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2008年2月12日 (火)

チェ・ゲバラ

アメリカに住んでいたときには、同じアメリカ大陸にも関わらず、「ラテンアメリカの出来事」と、どこか遠いところで起きている出来事で、自分たちには関係ないようにどこかで思っていたのだと思います。キューバ革命についても詳しく知らず、昨日紹介したメキシコについてもほとんど知らない自分の無知を恥、これからしばらくラテンアメリカ系について勉強してみたいと思っていたところ、知人から紹介されたのが、革命家、チェ・ゲバラ。この人の生き方をきっと好きになるだろうと言われたことから、まとめ読み。

恵まれたものが恵まれないものを見たときの、逆コンプレックスが、チェ・ゲバラの原動力になっているのではないか? 恵まれないものと同じ立ち場に立って初めて何かが語れるようになるのではないかと思っていたのではないか? 

彼についてウィキで調べたときに、このように思いました。

「はっきりしない見せかけの国籍によってアメリカ(ラテンアメリカ諸国)が分けられているのは、全くうわべだけのことだと、この旅のあとでは前よりももっとはっきりと、考えています。」とは彼のスピーチですが、ラテンアメリカ統一を目指したただのキューバ革命における革命家でなかったことは、明白です。

Photo「チェ・ゲバラ伝」

内容(「MARC」データベースより)
人が革命家であり続け、革命家として純粋に死ぬ。人として最も困難なこの主題に挑み、退くことを知らなかった稀有の革命家。革命のロマンティシズムの体現者、チェ・ゲバラの情熱的生涯を克明に描く。98年刊の新装版。
p.46にある「誰をも惹きつけてしまう人間的な魅力-それは敵味方をとわず誰しも認めている」1文が、このゲバラについてものすごく的確に表現していると思いました。

Photo_2「チェ・ゲバラの遥かな旅」

内容(「BOOK」データベースより)
フィデル・カストロとともに1959年のキューバ革命を成就させ、20世紀最大のゲリラとして、今なお人々の心に残るチェ・ゲバラ。医学を志した学生時代から、圧政に苦しむ人々のためにゲリラ戦士となり、革命成就後、与えられた地位を拒み、新たな解放を目論み南米・ボリビアで67年に殺害されるまでのノンフィクション・ノベル。殺害された地に立った著者の思いを描く。
最初にこちらの方を読んだ方が良かったかなと思った1冊。ゲバラについてのおおまかな情報はこの本の方が上で紹介した「チェ・ゲバラ伝」よりも分かりやすいです。伝記として読むならば、「チェ・ゲバラ伝」をおススメします。

Photo_3「チェ・ゲバラ日記」

内容(「BOOK」データベースより)
アルゼンチンに生まれ、放浪と文学を愛し、医学を志しながら、その生涯をゲリラ戦に捧げたチェ・ゲバラ。カストロをして“革命戦争の教師・芸術家・非凡な指揮官”といわしめた男は、キューバ革命の成功後もラテン・アメリカ全体の革命というロマンを追い求める。キューバを去ったゲバラが、革命の新天地として選んだのはボリビアだった。政治的困難、組織内部の確執、厳しい自然、持病の喘息に苛まれながらも、男は前に進み続けた。史上最も純粋な革命家が綴った、誇り高きゲリラ活動の真実。放浪と文学を愛し革命に殉じた永遠のカリスマが死地で綴った最期の日記、待望の復刊。波乱の半生を辿った「ゲバラ小伝」も再録。
ゲリラ戦について詳細に記録を残しています。医者としての目なのか、淡々と書き綴っている日記ですが、そこからほとばしるものは理想に生きた人間の情熱に思いました。理想を追い求めた結果、39歳で処刑され、短い生涯を閉じるのですが... いろいろな物を抱えながら自分探し(?という表現が適切なのかどうか分からないけれど)をしながら生きていったように思いました。

Photo_4「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」

内容(「MARC」データベースより)
「世界で最も美しい革命家」チェ・ゲバラの若き日の姿。無鉄砲で情熱的な毎日を綴る放浪日記。映画「モーターサイクルダイアリーズ」原作。写真を差し替え、演説などを新たに収録した1997年刊の増補新版。
この日記を読むと、彼のその後の人生の選択がなぜそうなったのかがよく分かるように思います。この項の出だしに書きましたが、「恵まれたものが恵まれないものを見たときの、逆コンプレックスが、チェ・ゲバラの原動力になっているのではないか? 恵まれないものと同じ立ち場に立って初めて何かが語れるようになるのではないかと思っていたのではないか? 」というのは、この本を読んで、確信に近くなりました。

Photo_5「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」を映画化した「モーターサイクルダイアリーズ」。マチュピチュなどのラテンアメリカの名所がすばらしく映像化されています。この映画を見て、ますます南米に旅行したくなりました。「チェ・ゲバラ モーターサイクル南米旅行日記」を読みながら、BGMとしてこの映画を流す方がいいように思います。やはり本から得られる情報の方が多いので。

この他ゲバラについて何冊も本が出ていますが、長くなるので、ご紹介はしません。
とても魅力的な人であると同時に、生涯自分の生き方を探し続けて、苦悩したのではないかと思う箇所がたくさんあり、それがさらに彼の魅力につながっているのだと思いました。理想を持って生きるということは、とても孤独なことだし、苦しいことでもあるのだなぁ...としみじみ思う。


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