« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »

2008年1月

2008年1月31日 (木)

ビクトル・ユゴー レ・ミゼラブル

Photo_4DIVAの森川社長が毎日新聞の引用句辞典「格差拡大社会」(仏文学者 鹿島茂氏による文)がすごく良かったと教えてくれました。「富の増大と公正な配分は永遠に両立できない?」とビクトル・ユゴーのレ・ミゼラブルからの引用をベースに議論を展開しています。

ビクトル・ユゴーは詩人、小説家として知られていますが、政治家でもあった人。高校のフランス文学の授業で、その人となりのリサーチペーパーを書かさせられ、彼の書物を大量に読んだ記憶があるものの、レ・ミゼラブルと格差社会は頭の中でつながっていなかったので、この記事を読んで、早速、レ・ミゼラブルを読み直す。 

すごく奥深い小説で、民主主義社会の中で、富の分配をどうすればいいのかを考えさせられる。
#落ちているときに読む小説としては最適ですわ。だって、自分の悲しみがとってもちっぽけなモノに思えてくるし、悲しみを掘り下げた後は、let it go。忘れるしか無いのだから。他に考えることがあるのはいいことだ。

法律と風習とによって、ある永劫の社会的処罰が存在し、かくして人為的に地獄を文明のさなかにこしらえ、聖なる運命を世間的因果によって紛糾せしむる間は、すなわち、下層階級による男の失墜、飢餓による女の堕落、暗黒による子供の萎縮、それら時代の三つの問題が解決せられない間は、すなわち、ある方面において、社会的窒息が可能である場合は、すなわち、言葉を換えて言えば、そしてなおいっそう広い見地よりすれば、地上に無知と悲惨とがある間は、本書のごとき書物も、おそらく無益ではないであろう。

序でこうはじめるあたり、レ・ミゼラブル(みじめな人々)が決して無益なわけではないと問いているのでしょう。

人類はただ一つである。人はすべて同じ土でできている。少なくともこの世にあっては、天より定められた運命のうちには何らの相違もない。過去には同じやみ、現世には同じ肉、未来には同じ塵(ちり)。しかしながら、人を作る揑粉(ねりこ)に無知が交じればそれを黒くする。その不治の黒色は、人の内心にしみ込み、そこにおいて悪となる。

無知こそが人間を犯罪者にする。真理だと思うけれど、知ることだけでなく、それを考えることがもっと大事なんだと思う。

...など、書き出していくと、考えるべきことが凝縮されている本だなぁと改めて思う。

社会主義vs民主主義。メリット・デメリットあるわけだし、私は民主主義の中で育ったから、民主主義以外の社会で生きることを考えたことはなかったけれど、民主主義の悪い点だってあるわけで、それをどうすべきなのか? とってもマクロな話だけれど、考えてみるって大事なことだと思う。

復活に必要なモノたち-食べ物編

基本楽天家でとっても前向きなんで、そして、感情の触れ幅があまり大きくならないように、自分でコントロールしているところがあるので、すごく落ち込むことってあまり無いんですが...想定外のとても悲しいことがあったので、久しぶりにめちゃくちゃ落ちていました。

人見知りでおうちが大好きなんで普段から意識しないと引き蘢る傾向があるのですが、ホントに引き蘢ってました。食事も喉を通らない状態。キャリアアップEnglishダイアリーはまじめに1年続けるつもりだったんですが、書くこともできない状態だったんで、もれなく放棄。(ちゃんと再開しますよ〜)

泣いて泣いて泣いて...泣き過ぎて、顔を腫らして、高熱まで出しちゃいました。

ここが私が育ったシカゴなら、外にしばらくいるだけでもれなく凍死ができるんですが、東京は中途半端な寒さで、こんな中でベランダで寝たって、絶対に凍死できず(水風呂に入りながらならできるかもしれないけど)、風邪をひくのが関の山。キレイに死ぬこともできないなら、生きるしかないじゃん〜!!!
#子供の頃、母から自殺をしたいなら「凍死以外は人に迷惑をかけるからやめなさい」と言われ、凍死以外の死に方がいかに汚く人に迷惑をかけることになるのか詳細に説明を受けました。子供の頃も思ったけど、「凍死できる状態」ってそんなに多くないから(期間と場所限定)、自殺を思いとどまらせるのに有効な方法だよな〜。母って偉大だ。 

...ってことで、いつまでも落ちてても、周囲のいい迷惑なんで(友達と会う約束をドタキャンして電話に出ずに心配されたり、仕事などやらなきゃいけないこともあるし、仕事は這ってでも行くけど、その帰りに栄養失調で倒れて救急に運ばれたりしてるんで)、辛いことがあったときの復活セットを取り出す。


Photo地元シカゴのオールドファッションチョコレート、Fannie May。今年の夏にスタッフがシカゴに行ったときに買ってきてもらったもの。アメリカ人好みの味なので、私はよっぽどのときにしか食べたくならないのですが、超悲しいことがあったときには、ホッとするほど甘い味。しかも、子供の頃の懐かしい味で、子供の頃の楽しかったことを思い出す。ちょっぴり悲しいときは1個くらいで足りるのですが、今回は横1.5列消費。(もっと食べたかったけどそれだけしか残ってなかったから。)

Photo_2私が世界でサイコーにおいしいと信じているMartineのチョコレート。こちらは日本人好みのおしとやかなヨーロッパスタイルの甘さ。1年前にNY出張の際に大量に買い込んでおきました(もちろん冷凍します)。NY出張の際はめちゃくちゃ忙しかったのと大寒波で外はマイナス-15度だったけれど、Martineのチョコレートを買うためだけに、ブルーミングデールまで行ったな〜と懐かしく思い出す。あのときもありえない後始末仕事をさせられてたな〜(遠い目)。箱に残っていたのをすべて消費(といっても3つしか残ってなかったのだけれど)。

我が家の冷凍庫からチョコレートがすべて消えました... これから起きる緊急事態にはどうしたらいいの!?と不安になるけど、元気になることが大事!

Photo_3空也の最中。気張って買い出しに行きました。買い出しに行けるほど元気になったってことよね〜、と、並びながら自分で自分をほめていました ^^;;;;

家に帰ってきて、秘蔵の京都の某お茶屋さんで購入した超高級お抹茶をたて、最中と一緒におやつタイム。くぅ〜、幸せ。悩んでるのがアホらしくなるくらい、幸せな味です。死ぬ直前にはこれを食べてから死にたいよなぁ〜。


Photo最後は桃林堂の小鯛焼。ちょっぴり復活してきて「めでたい」ってことで、やっぱりこれははずせないでしょ。番茶でいただくのが好きです。


食べる元気が出てきたことは良いことだっ!

業務連絡:心配かけてごめんなさい。

2008年1月27日 (日)

数日(?)おやすみします

復活したらまた書きますね。

2008年1月26日 (土)

イマジン

Photoあちこちのインタビューで話したり、著書にも書いていますが、私は漫画家、槇村さとるさんの大ファン。(彼女が出るというだけで雑誌のインタビューにOKしたこともあるほど!)

ちょっぴり早起きしたので、槇村さとるさんの「イマジン」を一気読み。

出版社/著者からの内容紹介
有羽は平凡なOL。一緒に暮らす母・美津子はわがままで、ずぼらで、オヤジ。でもイイ女。早く美津子の世話から解放されたいが、自分を主張できない有羽はなかなか言い出せない母親の生き方、田中洋平との出会いを通して、自分で人生を切り開くことに目覚める、有羽のファーストステップ!
このマンガが好きなのは、主人公の母親の「美津子さん」と彼女の恋人の「俊彦」の恋愛の仕方が理想だから。不協和音の元になろうが、ぶつかろうが、とにかく、きちんとコミュニケーションをとる。2人ともめちゃくちゃ忙しいけど、仕事も恋愛も手を抜かない。

美津子さんは今まですべてのものを自分でコントロールしてきたけれど、今ひとつ肩の力が抜けない恋愛をしている。でも俊彦と出逢い、上記のような恋愛をした結果、肩の力が抜けていい女になるのです。それを支えられる俊彦もすごい。

「こんな男、現実にいないよー。と思うけど、いなけりゃ自分で育てればいいのです。」というようなことをおっしゃっていた漫画家のI先生もいましたねー。激しく同意。

朝からこのマンガをなんで読んでるかというと、ちょっとプライベートで「ありえなーい」と思うことが起きたから。

戦闘モードになって、せっかく築いたものを壊すのは頭悪すぎ。頭冷やすか。

と、思った時に、このマンガは実に参考になります。

だからって、一事が万事うまくいくわけじゃないんだけどね。

#今朝、本件で友達に電話したら、「ゆかりを怒らせるなんて、度胸あるじゃん」と言われたけど、そういう問題か!?

業務連絡:Yへ、朝からごめんね〜〜 ちょっぴり頭さめたよ〜 ありがとう!

2008年1月25日 (金)

坂の上の雲

Photo今日は誕生日。同じ誕生日の友人と毎年恒例になりつつあるDinnerをして、誕生日を祝いました。そして、これまた恒例になりつつあるこの1年を振り返ってどうだったかという話をしました。

1年を振り返ると、大学院に進学したり、本を2冊出版したり、歌の方はコンクールに入賞するなど、自分が考えていた以上に、前に進めました。これからの1年どうするかなぁ...と、ここ最近悩んでいることも含め、さらに考えてしまう1日。物事を決めるまで、ものすごく悩むたちだから、まぁ仕方ないけれど、そろそろ決断の時期だなぁと思う。

振り返るという意味で、自分のルーツも振り返る。「坂の上の雲」は親戚の話なので、ひさしぶりに読み返してみる。さすがに1日では読めないので、数日かけて読みなおすことになるのでしょうが...

内容(「BOOK」データベースより)

明治維新をとげ、近代国家の仲間入りをした日本は、息せき切って先進国に追いつこうとしていた。この時期を生きた四国松山出身の三人の男達―日露戦争においてコサック騎兵を破った秋山好古、日本海海戦の参謀秋山真之兄弟と文学の世界に巨大な足跡を遺した正岡子規を中心に、昂揚の時代・明治の群像を描く長篇小説全八冊。

まずなぜこのタイトルなんだろう? 昔はそんなこと考えたこともなかったけれど、今回は、まずそこから気になる。

後書き

楽天家たちは、そのような時代人としての体質で、
前をのみ見つめながら歩く。
のぼってゆく坂の上の青い天に
もし一朶の白い雲が輝いているとすれば、
それのみをみつめて坂をのぼってゆくであろう。

あとがきから読むのはルール違反かもしれないけれど(私は最初にあとがきを読んでしまう派ですが)、あとがきにある言葉を噛み締めながら、1、2巻と読み進めていくと、人は誰もが成長しすばらしくなれるのだと背中を押してくれるメッセージが伝わってきます。

本全体の感想は全部読み終わってから書くつもりですが、自分のルーツだけでなく、いろいろな点で考えさせられてしまいます。

歴史小説が好きな人は、明治維新派と戦国派に分かれるように思うのですが(賛否両論あるかもしれませんが、私はそう思う)、私はどちらかというと戦国派。司馬 遼太郎の本だと、「梟の城」とか「国盗り物語」あたりが好き。ゆえに、明治維新系はあまり読んでないのですが、これを機会にいろいろ勉強してみようかと思いました。2月は「歴史小説月間 明治維新編」にしようかな。

2008年1月24日 (木)

Birthday Party@SOPRA ACQUA

Ca390088Ca3900891月11日に友人の水上正太さんが「SOPRA ACQUA」というイタリアンレストランを神楽坂にオープンしました。彼が作るお料理は、お野菜がとっても優しい味です。

彼は写真を見ても分かるようにとってもイケメン(笑)。話題になるだろうなぁ〜と言っていたら、王様のブランチやHANAKOなど、インタビューが殺到しているようです!顔がいいだけでなく、性格もいいんですよ〜。もちろんお料理もとっても美味です!水上さんの優しさがあふれるようなお店なので、是非、一度行って見てくださいね〜。

明日25日が誕生日なので、ごく親しい友人たちがBirthday partyをこのお店で開いてくれました。

友人のお店で誕生日を友人たちに祝ってもらう。

先日のBCGの先輩だけでなく、こうやって私を心配してくれて、私がここに居ることを喜んでくれる人たちがいてくれる。あぁ、いい誕生日の過ごし方だなぁ、私ってすごく幸せだなぁと思いました。上司、同僚、部下、友人にはすごく恵まれている私。私も誰かにとって同じような存在になりたいと心から思いました。

いつも仕事だプライベートだで、なんだかんだと悩みながら生きているのですが(そうは見えないと言われるけれど)、この2ヶ月、めちゃくちゃ悩みました。自分の人生を大きく変えてしまうできごと。たぶん近日中にものすごく大きな一歩を踏み出すことになると思うのですが、ここに至るまで(まだ最終結論出せてないから、もうしばらくは悩むと思うけれど)、本当にいろいろな本、映画、そして先輩&友人たちにアドバイスをもらったり、ディスカッションパートナーとなってもらいました。

きちんと1つずつ自分で積み上げてきたものの上に、いろいろ悩んで、自分で出す答えだから、どういう結果になっても絶対後悔しないし、自分の成長になるって信じてるから、最後はなるようになるさ〜 と、思えるようになってきたのは、ちょっぴりいいサインかな。

もうダメだぁ〜と思うような大変なことを乗り越えてきた過去が自信につながってるのかもしれない。

誕生日という節目に、自分の中に積み上がってきた揺るぎないモノがきちんと見えたことが、何よりも自分へのプレゼントなのかもしれないと思う1日でした。

Digital Fortress

Digital知人の会社にサロン風のパーティースペースができ、オープニングにおよばれしました。

どういういきさつでその話題になったのか覚えていないのですが、エシュロンについての話が出ました。NSA(アメリカ国家安全保障局)が中心となって構築し、英国、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドが参加しているSIGINT(Signal Intelligence )のシステムです。

日本も参加しているはずなのですが、参加は認めていなかったと思います。(記憶が曖昧なので間違ってたらごめんなさい!)
#こんなこと書いてると、このブログもチェック対象になっちゃうかな〜(笑)

義兄がNSA職員だったため、家族にあうために、何度かフォートミードに行ったことがあります。入るのも出るのも面倒な敷地だったなぁ〜と思いながら思い出したのが、ダン・ブラウンの"Digital Fortress"(和訳は「パズル・パレス」)。うちのどっかにあったぞ〜と思い、またまた発掘してしまう。
#こんなことしてると永久にうちの書庫は片付かないし、こんな小説をなぜとってあるのかも謎。ちゃんと書庫を片付けて、ブックオフに売らなきゃ〜〜

(内容)

N.S.A.の特殊な暗号解読機ですら解読不可能な謎めいたコードが出現。この暗号を紐解くために立ち上がったのは、暗号解読のスペシャリストでもあり、優秀な数学者のスーザン・フレッチャー。『Da Vinci Code』の著者が贈るテクノ・スリラー。

さて、本の話に戻ると... 

NSAは、世界中にある通信傍受システムを運用し、情報収集と分析をしたり、アメリカ合衆国の通信保安や暗号システム開発などをしている機関。かなり秘密主義で有名な機関です(24に出てきてからずいぶんと有名になりましたが、それまではあまり知られていない機関でしたね)。

この本の中では、NSAが所有する暗号解読機TRANSLTR(すべての暗号が瞬時に解読できるシステム)を使っても解読できない暗号が見つかるところから話はスタート。

タイトルになっているDigital Fortressは、ある日本人が開発したアルゴリズムで、エシュロンで知られるようになったこの世界中の通信傍受を世界中に知らしめるために、Digital Fortressをリリースし、NSAを窮地に陥れようとする...

と、サスペンスチックに話は進んでいくのでした。

ダン・ブラウンの本は、ちょっぴり政府や体制を批判するようなトピックを選び(Da Vinci Codeもそうでしたね)、映画を見ているようなエンターテイメント性の高い、しかもスピード感のあるストーリー展開なので、英語で読んでも読みやすいし、テンポよく読める点がGoodです。

英語で小説を読んでみたい!と思われている方におススメの1冊です。

(総合評価:★★★★☆ 一部いまいちなところもあるし、現実と混同させてしまう表現があるのは難だけど、ざーっと読むエンタメ作品としては非常に面白い)

2008年1月23日 (水)

ガムテープアート

Photoネットニュースでガムテープアートの話題が出ていたので、早速チェック。

この絵のようなガムテープアートがたくさんウェブに掲載されていて、おぉ、すごい!!とちょっと感動。美術館へも行ってみたいと思います。

Mark Khaisman氏(ウェブサイトはこちら)は、1958年にウクライナで生まれ、Moscow Architectural Instituteでアートと建築を学んだそうです。現在は、フィラデルフィア在住。

日本でガムテープアートっぽいものを見るのは、駅構内。駅にあるガムテープで書かれた文字。これって一種のアートだよなぁ〜といつも思うのですが、それをホントにアートにしてしまう人がいるのだから、驚きです。モノトーンなのに、ガムテープだからなのか凹凸がきちんとあって、かなりキレイ。

2008年1月22日 (火)

男脳度vs女脳度

Photo_2BCG時代の先輩がちょっと早めの誕生日祝いのディナーをしてくれました。

一部上場会社の役員になっても、年に何度でも、相談ごとがあればディナーに連れて行ってくれて、話を聞いてくれ、いいアドバイスをくれる素敵な先輩です。BCGって本当にいい会社だったよなぁと思うのは、こういう時でしょうか。

最近、キャリア形成について、いろいろと悩んでいたので、「お誕生日なんですぅ〜」と誕生日にかこつけて、とってもおしゃれで美味なイタリアンレストランに連れて行っていただきました。
#この先輩、素敵なお店をいっぱいご存知で、いつそんな時間があるんだろう!?といつも不思議に思ってしまうほど、レストランをご存知です

ちょうど4年前、BCG時代に、とっても大変なプロジェクトで一緒に働いていたのですが、何日も自宅に戻れず、徹夜続きでドロドロのプロジェクトで、オフィスのあるニューオータニに仮眠部屋を借りて、プロジェクトメンバーで代わる代わるそこで寝ていたことがあります。そのときも、「誕生日に家に帰れないのはかわいそうだ。久兵衛でごちそうしてあげよう!」とポケットマネーで久兵衛に連れて行ってくれました。先輩もそのことを覚えていて、あれから4年か〜とひとしきりその話。

前置きが長くなってしまいましたが、いろいろと相談しているうちに、「私の強みは何か?」という話になり、私の強みについて、先輩のご意見を伺いました。これが非常に面白い見解で、人から見るとそういう風に見えてるんだ〜と、とっても新鮮。今日から「これが私の強みですっ!」と使えるフレーズ満載で、聞いてよかった〜と思いました。

自分でも分かっていたことで、今回あげていただいたものの1つが「マルチプロセッサー搭載」という点。

男性は「シングルプロセッサー搭載」な人が多いという話から、「男脳vs女脳」の話に話は飛んでいき、「私はものすごく女脳度が高い」という話になりました。

自宅に戻って、すぐに取り出したのが、この「話を聞かない男、地図が読めない女」。何年か前にベストセラーになった本ですが、いろいろと参考になる点が多いので、未だに手元に残してあります。内容を思いだすために、お風呂で、ざーっと斜め読み。

統計学的に男女の違いを分析したものだから、当てはまらない人も多いのだろうけど、「見えない部分/曖昧な部分の仮説化」にはとっても便利な本。

「この本でいくと、先輩と私は理解し合えないけど、ディープなディスカッションもできるし、まぁ、こういうモノの見方も面白いわな。」と思いながらも、自分の弱みが何なのか、その逆の強みが何なのか、などを本を読みながら俯瞰的に考えていく。

本っていろいろな使い方ができるから好き。もちろん、人とディスカッションすることで見えてくるものも多いけれど、(初期仮説構築には人とのディスカッションが一番好き)掘り下げて考えるのは、目の前に「文字」としてある本をディスカッション・パートナーにすることが多いなぁ...

そんなことまで考えながら読める本ってなかなか無い。そういう意味では、この「話を聞かない男、地図が読めない女」はとってもいい本だと思います。

ちなみに、私は本当に地図が読めないし(だからauのEZナビウォークの熱烈な信奉者)、空間認識力がかなりヤバいので、車の運転がとても苦手です。一応、日本国の運転免許は持っていますが、5回実地試験に落ち、6回目でようやく免許取得。しかし、「周囲の大いなる迷惑」というか、「走る殺人鬼」と自分で認識をしたため、今は乗せてもらう専業です。

語学能力はとても高いですが、論理力は弱かったです。論理力は、後天的に「無理矢理」学習で身につけたもの。訓練すれば何事も時間がかかるかもしれないけれど身に付くんだと、分かったのはいいけれど、地図読解能力も空間認識能力も、磨くメリットが今のところ見いだせてないので、何もしていません(笑)

コンサートのご案内(自分のですが...)

昨年、全日本演奏家協会のレディースコンクールで奨励賞を受賞しました。

受賞者コンサートが、2月24日午後12時15分より、すみだトリフォニーホール(錦糸町駅から徒歩3分)で行われます。チケットは2500円です。

私もそちらに参加させていただき、以下の3曲(約16分)歌うことになりました。

バッハ/あなたがそばにいたら
オッフェンバック/オペラ「ホフマン物語」より 小鳥はあかしでの木にとまって、オリンピアのアリア
バーンスタイン/オペラ「キャンディード」より 着飾ってきらびやかに

チケットご希望の方はメール等でご連絡くださいませ。
なお、当日会場でもチケットは購入できます。

次のコンサートは、4月中旬の平日の夜です。

2008年1月21日 (月)

イタリアは素晴らしい、ただし仕事さえしなければ

Photo_2時事通信社のジュネーブ特派員だった加藤雅之氏の本、「イタリアはすばらしい、ただし仕事さえしなければ」を読みました。

《目次》

はじめに スイスから見た異次元世界
序 アルプスを越えれば
第1話 教皇死去と新教皇——そのときイタリア人は
第2話 オリンピックはイタリア流運営で
第3話 なぜベルルスコーニなんて人が首相だったのか
第4話 英語ができなくて何が悪い
おわりに 実はいいかも(?)、イタリア

 
イタリアに住んでいたときを思い出しながら、大爆笑。

トリノオリンピックのくだりは、究極のマイペースな人たちに囲まれてそんなところで仕事をしなきゃいけない著者がちょっとだけ気の毒になりました。
#イタリア人の元ルームメートに、トリノオリンピックで盛り上がってるんじゃない?とメールを送ったら、「トリノ?イタリアじゃないわよ」なーんて平然といってのけたことを思い出し、さらに爆笑。イタリアは都市の寄せ集めでできた国で、都市ごとに統治されていたので、都市が違うと「同じ国」という意識は薄いよう。

でもイタリアに住んでいたり、イタリアで仕事をした人が、ほとんど皆同じよな感想を持つところに、イタリアの魅力があるんだろうなぁ〜。いい加減なんだけど、あつい人たち。私もぜーったいイタリアで仕事はしたくないです。もっというと、旅行には行きたいけれど、二度と住みたくない!

コンクラーベの頃は、私もイタリアに居たので、第1章はひとごととは思えず、第2章のトリノの話は、気の毒になり、第3章では失言に笑い、第4章では「そうそう、こいつらそうなんだよ〜」と激しく頷き、しかしおわりにでは、彼のイタリアへの愛情をかいま見て、私もそこが魅力だよなぁ〜と同調。

イタリア人と文化を理解するには、面白い1冊だと思います。

原稿の書き過ぎで肩こりがひどくて気分がブルーだったんですが、大爆笑して一気に元気になりました(笑)。

(総合評価:★★★☆☆ タイトル通りの本だなぁ〜)

イタリアつながりで、以前ご紹介した「シモネッタのデカメロン」とそこに出てくる「ミンキエッティ」も思い出しちゃいました。こんなのを出してくるのはイタリアくらいですよね〜。フランスはもう少しお上品に思います。

2008年1月20日 (日)

ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラ定期演奏会

今日は知人が出ているため、ジュニア・フィルハーモニック・オーケストラの定期演奏会@サントリーホールに行ってきました。

ドヴォルザークの序曲「謝肉祭」作品92、チェロ協奏曲ロ短調作品104、ブラームス交響曲第二番ニ長調作品73の3曲を演奏。

ドヴォルザークは、川瀬賢太郎さんという若手の方が振ったのですが、この人がすごく良かったです。1984年生まれだそうで、こんなに若い方がこんな振り方をするなんて!!とかなり驚きました。

席がオーケストラの後ろだったため、この川瀬さんの振りがよく見えて、すごく楽しめました。

若手がこうして育つ場所があるというのは、非常に大事なことだと思います。私の演奏会にも友人が来てくれるのですが、やはり、人前で演奏することで、人は成長するものです。私にできることは、寄付をしたり、こうして演奏会に行くことですね。

2008年1月19日 (土)

My Sergei

My_sergei_32度のオリンピック金メダリストのペアスケーター、エカテリーナ・ゴルデーワと彼女のパートナーセルゲイ・グリンコフ。94年のリルハンメルの1年後に、セルゲイが28歳の若さで氷上で亡くなり、セルゲイを偲んで書いた「My Sergei」。映画化もされています。
#ビデオと本の両方とも大事に保存してあります



My_sergei_2_2土曜日の朝、珍しく週末なのに早起き(これだけ早寝なんだから早起きして当然と言われそうですが)して、書庫を片付けていたところ目にしてしまい、本を取り出し読み始めてしまったら、なんだか映画も見たくなって映画も見てしまいました。
#こうして書庫は片付かないまま次の週末を迎えます...^^;;;

子供の頃からフィギャースケート好きな母の影響でフィギャーを見たり、連れて行ってもらったりしていたのですが(大学の体育の単位もフィギャースケートで代用したな(笑))、このカップルのNHK杯での衝撃的なデビューを今でも覚えています。88年のカルガリーオリンピックでは、金メダル獲得。その後、アメリカで滑ったときにその姿を観に行き、自分とそう年齢の変わらない彼女たちの演技の裏にどれだけの苦労と苦悩があったのだろうと思わざるを得ませんでした。

この本を読むまでは、彼女たちのソビエトでの生活は多くは語られていなかったため、どういう10代を過ごしてきたのだろう?と想像の範囲だったのですが、この本で、10代のKatia(エカテリーナ・ゴルデーワの愛称)が何をどう考え、どうスケートと向き合ってきたのかがよく分かります。また、ソビエトという世界の中で、オリンピック選手として育てられるのかについても、その様子が伺えます。当時のソビエトの置かれていた状況を考えながら読まないと、ただのメロドラマとしてしかとらえられないかもしれませんが、その裏には社会的/文化的/政治的に貴重な情報がたくさん盛り込まれています。

オリンピック選手がプロに転向し、家族を持つことを先延ばしにしてキャリアを積むのが一般的な中、KatiaはDariaを産み、ロシアにいた母に子育てを手伝ってもらいながら、プロスケーターとして氷の上に戻るくだりや、プロになったにも関わらず、2度目のオリンピックに挑戦し、金メダルを獲得するまでのこと。突然氷上で最愛のパートナー、セルゲイをなくし、Dariaとふたり、セルゲイの追悼公演で滑るところ。シングルスケーターとしてのキャリアをスタートさせるところ。最後は涙なくしては読めない、見られない本&映画です。

彼女はその後、同じロシアのスケーター、イリヤ・クーリックと結婚し、彼との間に産まれたエリザベートとセルゲイとの娘のダリアの4人でとても幸せに暮らしているそうです。

多くの人が、辛い経験を前に立ち上がれなくなってしまう時に、Katiaはそれを乗り越えていき、幸せな姿を見せてくれます。自分ができることをプロとしてきちんとやることで前に進んでいく。その姿勢は厳しいけれど、確実にリカバーできる方法なのだと教えてくれます。

後にCNNのインタビューで次のように答えています
"To come back on the ice [after Grinkov's death] was hard, and at the same time it was kind of a healing process," Gordeeva said. "I knew there [were] a lot of friends out there, and I wanted to be with them."

スケートと、そして、サポートしてくれた仲間がいたから戻って来れたと。

"Finally, in the last two or three years, I feel very comfortable to skate by myself and I know what I can do and what I cannot,"

時が癒してくれると言うけれど、それは確かにそうだと思う。いつか思い出に変わる日がくるのだから。
(総合評価:★★★★★ スケート好きでなくても学びの多い1冊)

最近、読み返す本やマンガが多いです。部屋の掃除をこまめにしているせいだからでしょうか?(片付けようとしているのほうが正しいかも...)

2008年1月18日 (金)

Lの世界

LLの世界」。DVD発売前らしいのですが、仕事関係先で、面白いから見てみなよと見ることに...

そういえば以前某ケーブルテレビの仕事をしたときにも大量にDVDをいただき、仕事に影響が出るんじゃないかと思うくらいハマったことを思い出す。危険な香りが...

<ストーリー>

ジェニー(ミア・カーシュナー)はシカゴ大学を卒業したばかりの才能豊かな新進作家。メジャーな文学賞と短編集の出版という栄誉を手に、恋人で人類学専攻の学生ティム(エリック・メビウス)と “大人の暮らし”を始めるためにL.A.へやって来る。
ティムの住まいはウェスト・ハリウッドでお隣にはベット(ジェニファー・ビールス)とティナ(ローレル・ホロマン)という30代のキャリアウーマン・カップルが暮らしている。同棲して7年の2人は、子供を作るということで、新しい選択肢を探り、レスビアンとしてのあり方にチャンレンジを始めようとしていた。
ゲイやレズビアンカップルが当たり前に生活している華やかなハリウッド社会を垣間見たジェニーは、自分の恋愛観が変化していくことに戸惑いつつも新しい世界が広がっているのを感じる。
最先端のファッション・カルチャーを世界に発信し続けるハリウッドの今を描く、スタイリッシュ&エロティックな話題作。

まだ全部は見ていないのですが、面白すぎる.. LAには空港以外いったことが無いので、これが現実の世界なのかどうか分かりませんが、確か人口の1/3がゲイで、市長はアメリカで初めてゲイをカミングアウトしたような、リベラルな(中西部で育った私から見ればめちゃくちゃリベラル)環境なのは間違いなさそう。

Sex and the Cityもインパクトがありました、次どーなっちゃうんだろう!?とドキドキしながら、仕事が残ってるのにも関わらず、次のストーリーをチェックしてしまう自分が怖い。あぁ、今クールのドラマがまだはじまったばかりなのに、どーしよう〜〜 

(総合評価:★★★★☆ 面白い!全部見てないけど、次を早くみたいです!!)

ハマっちゃいます。

2008年1月17日 (木)

「私の男」

Photo16日、直木賞と芥川賞が決定。

桜庭一樹さんの「私の男」が直木賞受賞。
#芥川賞は川上未映子さんの「乳と卵」

内容紹介

お父さんからは夜の匂いがした。
狂気にみちた愛のもとでは善と悪の境もない。暗い北の海から逃げてきた父と娘の過去を、美しく力強い筆致で抉りだす著者の真骨頂『私の男』。

最近の直木賞も芥川賞も受賞の基準がいまいちよく分かんないぞー、と思いながらも読んでしまう私。以前、金原ひとみさんの「蛇とピアス」を読んだときにも同じことを書いた記憶がありますが...

風景や周囲描写がしつこいほど書き込まれているのですが、なぜか主人公などの気持ちが見えない、書かれていない。読み取れということなのかもしれないけれど、あるいは想像しろということなのかもしれないけれど、こういう関係というのはあまり経験が無いし、経験したいと思わないので、創造力が働かない。

もしかするとこういうじっとりねちっとした小説が肌に合わないだけかもしれない。

(総合評価:★★☆☆☆ ヒマなら読んでもいい程度の本かな。近親相姦などの重い話をもっとよく書いている作家はたくさんいる)

エースをねらえ!

Photo珍しく平日早起きしたので、仕事に行く前に山本 鈴美香さんの「エースをねらえ!」を一気読みしてしまいました。仕事に行く前にボロボロ泣いてしまい、顔が腫れるのを防止するために、この寒い中、顔を氷で冷やさなくてはいけなかったので、朝読むものでは無いとちょっと反省。

エースをねらえ!に刺激を受けてテニスを始めた人は少なくないと思う。何を隠そう。私もそのひとり。怪我で引退するまで、テニスに溺れていた時代があります。

このマンガは下手な小説よりも人生の学びになるし、非常にいいメッセージがちりばめられていて、読んでいない人には一読をおススメしたいほどいいマンガです。

師弟愛、恋愛、努力、成長、友情、先輩/後輩関係、親子関係...

たくさんのいい言葉が並んでいます。

「この一球は絶対無二の一球なり されば身心をあげて一打すべし この一球一打に技をみがき 体力をきたえ 精神力を養うべきなり この一打に今の自己を発揮すべし これを庭球する心という (福田雅之助)」

「生命(いのち)賭けるものがスポーツであれ芸術であれ宗教であれいかなる道であれ その道を旅していかに魂が成長するか 問うべきは常にその一点」

「高みをめざしたときから人は誰でも孤独になる まわりでどれほど君を愛していようと否応なく君のそばから一人また一人 友は遠のき先輩は消える はじめ大勢で背負っていたものがいつか君だけの肩にのしかかる それでも君は坂道を登らなければならない 孤高になってゆかねばならない それが高みをめざす者の運命(さだめ)だ!」

「我々を踏み越えて世界へ飛び立たせることのみが今先輩としてできる唯一のことだから!」

登場人物は、皆若いのにとてもしっかりしている(宗方コーチは27歳で死去、お蝶夫人や藤堂さんは終了の頃は19歳)。私がこの年齢の時はこんなこと考えてなかった..としみじみ自分が情けないと思う。しっかりしなきゃと自分に発破をかけたくなる。

努力とか最近は古い言葉になっちゃっているけれど、やっぱり努力と成長っていいもんだと思う。そして、人は人によってつながり、生きているのだと改めて思います。

最近こういうものばっかり読んでいるのは、ちょっと思い悩むことがあるから。たぶん1ヶ月以内にリカバーできるとは思うけれど、落ちたときに読む本やマンガがあるって、私は幸せだと心から思います。

(総合評価:★★★★★ MUST READ)

2008年1月16日 (水)

ひとりの時間

Photo数年前、私はボロボロで、ひとりになることをあえて選択していた時期があります。それからだいぶ立ち直ったかなぁと思っていたのですが、ここ最近、ひとりで何かをすることが多い。意識的にしてるわけではないけれど、ひとりでお寿司やさんに行ったり、みんなでスキーに行くはずだったのを一抜けしたり、週末の予定をすべてキャンセルして自宅にこもって大量の本を読んだり。ちょっとヒッキーになってるのかな...と思っていたので、手に取った、華恵さんの「ひとりの時間」。

「「ひとり」で何かをする、というのは、ダメですか。いつも「みんな」と行動していないと、ダメですか。」

この本は、ひとりの時間のかけがえのなさを伝えています。

「みんなと同じでいることにがんばり過ぎていると、自分の中の好きなことに気づかなくなる」など、そうそう、そうだよね、と頷くメッセージがたくさんあります。わずか16歳でこの本を書いてしまうとは、この人はすごいと心から思ってしまうと同時に、どれだけ辛い思いをして生きてきたんだろう?と、その人となりを想像してしまう作家、華恵さん。

私は数年前に突然パートナーをなくすまで、ひとり行動ができない人でした。ひとりでレストランで食事をすることすらできなかったし、ひとりでいることにどちらかというと恐怖感を持っていました。ひとり暮らしの経験もほとんどありませんでした。

けれど、パートナーをなくし、一緒にやっていた事業の売却に伴い、ドラマのようなトラブルに巻き込まれました。自宅に何度も盗聴器がしかけられ、ケータイの番号を変えても変えてもしつこくかかってくる脅しの電話。24時間気の休まるヒマがありませんでした。

突然の出来事に壊れそうになる心を抱えて、社員の生活の確保とお客様へのご迷惑にならないように事業の継続に必死でした。泣くこともできないまま数ヶ月が過ぎ、しかし物事には必ず終わりがくるのだと信じていたように、問題は片付き、自分の手を離れていきました。

あまりに多くのことがありすぎて、そして、人が人を一番傷つけるのだと分かり、ひとりになりたかった。生きてることが辛すぎて、すべての記憶を失いたいとまで思いました。
#両親は私が外向きの責任を果たしたときに自殺すると思っていたようで、自宅内の刃物がすべて隠されたり、毎日チェックが入って、心配する気持ちは分かるけれど、生活するのに困りました。

最初は仕事と歌のレッスン以外は家にこもりっきりだったけれど、このままでは自分は本当にダメになると、パートナーと一緒に行こうと言っていた場所をひとりで旅するところから、「私のルネッサンス」がはじまったと思います。余談ですが、こんな時でも私はやっぱり歌いたいのだと、大げさだけれど、歌があるから生きていけるのだと実感したのもこの頃です。

以前、ブログに書きましたが、新婚旅行で行きたいと言っていたバルト海での豪華客船クルージングにひとりで行き、その帰りのストックホルムの空港で、セシリア・アーハンの「PS I Love You」を読み号泣しました。はじめてきちんと泣くことができたのです。なんでストックホルムなのか分からないけれど、人にどう思われようと気にならないくらい、とにかく泣いて泣いて泣きまくりました。そのときに通りすがりのスウェーデン人のおばさんに抱きしめられて、人が人を傷つけるけれど、人によっても癒されるのだと身にしみました。

それからひとりの時間が怖くなくなったように思います。人間は自分が思っているよりもとても強いものだと分ったし、ひとりで自分を見つめる時間があったからこそ、自分が何を大事にしたいのか、人との関係についても気づくものが多かったのではないかと思います。

そんな時期を通り過ぎて、いつの間にかひとりでいることにも、人と一緒にいることも、両方とも楽しめるようになりました。

今回この本を読んで、この数年の自分を振り返り、あのときと今の「ひとりになりたい」は違うんだなとはっきりと分かりました。

自分がやっていることに自信がなくなるとき、同じような考え方をしている人にふれあうと、自分を肯定される気がします。

今のままの自分でいいのだよ...と。

(総合評価:★★★★☆ 私も自分の伝えたいメッセージをきちんと伝えられる作家/アーティストになりたい)

2008年1月15日 (火)

ハプスブルク家の食卓

Photo_3数年前、体調を崩していた私に家族がプレゼントしてくれた本、「ハプスブルク家の食卓」を読み直しました。

プレゼントされたときに、「体力が資本。マリア・テレジアがものすごく忙しいストレスの高い生活を乗り切ったのは、食に秘密があるはず」とメモがついていました(笑)。

女帝マリア・テレジアは、16人の子供を産み、その間に敵国と戦いながら広大な領地を統治していたことで有名ですが、彼女を支えたのは、特製スープ「オリオ・スープ」。この本にはオリオ・スープのレシピがあるので、私も体調が悪いときにはそれにならってスープを作ります。確かに、元気が出る(一部材料が手に入らないため代用品にしますが)。

皇妃エリザベートのダイエットはすざましいものを感じます。医学的な裏付けが全くなく、かなり危険なダイエット法も多かった彼女。「ジュース療法」「乳清療法」「肉ジュース療法」などをやる一方、甘いものが大好きで、すみれのシャーベットやアイスをたくさん食べていたよう。宮廷生活を嫌って、旅ばかりしていた彼女はいったい何を考えていたのだろうと、数年前に、シシィを追って、ウィーンからブタペストへ旅したことがありますが、彼女について調べれば調べるほど、その不安定さが食にも現れていたんだろうなぁと思わずにはいられません。

食をきっちりすることが、健康の第一歩なんだよなぁと、胸にずしーっと響く本です。

(総合評価:★★★★☆ 一度読む価値あり)

2008年1月14日 (月)

フランス料理にもの申す

Photo私は、フレンチらしいフレンチが好き。その重さのあまり、年齢とともに(ってそんなに年をとってるわけではないのですが(笑))そんなに量を食べられなくなってしまいましたが、年に何度かは、特にジビエの季節には、正統派フレンチを食べにいきます。いくつかよくいくお店があるのですが、やはりオーナーシェフのお店は味があって好きです。
#先日、絶対に秘密にしておいてくれと昔の上司に連れて行ってもらった東京の東の方にあるフレンチは、ジビエが倒れそうになるほど美味なお店で、こんな場所にこんな隠れた名店があったとはっ!!と感動しました。2月のコンサートはこのお店のそばなので、コンサート終了後、食べにいっちゃおうかなぁ〜と思っています。

さて、軽いフレンチが多くなる中、王道フレンチを貫き通すオーナーシェフ3人の対談集、「親父シェフ3人 フランス料理にもの申す」。

フレンチ好きにはもちろんのこと、ビジネスにおいても非常に勉強になる本です。

勝間和代さんといつもどんな本が良かったか情報交換をするのですが、今日うちに遊びにきていて、これが面白かったと本をプレゼントしたので、内容を忘れ去る前にメモっておきます。

フランス料理のオーナーシェフ3人(田代 和久 氏, 谷 昇 氏、 北島 素幸 氏)がフランス料理やお店について、持論を展開。
#田代シェフは、ラ・ブランシュ。北島シェフは北島亭。谷シェフはル・マンジュ・トゥーのオーナーシェフです。私は、ル・マンジュ・トゥーはまだ行っていないので、いつか行きたいです。

「単純に嫌だと思ったら、もう二度とその店に行かなければいい」

「インターネットであれこれ言うなら、直接オレに言えって思うけどなあ」

辛口対談がこぎみ良いです。料理人という職人と経営者の2つの顔を持つ彼らのお金に関する苦労話も出てきて、プロとして料理を作るだけではダメなのだということがひしひしと伝わってきます。料理関係の本だけれど、組織論やプロフェッショナルの育成方法の考え方を学ぶにはとっても良い本だと思います。

Photo_2同じ系統の本として、コート・ドールのオーナーシェフ斉須政雄氏の「調理場という戦場」もいい本です。同じプロフェッショナルの仕事人として、斉須政雄さんを尊敬し、この本では多くのものを学ばせていただきました。プロとしての気構えだけでなく、オペレーションマネジメントに関して非常に多くのヒントをいただきました。某社のターンアラウンドをやっている最中、オペレーション改善を徹底的にやることに決めたのは、この本の影響がとても大きいです。

が、最近、コート・ドールの味が落ちたのは悲しい... いいお店だったのになぁ.. 

2008年1月13日 (日)

レンブラントの夜警

Photo新しく始めたMyLOHAS.netの今月分の原稿をすべて仕上げたので、のんびり連休を楽しんでいます。

朝からクライミングジムで新しい壁と激しく格闘した後、映画館へ! 12日に公開した「レンブラントの夜警」を観てきました。

久々にハードなクライミングをしたので、映画館に到着する頃には、疲れ果てていて、目が重くなっていて、途中で寝ちゃうかも!?と心配していたのですが、映画が興味深くて起きていることができました。
#書きながら寝そうになっているので、これを書いたらまだ9時にならないけれど、寝ちゃうつもりですが...

ストーリー

1642年、35歳のレンブラント(マーティン・フリーマン)は、一流の肖像画家としてヨーロッパ中にその名を轟かせ、妻のサスキアの優秀なビジネス手腕も手伝って、莫大な富を築いていた。その上、2人の間には待望の男子が誕生し、レンブラントはまさに人生の絶頂期にいた。この絵を描くまでは…。『コックと泥棒、その妻と愛人』のP・グリーナウェイ監督が、多くの謎に包まれてきた世界的名画「夜警」の謎に迫る。

いまだ全貌が解明されていないレンブラントの傑作「夜警」の制作過程を描いていくことで、画家として成功したレンブラントがなぜ没落していったのか、グリーナウェイ的に描くとこうなる!というのが本編の面白さ。ミステリー小説を映像で観ているような、そんな気分になります。

レンブラントに関する文献はいろいろと出ていますが、そして多くの方がレンブラントの絵をどこかで目にしたことはあると思います。しかし、このようなストーリーがあったのだと、美術館の解説で知る以上の人物が知ることができる映画です。非常によくできた映画だと思います。

レンブラントという画家にヨーロッパに仕事で行くようになって出会い、イタリアに留学したときに、ヨーロッパのあちこちに行き、レンブラントの作品をいろいろと観る機会がありました。しかし、この映画を観るまで、私はレンブラントという画家に魂を揺すぶられていなかったと思います。

この映画を観る前に、可能であれば、レンブラントについての文献を1冊でも読むことをおススメします(ウィキでもいいけど...)。そうすることで、もっともっとこの映画を楽しむことができるのではないかと思います。

(総合評価:★★★★☆ すっごくいい!!!ただし知的にチャレンジングな映画で誰でも楽しめる娯楽映画ではない)

2008年1月12日 (土)

MyLOHASお悩み相談室

MyLOHASお悩み相談室」で連載開始しました!

2008年1月11日 (金)

すべての美しい馬

Photo_3マット・デイモンが出ているので「すべての美しい馬」をBGMがわりに見ました。
#BGM代わりというのは、ちょっと原稿を書かなければいけなかったもので、しかし微妙に逃避モードだったので...

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

マット・デイモン主演による青春ドラマ。冒険と自由を求めてテキサスからメキシコへと旅立った若者が、大人になっていく過程を壮大な自然をバックに美しい馬とともに描く。

コーマック・マッカーシー原作の名作小説の映画化。

男の誇りと女の誇りを見事に対比させて描いているなぁと思いました。

とっても映像がキレイな映画で、見た後、しばらく、その映像の美しさに浸れます。

(総合評価;★★★☆☆ 映像はキレイだけど小説の方が好き)

2008年1月10日 (木)

レッスン!(Take the Lead)

Photo_2アントニオ・バンデラス主演の「レッスン!(Take the Lead (原題)」を見ました。

≪ストーリー≫

ニューヨークのとある高校。
誰もが見放す落ちこぼれ達の所にやってきた新任教師ピエール。
しかもピエールの担当科目は、なんと“社交ダンス”だった。

ヒップホップに夢中の生徒達は、“社交ダンスなんてヘタレの踊り”とまったく目もくれないが、ある日、ピエールと美女が絡み合い、熱く官能的にタンゴを踊るのを目にし、生徒達の態度は一変する。次の日から、コンテストに出場するために、猛特訓が始まる。最初は、まったくコツが掴めない生徒達も、ヒップホップと社交ダンスの音楽とステップをミックスした斬新な踊りを生み出していき、その様子に、ピエールは大きな可能性を感じ始める。

しかしコンテスト当日、生徒達のリーダー格であるロックがギャング達の仕事に巻き込まれ、定刻になっても会場に姿を現さない。ロックを信じて待つピエールと生徒達だったが・・・。

本当にあった話をヒントに作られた映画だそうで、こういうことがいかにもありそうなアメリカの話だなぁと思いました。

バンデラスが渋く年齢を重ねているのが素敵です。

Dirty Dancingに通ずるものがあると思いました。
#私が社交ダンスを習い始めたきっかけは中学時代に学校でDirty Dancingを見たことですね〜

見所は、悪ガキたちを社交ダンスの世界に引き込むために、バンデラスがタンゴをとってもセクシーに踊るシーンでしょうか!?

かっこいいを通り越して、ため息が出てしまいました。

どんな時でも希望を捨てない。強く願い、それに向かって努力をすれば結果が出る。

勇気と希望の出る映画でした。

(総合評価;★★★★☆ そうはいっても現実は厳しいときもあるのです...)

2008年1月 9日 (水)

雷神不動北山櫻

Photo通し狂言 雷神不動北山櫻
市川海老蔵五役相勤め申し候
を新橋演舞場で観てきました。

みどころ(新橋演舞場のサイトより)

この『雷神不動北山櫻』は、今から約二七〇年前の寛保二年(一七四二)正月に大坂の佐渡嶋長五郎座で初演され、同年七月まで打ち続けるという記録的な大当たりをとった作品です。皆様ご存じの歌舞伎十八番『毛抜』『鳴神』『不動』の三作品は、全てこの『雷神不動北山櫻』の一幕として上演されたもので、二代目市川團十郎が粂寺弾正、鳴神上人、不動明王の三役を勤めて好評を博しました。

 成田不動尊の申し子とも伝えられる二代目市川團十郎が初演した作品を、成田山新勝寺の開基一〇七〇年という節目の年に、市川海老蔵が挑むのは誠に意義深いことと言えましょう。

 また今回の公演では、原作の台本や従来の台本を参照しながらも、全く新たな構想のもと、市川海老蔵が粂寺弾正、鳴神上人、不動明王の三役に加えて、早雲王子、安倍清行の合計五役を勤めるというのも大きな話題となっています。

 時は平安時代のはじめ。朝廷の人々に裏切られたことを恨みに思う高僧・鳴神上人は、自らの行法で京都北山の滝壺に龍神を封じ込めてしまいます。そのために日照りが続くので、朝廷の人々が頭を悩ますところ…。

 天下を掌握しようという悪人たちや、これを防ごうとする善人たちと善悪入り乱れて、さまざまな人物が縦横無尽に活躍する勧善懲悪の物語が装いも新たに甦ります。

 歌舞伎十八番ならではの荒事の魅力をはじめ、歌舞伎では全く初めての試みとなる空中浮遊など、話題満載の『雷神不動北山櫻』をご期待下さい。 また公演期間中は、開基一〇七〇年を記念して成田山新勝寺の出開帳が、当、新橋演舞場で特別に行われます。

この舞台、海老蔵が1人で5役(鳴神上人、粂寺弾正、早雲王子、安倍清行、不動明王)を演じることで話題となっております。

一言でこの舞台を表現すると、陳腐な言葉ではありますが、「海老蔵はすごい!!」。 

目や顔の表情だけで、5役をまるっきり違うように見せる、その演技力に感動しました。

全く観客をあきさせないその迫力と集中力。むんむん香る色気もすごく、本当に素敵でした。

ううむ、すごい役者だっ!!


そして、何よりも、舞台をアレンジするところはアレンジしている点。古典として残すべきところは残し、そして変えたほうがより伝わるところは変える。そのさじ加減の絶妙さに、彼の才能を感じました。

(総合評価;★★★★★ 是非一度観て見てください。この舞台に感動します)

2008年1月 8日 (火)

今クールの連ドラ

今クールの連ドラのスタートと共に私のとても忙しい数週間がスタート。
1月は、お正月の特別ドラマもあるので、なお忙しい。タイムマネジメント力をフル活用してなんとか乗り切らねば... 

連ドラスタート時期は、毎クール、すべての連ドラを数回見た後で、どれを見るか決めていきます。
#最初からダメそうなのはとりあえず1回は見て、切るかどうか決めますが...

仕事、歌、連載スタート、研究と、今クールはそれなりに忙しいので(忙しくないときあるんですか?と突っ込まれそうですが)、今年は早々に決めないと、1月後半に寝不足で倒れるんじゃないかと、TVガイド片手に悩む日々。
#すいません、くだらない悩みで...

日曜日にスタートした「篤姫」は、キープ決定。

火曜日スタートの「ハチクロ」は、もともとマンガの連載をリアルで追っかけている原作好き。キャスティングにクレームつけたいんだけど、きっと最後まで文句をいいながら見ちゃうんだろうなぁ...学校帰りに神保町の柏水堂でプードルのケーキ買ってこなきゃ〜(これが分かる人はハチクロ好き認定ですね〜)

火曜日スタートの「あしたの、喜多善男」。これは、どうかなぁ〜。たぶん切るだろうなぁ。

水曜日スタートの「斉藤さん」は、観月ありさ好きの私としては外せない。面白そうだし。

木曜日スタートの「交渉人」。米倉涼子かぁ〜。どうしようかなぁ。

金曜日スタートの「エジソンの母」と「未来講師めぐる」。見ずに評価はできそうもない...

土曜日スタートの「1ポンドの福音」。とりあえず1回は見ちゃうだろうなぁ...亀梨君で土曜ドラマというと、綾瀬はるかとの「たったひとつの恋」を思い出す。視聴率悪かったけど、ドラマもかなりいまいちだったのに、なんだかんだと最後まで見てしまったわ...

なぞなぞ、TVガイドを見ながらいろいろと思う。
今週だけでもずいぶんと時間を使わないといけなさそう。
どうやって時間捻出するか、今週の課題です。

ちなみに、私はHDD録画はしますが、あくまでもスケジュール調整がつかなかった時のためで、ほぼリアルタイムで見る派です。とりだめはせず、その日じゅう、最低でも24時間以内に録画したものは見ています。例外は、海外出張中くらいです。

2008年1月 7日 (月)

アンカー展

Photo故郷スイスの村のぬくもり アンカー展を観てきました。

アルベール・アンカーは、スイスの中央部のインス村出身の、19 世紀のスイスで大変な人気を博した画家です。仕事やプライベートを通じて何度かスイスを訪問している間に出逢った画家の作品展が日本で開催されるということで、これは絶対行かねば!と思っていたところ、やっと時間を見つけられました。

絵本に出てきそうな暖かい、でも素朴な絵。個人的には、なぜ男の子の絵がかわいくないんだろう!?と不思議に思うことも多かったのですが、ゆったりとした時間に包まれて、尖っていた気持ちが和みました。

(総合評価:★★★☆☆ スイスで観たときのほうが感動が大きかった...のはなぜ!?)

2008年1月 5日 (土)

アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生

Photo_2アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生」。

作品紹介

1980年、世界を揺るがせた暗殺の数時間前、裸でオノ・ヨーコに寄り添うジョン・レノン。この愛する女性との1枚が、彼の最後のポートレイトとなった。妊娠中に、ヴァニティ・フェア誌の表紙をヌードで飾ったデミ・ムーア。掲載誌の発売禁止処分が世界中でニュースとなり、母性に関する大論争を巻き起こした。ミュージシャン、映画スター、政治家、舞踏ダンサー、スポーツ選手―セレブリティの中のセレブリティたちが、彼女の前では心を開き、思いもよらぬ表情を見せる。
エリザベス女王の肖像写真を撮影したり、今秋のルイ・ヴィトンの広告で、元ソビエト連邦大統領ゴルバチョフを起用するなど、今、最も旬な女性写真家として世界的な活躍を続ける、アニー・リーボヴィッツ。

一流のポートレイト・フォトグラファーとして、商業的にも輝かしい成功を収めた今もなお「倒れるまで仕事をする」という彼女を、突き動かすものとは・・・?華々しいキャリアのスタートである「ローリングストーン」誌から、ハイファッション誌へと活躍の場を広げる彼女の姿を、世界中のセレブリティへのインタビューや、撮影裏話を基に描き出す。
プロフェッショナルの仕事人として、女として、母として―。時に悩み、傷つきながらも、強く、そして自由に生きるアニーの姿に、あなたも、きっと勇気付けられます!

1枚の写真にすべてをぶつけ表現する仕事、フォトグラファー。

物議をかもすことも多い彼女だけれど、1枚の写真を撮るのに真剣に取組んでいる姿をみると、同じエンタメ業界に身を置く者として、襟元を正し、背筋を伸ばし、自分にそしてオーディエンスに恥ずかしくないようにしたいと心から思ます。

「倒れるまで仕事をする」という彼女の生き方に憧れました。

(総合評価:★★★★☆ ここまでストイックになれるだろうか?)

公開は2月だそうです。劇場でもう一度観ようかな〜と思いました。

2008年1月 4日 (金)

芸術脳

Photo今日は寒いので、朝風呂でゆっくり暖まる。暖まりながら、茂木健一郎氏の「芸術脳」を読みました。

内容紹介(新潮社より)

芸術は、苦悩か快楽か爆発か? 創造する脳の力に迫る、超刺激的対話集!

松任谷由実、リリー・フランキー、内藤礼、いとうせいこう、天野祐吉……。気鋭の脳科学者が見つめた、10人のクリエイティヴな脳の中身とは? クオリア、アハ体験、ホープフル・モンスター等々、茂木ワードが創造力の本質に肉迫。クリエイティヴィティとは、すなわち生きること! 現代日本社会を豊かに生き抜くヒント満載。

対談形式なのと、芸術に偏るわけでもなく、脳科学に偏るわけでもなく、バランスのいい本なので、とても読みやすいです。

それから、何かに没頭してしまうある意味アンバランスな芸術家タイプの人(私がそうなんですが...最近これでもちょっと悩んでたりしてました)を肯定してくれる話がいっぱい出てくるので、「私だって大丈夫!」とポジティブになれる本でした。

(総合評価:★★★★☆ 落ち込んだときに読もう!)

2008年1月 3日 (木)

earth

EarthEarth3





earthを観てきました。
#公開は1月12日です。

内容紹介(作品資料より)

50億年前、まだ若かった地球に巨大な隕石が衝突した。この衝突事故は、惑星そのものを23.5度も傾けてしまったが、それは今日の世界と、生命の誕生に重大な役割を果たすこととなった。この傾斜がなければ、現在地球上にある驚くべき多様な地形や、寒暖の極端な差、四季の移ろいはもちろん、生命にとっての条件も揃わなかっただろう。旅をナビゲートするのは、ホッキョクグマ、象、ザトウクジラの親子。北極を基点に、この星を縦断するかつてない旅が今はじまる。

大ヒット海洋ドキュメンタリー『ディープ・ブルー』、驚異的な視聴率をたたき出した「プラネット・アース」シリーズのスタッフが結集。次に挑んだのは、地球丸ごとのドキュメンタリー! 制作に5年、撮影日数のべ4500日、撮影場所全世界200ヶ所以上。最新の撮影技術を駆使し、最高のハイビジョンで描いた映像は圧巻!かのベルリン・フィルのフルオーケストラにのせて出会う命のドラマは、見るものに計り知れない驚きと感動をもたらしてくれる。

温暖化によりホッキョクグマが生きにくくなっている事実をベースに、きれいな映像が画面いっぱいに広がっていきます。メッセージ性を考えると、不都合な真実の方がずっとずっとメッセージ性が高いと思います。わざわざ劇場に観に行かなくても良いかもと思う作品でしたが、子供に教育的目的で見せるのにはすごくいい映画だと思います。

(総合評価:★★★☆☆ 期待はずれ。でも地球環境保護のテーマに取り組んだり、難しい映像を撮ったことは評価すべき)

そして、その帰りに、earth MUSEUMにも行ってきました。
#毒を食らわば皿まで..という心境ではなく、たまたま近くに居たため

映画を観た後なので、展示の内容は、「映画でみたほうがいいよぉ〜」と思う内容。順序が逆だったら良かったのかもしれませんが... 1月3日とあって子供たちでいっぱいでした。こちらも教育内容としては悪くない展示会です。トークショーも1日2本ほどあるようです(私はトークショーに合わせていきました)。 しかし、環境問題の本を読みあさっていたり、関連映画やドキュメンタリーをみている人にはもの足りない内容であることは間違いなし。

(総合評価:★☆☆☆☆ 子供と一緒あるいは東急東横店に用事がなければ行く必要なし)

2008年1月 2日 (水)

リトル・ブリテン

Photo_3皆様、あけましておめでとうございます。

今年もエンタメ三昧の1年でありますように。

さて、お正月は、以前からずーっとみたいと思っていたイギリスBBCでやっているコメディドラマ、 Little BRITAIN(リトルブリテン)をまとめて観ています。このドラマ、2006年と2007年の国際エミー賞コメディ部門受賞しています。

内容(「DVD NAVIGATOR」データベースより)

BBCで放映中の国民的人気番組「リトル・ブリテン」の第1シーズン第1巻。コメディアン、マット・ルーカスとデヴィッド・ウォリアムズが毎回さまざまなキャラクターに扮し、大英帝国の伝統と格式を笑い飛ばすブラックユーモアを連発する。

イギリスに住んでいる友達から、めちゃくちゃ笑えるからとにかくみてみてとおススメされた作品。

どぎついジョークが苦手な方や、これって人種差別でしょ?と思ってしまう方にはおススメしませんが、あまりにも馬鹿すぎる内容で、ブラックユーモアにあふれています。

朝から2007年のBL/PSを作りながら大爆笑。あまりに笑いすぎて、腹筋が痛い...

例えば、ある学校で.. ひどい教育を皮肉ったシーン。スコットランドなまりで喋らせたり、そんな授業やテストありえないでしょ〜というのを延々とやります。

マット・ルーカスとデヴィッド・ウォリアムズの2人が、さまざまな役をこなしていき、この2人の七変化も笑えます。

ネタバレしちゃうので、詳しくは書きませんが、英語も簡単ですし、ブラックコメディーでお正月を盛り上げたい方にはおススメです。

(総合評価:★★★★☆ 自分の子供には見せたくないけど)

2008年1月 1日 (火)

ベートーヴェンは凄い!「全交響曲連続演奏会」2007

Photo後輩T氏に誘われ、体力のあるうちにチャレンジしようと、「ベートーヴェンは凄い!「全交響曲連続演奏会」」を大晦日の午後2時から東京文化会館で観てきました。終了は元旦午前1時頃。約11時間、ベートーヴェン漬でした。

■指揮:小林研一郎
■ソリスト: ソプラノ 菅 英三子、アルト 坂本 朱、テノール 佐野 成宏、バリトン 青戸 知
■管弦楽:イワキオーケストラ (コンサートマスター:篠崎史紀)
■合唱:武蔵野合唱団

Ca39008011時間ともあり、かなりしんどいのではないかと心配していたのですが、(そして私は狭いところに長時間じっとしていることができない閉所恐怖症の気があります)インターミッションが適切な長さでふんだんにとられていたため、思った以上に辛くありませんでした。余力ありまくりで、音楽を心から楽しむことができました。

気になったのは第一番。音が少し低めでスタート。ベートーヴェンで年末だから!?とかおもいながら、しかもオケがぴったりあってる感がなくて、このまま大丈夫なのか!?と少々心配になる。

しかし、第二番に入るころには、だいぶオケもあってきていて、心配は解消される。
あぁ、いい音楽だっ!と浸れるところまでくる。

第三番、英雄。第2楽章の「葬送行進曲」もしみじみ感よりも、英雄に流れるスケールの大きさや圧倒感がある。うん、すごくいい!!!

ここで長めのインターミッション。三枝成彰さんとオーケストラのメンバーのお話。ベートーヴェンは弾くのが困難な作品と言われているが...というやり取りの中で、チェロやコントラバスは、6番と9番は弾けなくてごまかしているとのこと。どこだろう!?

第四番、ここで、弦楽器の人たちの指がよく動いていることに感動する。私もひよっこですが音楽をやっている身。これだけの長い時間(インターミッションが入るとはいえ)、弾きっぱなしなのに、しかもベートーヴェンの交響曲なのに、なぜ指がつらない? すごい、やっぱプロだよ!と感動。
#すいません、変なところに感動して。

第五番、運命。フォルテとピアニッシモの差がすごくいい。「運命は扉をたたく」というけれど、本当にノックしているように聞こえる。ベートーヴェンの交響曲のすごいところは、存在しないはずの音が聞こえること。私は人の声が聞こえる。空耳と分かっていても、運命を感じる。

第六番、田園。第二楽章は小鳥のさえずりが聞こえてくるし、第四楽章の嵐を経て、第五楽章の澄み切った晴れやかな情景が目に浮かぶ。第五、第六と続けて演奏だったので、高揚した気持ちがどんどん落ち着いていくのが分かる。

第七番。一番好きな第七番。2007年はのだめかんだーびれのドラマでもこの曲が使われたので、耳なじみの良い曲になっているとおもう。第二楽章はある方のアルバム(声楽)にはいっていて、私もいずれは歌いたいとおもっています。七番までいってるから、こばけんがへろへろになるんじゃないかと心配していたのですが、五番以降どんどん盛り上がっていって、サイコーでした。

第八番。小作品であるこの曲は七番で盛り上がった後のクールダウンとしてはいい曲です。こばけんがへろへろになっていたので、かなり心配。七番で力を使いすぎたか!?

ここで2度目の三枝氏のお話。コンサートマスターの篠崎史紀氏と一緒に、ベートーヴェン以前と以後のクラシックについてのお話でした。ベートーヴェン以前は、消費の音楽。ベートーヴェンが音楽を芸術にした、というお話。バッハもモーツアルトも消費の音楽。100年後に音楽が残っていることを考えずに、特定の人のためにだけ書いたもの。サラリーマン音楽家というお話。ベートーヴェンは音楽は芸術だといい、100年後に残す音楽を作った。だから、音楽の種類が全然違う...とのこと。私は、ベートーヴェン以前ばっかり歌っているので、なんとも居心地悪かったのですが、なるほどとおもう点はいろいろとありました。こういう「会話」があるのがこのコンサートのいいところです。

第九番。有名な合唱付きの、第九。会場中が沸き立つような盛り上がり方で、年末だぁ〜という気分になりました。本当にこんなに盛り上がる年末は初めてです。

午前12時45分、演奏終了。15分にわたる割れんばかりの拍手の中、「ベートーヴェンは凄い!「全交響曲連続演奏会」」は終了しました。

感動です。こんなにすごいコンサートが年をまたいで聞けるとは! Tさん、さそってくれてありがとう!


そして、指揮者の小林研一郎さん、イワキオーケストラの皆様、武蔵野合唱団の皆様、すばらしい音楽をありがとうございます。きっととてもお疲れになったこととおもいます。どうぞゆっくりとお休みいただけるように、お祈りしております。

Ca390082帰りに、祝い酒が振る舞われていました。お持ち帰りですが、スポンサーの1社である田苑酒造株式界社からのプレゼントでした。

(総合評価:★★★★★ 1年のいいスタートが切れそうです!)

« 2007年12月 | トップページ | 2008年2月 »

2014年4月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30      

秋山ゆかりについて

講演のお知らせ

  • 2015年1月14日(水)午後5時~8時「理工系女子による理工系女子のためのキャリア戦略講座」@人材研究所セミナールーム
    お申込みは、こちらから
    2015年1月16日(金)午後5時~@明治大学

コンサートスケジュール

  • 2015年2月7日(土)自主企画コンサート「数学×音楽!?~数学がひも解く音楽のヒミツ~」午後1時半~@JTアートホールアフィニス(虎の門)チケット4000円

CDのご案内

サイト内検索
ココログ最強検索 by 暴想