前、ここで書いたセシリア・アハーンの「P.S.アイラブユー」。(公式サイトはこちらです

いよいよ映画が日本公開(今年10月)です。

先日、プロモーションのために、作者のセシリアが来日。

ブログにもちらっと書きましたが、数年前、傷心旅行中だった私がストックホルムの空港でこの「P.S. I Love You」本を読み、号泣。その時に、行きずりのスウェーデン人のおばさんの優しさに、「人が人を傷つけるけれど、人によっても癒されるのだと身にしみた」経験をしました。そして、たぶん、そこがターニングポイントだったのだと思います。私は与えられた環境で私なりに幸せに生きて行けるようになりました。

そのきっかけとなった本を書いたセシリアが来日しているということで、どうしても一目会いたい!と、あの手この手を使い(幸い、この映画関係者が近くにいました)、来日中に、ほんのちょっぴりお目にかかることができました!!!!  
#私自身がすごく忙しいスケジュールだったのに、会える可能性があると分かった瞬間に、すごい勢いでスケジュール調整実施。こういう時に発揮する私のタイムマネジメント能力を、日々の生活にも発揮できるといいのだけれど... 
火事場の馬鹿力と同じなのではないか?と友人Yから指摘を受けてしまいました(笑)

会えると分かった時から、お会いするまで、胸がドキドキ。

ものすごい緊張と共に、一目お会いすることが出来、そして、彼女の書いた本への感謝の気持ちと、そして、この映画の成功をお祈りするとお伝えして、面会は終了。

とってもかわいい人でした!!!!

Ilove_youさて、映画の方ですが、プレミア試写会は大成功だったそうです。

ストーリー(再掲)
29歳のホリーは、10代の頃から付き合っていた1歳年上のゲリーとゴールイン。家族と友人に囲まれ、幸せな結婚生活を送っていた。楽しい日々がずっと続くと思っていた2人に突然の不幸が襲う。夫ゲリーの死だった。空想と現実の間でさまよいながら泣き暮らすホリーのもとに、ある日10通の封書が届く。それは、悲観にくれる妻が立ち直れるように、彼が遺していた手紙だった。愛に満ちた手紙のラストにはいつも「P.S. アイラヴユー」と。愛する人との永遠の別れと再出発を描いた感動作。

私も一足先に映画はこの春見ていたので、この試写会には行きませんでしたが、関係者の間では、トレーラーだけで泣けるという話題の映画です。特に、男性陣からは絶賛されている映画のよう。

で、私は...というと、本の印象があまりにも強すぎて、本の印象のまま映画を見てしまうと、「さらっと見れてしまって、重みが足りない」という意見になってしまうのですが、頭をゼロリセットにして、もう一度見てみると、「悲しい出来事を正面から撮りながらも、人は悲しみを乗り越えて行ける生き物だと、希望が持てる映画」であると思いました。

特に、最後のシーンでは、涙ボロボロ。ティッシュを一箱抱えながら(そして隣に紙袋で簡易ゴミ箱を作ってゴミ箱に使用)、文字通り、号泣しながら、見てしまいました。

ホリーの母親が非常にいい味を出しています。

生きて行くってこういうことなんだ。

今、そばにいる大事な人を大事にしよう。

そう思える映画です。

2008年10月18日公開なので、是非、見てください!
#著者に会えたから宣伝が露骨だと言わないでくださいね。ホントにいい本で、映画も本とは別物と考えればすごくいいんですよ!
##映画→本の順序の方が、いいかもしれません。


2008年7月 8日 (火)

パトリシア・プティボン

Photo最近はまっているフレンチ・コロラトゥーラソプラノのパトリシア・プティボン。

以前、ヨーロッパで仕事をしているときに、彼女の舞台を偶然見たことがあるのですが、そのときは、あまり記憶に残っていないのです。基本的に、自分と同じコロかレッジェーロ・ソプラノで、この人いいなって思った人は、ものすごくチェックを入れるので、気づかずにすごく残念。しかし、よく考えると、わずか数年でここまで成長できるのですから、それはそれで楽しみとも言えましょう。

つい先日NHK BSで彼女のコンサートをやっていたそうなのですが、それを見た先生から連絡があり、是非、彼女の研究をしなさい、似たような路線だと思うとのアドバイスを頂き、彼女の影像と録音を集め始めて、彼女の魅力にすっかりはまってしまっています。

彼女の十八番である"Je t'aime"はこのフレンチタッチというアルバムの中に入っているのですが、これがとってもとっても可愛くって、素敵。
Photo_2

この中に、今練習しているラクメの鐘の歌も入っているのですが、パトリシアよりもスミ・ジョーの方が私はこの曲に限って言うと好き。たぶん、私がパトリシアのように軽く歌ってしまうと、イタリア物が歌えなくなるので、もう少し重みを持って歌いたいなぁ...と思う。

聞き所は、オランピアのアリアとこのJe t'aimeです。Je t'aimeはホントにホントに可愛くって、最後のキスの音とかも、コンサートで真似したいなぁ...と思います。早速、楽譜をネットで探して、オーダーをかけました6週間後に到着予定なので、わくわくして待っているところです。

こうして、自分らしさを表現できる曲に出逢えた時が、歌手として成長できるポイントなのかもしれないなぁ...と思います。私にとっての大きな節目は、トゥーランドットのリューだったし、リリコからコロへ変わって行った時の、オランピアだし、その後の成長のきっかけになったのは、キャンディードのクンネゴネンネ。このJe t'aimeも私の成長の1つとなる曲なのではないかと、背中がぞくぞく(ざわざわ?)し始めています。

秋のコンサートでこの曲が歌えるといいなぁ...

パトリシア・プティボン、是非、聞いて見てください!


2008年7月 7日 (月)

レット・バトラー(新編・風と共に去りぬ)

Photo_2Photo_3新編・風と共に去りぬレット・バトラー(原題:Rhett Butler's People)」(1、2巻)を読みました。

説明(ゴマブックスより)
「風と共に去りぬ」21世紀の新作! 波瀾に満ちた少年時代、南北戦争、そしてスカーレットとの出会い……香り高き歴史大河ロマン!

チャールストンの大農場主の長男・レット。奴隷を酷使する父に反抗し、士官学校は放校、決闘騒ぎを起こして実家から勘当される。南部を旅立ち、商人として各地を放浪するレットは、持ち前の商才を発揮しはじめる。ひとかどの男となり、南部に立ち寄ったレットは、バーベキューパーティで、スカーレットという美しい少女と衝撃的な出会いをするが……。

幼い頃より、マーガレット・ミッチェルの「風と共に去りぬ」の愛読者だった私にとって、駄作かもしれないという不安はあったけれど、やはり手に取ってしまう。そして、6巻中の2巻を読んだだけだけれども、「う〜ん...なんか違う!!」

原作よりもレットにスポットがあたっているので、彼の心理描写が濃いのは当たり前なのですが、他の登場人物が全く魅力的に描かれていない! しかも、登場人物が多すぎて、誰が誰だか分からない。そう、分からないほどに、書き分けられていないのです。

スカーレットとの出逢いのシーンも、もっと、レットにとって強烈なものとして描いてほしかったなぁ〜、チャールストンでの再会のシーン及びその後に続くシーンも、もっともっと深く描いてほしかったなー、なんか下手なロマンス物を読んでる気分。

..と思いながら、読み進んだのでした。3巻以降今後発売のようですが、どうしようかなぁ...買うに値しない作品。図書館に入るのを待つか、出版社に遊びに行って読ませてもらうか。2つに1つだな。と思う程度の作品でした。


2008年7月 6日 (日)

大地

Photo久しぶりにパール・バックの「大地」を無性に読みたくなり、図書館へ走る。「大地」「息子たち」「分裂せる家」を借りてしまう。

ピューリッツァー賞とノーベル文学賞を受賞した彼女。重度の知的障害を持つ娘が一生お金に困らないようにベストセラーを出すと決意してこれを書き上げたと、高校の授業で習った記憶がよみがえってきました。そう思いながら読むと、また別の意味ですごいと思いながら読んでしまう。

自分が同じような状況でお金を作らなくてはいけなくなったらどういう方法でお金を作るだろうか?
少なくとも、ベストセラーを書くという方法ではないように思う。多分ビジネスを起こして、それをある程度に育てるんだろうなぁ...どんなビジネス!? なぞと、思わず自己対話してしまう。

大きく時代が変わろうとしている時期を舞台として選んでいる点が、そして、今、非常に気になっている中国が舞台だから、この本が読みたくなったんだなぁ...と思いながら、図書館で本を探していたのですが、読み始めたら、そんな小賢しい思いは吹っ飛び、ただただ圧倒されるばかりでした。

激動の時代を生き抜くと文字にしてしまうととても陳腐で安易になってしまうのだけれど、激動の時代に、幸せに生きるというのはどういうことなのか、とても考えさせられてしまいました。

パール・バックは娘を施設に入れざるを得なかったけれども、本では、白雉の娘も家族と一緒に暮らし生涯を終えることができたという形にしています。それは、自分が成し得なかったことを実現させたかったのかな...と、思いました。

最近、歴史に残る文学小説をずいぶんと読み直しているのですが、10代の頃には気づかなかったことや、感じなかったことが、数多く湧いてきて、改めて、読み直してよかったなぁと思っています。時間もかかるし、体力も必要なくらい長いものが多いのですけどね...


2008年7月 5日 (土)

シルヴィア

Photoロイヤルの「シルヴィア」を見ました。3月のイギリス出張の際、コベントガーデンで見損なったもの。来日公演してくれて嬉しいです。

フレデリック・アシュトンの演出と振付で、美術はクリストファー・アイアンサイドの原典版。ギリシャ神話の世界をエレガントにロマンティックに描いている大人な舞台でした。「眠り...」のときにも書きましたが、ロイヤルはホントに舞台美術や衣装まで素敵で、バレエの世界に無理なく引き込まれて行きます。

ステップが複雑で、踊るのが大変だろうに、そんなことはみじんにも感じさせず、笑顔で踊りきっているところが凄い。テクニック面だけでなく、手や背中の使い方がいいダンサーが多いのは、ロイヤルの強みだなぁ...群舞が弱いけど...

シルヴィアといえば、ノイマイヤー版オペラ座のシルヴィアが官能的で強烈だったけれど、個人的には、アシュトンのシルヴィアの方が、ロマンティックバレエの美しさが出ていて好き。

心を強烈に揺すぶられない、優等生の美しいワールドを醸し出しているところは、批判されるポイントかもしれないけれど、私はむしろクラシックをここまで演じられる正統派の実力は高く評価されるべきものだと思いました。

いい舞台でした。


2008年7月 3日 (木)

グリーン・レクイエム/緑幻想

Photo先日他界された氷室冴子さんと同時期に活躍していた作家、新井素子さんの「グリーン・レクイエム/緑幻想」を読む。

氷室冴子さんの本を読み返していて、新井素子さんを思い出して、この本を探しました。

学生の頃、何度もグリーン・レクイエムを読み返したことを思い出しながら、そして、なぜかその頃よくこの本を読んでいたYさんのジャージをきた横顔を思い出しながら、読みました。

ショパンというよりも、私の中ではなぜかラフマニノフが流れる小説なのですが、その音楽までもきっちりと頭の中で再現され、当時、学校をさぼって図書室の日だまりで本を読んでいた、その時の図書館のにおいや暖かい日差しまでもが再現されて、一瞬、タイムトリップしてしまったのかと思ったほどです。

緑幻想は、グリーン・レクイエムの直後の話。当時はまだ書かれていなかったもので、今回、グリーン・レクイエムを探している最中に、続きがあるのだと知り、買いました。

ある意味、ハッピーエンドで、私の中で描かれていたグリーン・レクイエムの続きとは違っていたけれど、静かな終わり方で、これはこれでいいかなと思いました。


2008年7月 2日 (水)

Definitely, Maybe

Definitely「Definitely, Maybe」を見ました。

内容
Three relationships. Three disasters. One last chance. For Will Hayes, a second look at the past will give him a second chance at the future.

離婚した父に、娘が自分の母との出逢いを聞く。

こうして物語はスタートするのだけれど、その間に、自分にとって本当に大事な人が誰なのかが明確になっていき、最後は、その彼女に娘と一緒に告白しにいく。

...というようなストーリー。

うーむ、アメリカ映画だ。

先日見た「Dan in Real Life」とかぶるところが多いように思うのですが、これって最近のはやりなんでしょうか!?

あるいは、私が最近どっぷり日本に浸かっているので、こういうアメリカカルチャーを受け入れなくなっているのか!?

娘とこういう会話のやり取りをするところにとても違和感あり。

映画としてはとっても面白いのだけれど、「????」と疑問符が頭の中を飛び交いながら、タイトルである"Definitely, Maybe"と言っている自分に笑えました。

(総合評価:★★★☆☆ 飛行機の中での時間つぶしじゃなかったら見なかったな〜。アメリカでスマッシュヒットのロマコメらしいけれど。。。。)


« 2008年6月 | トップページ | 2008年8月 »

2014年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

秋山ゆかりについて

講演のお知らせ

  • 2015年1月14日(水)午後5時~8時「理工系女子による理工系女子のためのキャリア戦略講座」@人材研究所セミナールーム
    お申込みは、こちらから
    2015年1月16日(金)午後5時~@明治大学

コンサートスケジュール

  • 2015年2月7日(土)自主企画コンサート「数学×音楽!?~数学がひも解く音楽のヒミツ~」午後1時半~@JTアートホールアフィニス(虎の門)チケット4000円

CDのご案内

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想