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2005年11月

2005年11月29日 (火)

MASSAI~LES GUERRIERS DE LA PLUIE

Masai_thumbサバンナの貴族と呼ばれるマサイ族の戦士の成長を描いた映画、「マサイ」。ドキュメンタリー出身のパスカル・プリッソン監督が12年間マサイの村に通い詰め、信頼を勝ち取り、ようやく撮影の許可をもらい、映画を作ったそうです。そして、11月にマサイの戦士が映画のPRのために来日したときにはかなりの話題になり、見たいなぁと思っていた作品です。12月23日の公開より一足先に見てきました。

演技をしたことのないマサイの戦士に、演技をつけるのは大変だっただろうなぁと思います。また、マサイの戦士には「弱者」という概念がないらしく、「弱者」を演じるように説得するのが大変だったそうです。

概念の無いものをどうやって説得させたのか? 

言葉だけでなく、文化のカベを乗り越えて作った作品なんだなぁとしみじみ思いました。

映画はどちらかというとドキュメンタリー風で、稚拙な演技なのがかえって映画というよりドキュメンタリーを見ている感じにさせてくれました。

総合評価:★★★☆☆

2005年11月28日 (月)

21グラム

21_thumbアメリカで2000人の患者の臨終に立会い、統計を取った数字。臨終前後の体重差は、21グラムだそうです。21グラムとは、人が死ぬときに失う重さなのですね...

先日見た友人の舞台と同じように、一連の事件をばらばらにして構成されているため、最初の方は非常に分かりづらく、話がまったく見えてきませんでした。もしかして私って頭悪い?と思いながら、しかし、先日友人が書いた脚本と似たパターンなので、後半に期待しながら我慢してみていくと、ばらばらだったピースが繋がっていき、1つの物語になっていきます。

ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ、ベニチオ・デル・トロという豪華なメンバーが、ひとつの心臓をめぐって交差する3人の男女の運命を演じています。心臓移植を待つ重病の男、事故で家族を失ってしまった女、事故で女の家族を殺してしまった男との、その三者の関わりを描き、それぞれがそれぞれの日常を生きていますが、ある事件を通して、密接に絡みあっていきます。

「人生の悩み」がこれほど全面に出されている映画はあまり無いのではないでしょうか。登場人物が皆、悩んで悩んで悩んで... 悩みすぎてよれよれになっていきます。
私はここまでいろんなことを悩まないなぁと思いました。そして、絶望の果てに見出す希望の光がこれほどまでに心を揺さぶるとは思いませんでした.

総合評価:★★★★☆

2005年11月27日 (日)

紅葉・鯉・温泉

Momiji_2_thumb寒暖の差が激しいところのほうが、紅葉が綺麗だそうです。上杉神社では、もみじが黄色から赤に移り変わっている最中で、とてもきれいでした。

謙信時代には200万石あったのに、後に15万石まで削減されても、なお、越後時代からの家臣のリストラを行わず、米沢藩を運営していったのはすごいと思います。上杉神社を歩きながら、私が運営をしていく立場だったら、どういう策を練っただろうか?とひたすら考えました。

上杉鷹山は、傾いた米沢藩を救うために「大倹約令」を発し、まず、役人の贅沢や無駄を正すことからスタートし、農政を改革し、教育を推進し、そして、産業を発展させていきました。また、自給自足を推奨し、農家だけでなく全ての家で、庭の半分に貧しい土地にも強い植物を植え、食料にすることを推し進めたそうです。

仕事をしていると、リストラできるとどれだけ楽になるだろう?と思うことがよくあります。しかし、今のこの時期に、上杉家が治めた米沢の町に来たのは、神様から「リストラをしなくても、頭を使い、乗り越える方法がある」ということのお告げなのでしょう。

頭を使った後は、のんびりするために、小野小町も入ったという小野川温泉に行きました。夏はほたるがたくさん飛ぶことで有名な川のそばの露天風呂。町が寂れてしまったときに、町おこしの一環として作られたそうです。川のそばについたて程度の囲いがあり、石で温泉を囲っているだけの簡素なものでしたが、開けた感じで気持ちよかったです。ここは100万円程度の投資で、町おこしに一役買ったそうで、全国的に有名になったそうです。お金をかけずに集客をする。上杉家が米沢藩に浸透させた「節約して、頭を使い困難を乗り越える」文化がここにも生きていたようです。

硫黄成分の温泉だったので、傷口にめちゃくちゃしみて、入った瞬間痛くて泣きそうになりましたが、傷は少し良くなったみたい。また、川のそばの紅葉がとても綺麗で、リラックスタイムになりました。

Koi_3_thumb夜は名物の鯉料理。

鯉の薄作りは芸術品でした。初めて食べましたが、とってもあっさりしていて、淡白な味でした。泥臭いといわれていますが、鯉専門店で食べたからかもしれません。泥臭い感じはまったくありませんでした。

鯉は捨てるところが無いそうで、骨もうろこもおせんべいのようにして食べるそうです。うろこのおせんべいは、うろこという感じは全然しませんでした。美味しかったです。

2005年11月25日 (金)

山形

初めての東北です。

仕事で日本国内はあちこち行きましたが、東北だけは縁が無く、行ったことがありません。北海道は仕事で何度も行ったのですが、毎回、東北を飛行機で通過しているだけでした。今回は本当に東北に行けるのです!

事前準備が出来なかったので、新幹線の移動中に、山形についての基礎知識を詰め込むことにしました。

事前準備をしていなかったこともあり、同僚から、「山形から何を連想する?」と聞かれ、「ラ・フランス、米沢牛、こんにゃく、鯉」と答えてしまいました。食べ物ばかりですね(笑)。

食いしん坊なので、食べ物しか思いつきませんでした。温泉もあるそうです。でも、温泉に入っているヒマはあるのでしょうか? 

初東北、楽しんできます。

2005年11月20日 (日)

ファイト・ウォール!

Slice2_2_thumbリポビタンDの宣伝になってしまいますが、クライミング派としては見逃せないイベント、「東京のみなさん、ファイトイッパーツ!」キャンペーンで、新宿会場に、6メートルのウォールクライミングができるカベ、「ファイト・ウォール!」が登場しました。
#6メートルっていうのが情けない高さですが...

ファイト イッパーツ!なら、もう少しチャレンジングなカベにしてもらいたかったのですが、クライミングがポピュラーなスポーツになるためには、簡単でも仕方無いのでしょう。

「いつクライミングなんかに行くひまがあるの?」とよく聞かれますが、なんだかんだと言いながら、時間を捻出しては登りに行っています。最近は5級のカベが突破できず、カベの前に途方に暮れる日々です...

2005年11月19日 (土)

Alegria 2

Ciqrue du SoleilAlegria 2を観てきました。

見た人からすごくいいと聞いていましたが、とっても良かったです。

一番感動したのは、ニュー・ロシアン・バーと呼ばれるしなる棒の上で、宙返りをするだけでなく、棒から棒へ飛び移っていく離れ業。棒の幅は、15センチしかないそう。最後は、男の子を抱きかかえて宙返り。落としたらどうするんだ!と思わず息をのんでしまいました。

次は、スラックワイヤー。ゆるくはったロープの上で、歩くだけでなく、倒立したり、一輪車をこいでいました。最後は、ロープを左右に揺らしながら、その上を歩いていきました。16歳の中国人アーティストが演じているそうですが、その身体能力の高さ、素晴らしいです。

最近ジムに通っている私ですが、バランス力を磨くのに苦労していて、45センチのボールの上で正座をするのがやっと。あのレベルには到底達することはできないわ。すごい!と思いながら見ていました。とても綺麗でした。

ニューコントレーションでは、この人たち軟体動物?と思わせるほど、体のしなやかな女性2人組。10歳と11歳のモンゴル人女性が演じているそうですが、人間の体ってここまで動くんだ!と感動しました。

Ciqrue du Soleilの舞台はサーカスではないとよく言われますが、サーカスを超えて、人間の身体能力を極限まで使った芸術だと思いました。

1点だけいただけなかったのは、ファイアーデュオで、たぶん灯油に火をつけてぐるぐるまわしていたのでしょう。とてもきれいだったのですが、喘息もちの私は、締め切った室内で、灯油に火をつけられ、その煙が充満したため、咳き込みはじめました。(他にも多くの人が咳き込んでいました。) そして、次の「スノーストーム」で大量の風が吹き荒れ、煙が拡散されたため、喘息の発作を起こしてしまいました。その直後に30分の休憩が入ったため、外に出て、薬を使ってその場はなんとかなったのですが、一緒に行った友達には随分と迷惑をかけてしまいました。空気の通り道を確保して欲しかったです。

喘息の発作を起こしてしまいましたが、とても満足した舞台でありました。

2005年11月16日 (水)

強い女

今日発売されたマガジンハウスの雑誌ananで、「強い女」特集をやっています。

自分では、まったく強いとは思っていないのですが、一般的には強い女認定をされているようで、しっかりインタビューされてしまいました。(笑)

先日書きましたが、大好きな漫画家の先生が出ているのでインタビューを引き受けたのが、本当の理由で、自分で強い女認定をしているわけではありません。

編集部から送られてきた雑誌に載っている大好きな先生を見ながら、にまにましていす。
#前にムギさんがアレンジしてくださった別の漫画家の先生とのご飯でも、ものすごく騒いでいましたね...

2005年11月14日 (月)

トリコロール 青の愛

Trzvkolory_thumbクシシュトフ・キェシロフスキが、フランス国旗に用いられている青、白、赤の色をモチーフに作り上げた3部作「トリコロール」の1作目。 著名な作曲家の夫と幼い娘を事故で失ったジュリーの絶望から再生を描いています。

夫の未完の作品を夫の長年のパートナーで彼女を愛しているオリビエと作り上げて行く過程で、彼女自身がゆっくりと静かに再生していくのですが、あまりに淡々としすぎていて、悩んでいたり、苦しんでいるのだろうけれど、人からは理解してもらえにくいのだろうなぁと思いました。3部作の中で一番賛否両論あるといわれる作品のわけはこの辺にありそうです。

全編で使われているジュリーの悲しみと困惑に満ち溢れた心を表現しているかのようなブルーグレーの映像と、映画の終盤で使われている「コリント人への第一の手紙」の「愛の賛歌」が引用された合唱が、彼女の静かな静かな再生を表現していて、心に染み入りました。

「コリント人への第一の手紙」は、NHKの連続ドラマ「はねこんま」で斉藤由貴が一生懸命英語を勉強するときに出てきたことが、教会の聖書のクラスよりも強烈に記憶に焼きついています。はねこんまの主人公が慕う先生から「愛の賛歌」を英語で教えてもらい、英語の落ちこぼれから優等生になっていくシーンを今でも覚えています。

青の愛では、たぶんギリシャ語の原典を利用していて、フランス語の字幕が出ているのですが、英語のイメージが強すぎて、フランス語の字幕を見ながら、英語が出てきてしまいました。映画を見終わっても、頭の中でフレーズが回っています。


If I speak in the tongues of men and of angels, but have not love, I am a noisy gong or a clanging cymbal.
And if I have prophetic powers, and understand all mysteries and all knowledge, and if I have all faith, so as to remove mountains, but have not love, I am nothing.
If I give away all I have, and if I deliver my body to be burned, but have not love, I gain nothing.
Love is patient and kind; love is not jealous or boastful.

It is not arrogant or rude. Love does not insist on its own way; it is not irritable or resentful.

It does not rejoice at wrong, but rejoices in the right. Love bears all things, believes all things, hopes all things, endures all things.
Love never ends; as for prophecies, they will pass away; as for tongues, they will cease; as for knowledge, it will pass away. For our knowledge is imperfect and our prophecy is imperfect; but when the perfect comes, the imperfect will pass away.
When I was a child, I spoke like a child, I thought like a child, I reasoned like a child; when I became a man, I gave up childish ways.
For now we see in a mirror dimly, but then face to face. Now I know in part; then I shall understand fully, even as I have been fully understood.
So faith, hope, love abide, these three; but the greatest of these is love.

総合評価:★★★★☆

2005年11月 4日 (金)

春の雪

Harunoyuki1_thumb今日はオフを取っていたので、朝から映画を観に行きました。

前から観たかった「春の雪」。私の大好きな三島由紀夫氏原作の映画です。三島由紀夫の作品にとても強い思い入れがあるので、映画を観に行くのは止めた方がいいか悩みましたが、映像がとても綺麗だと聞いていたので、あまり期待をせずに観に行きました。

まず、前評どおり、映像がとても綺麗でした。昔、テレビで見た夏目漱石の虞美人草を思い出させる綺麗さで、妻夫木聡と竹内結子のコンビは映像的にとても良かったと思います。

原作では、前半の清顕の子供っぽい屈折したところと、後半の内面に秘めていた熱いところがはっきりと表現されていたと思うのですが、この映画では、何時から清顕が変化していくのか、その変化がとても曖昧で、どちらかというと、原作のストーリーを追う感じが否めませんでした。

Harunoyuki_2_thumb春の海は、豊饒の海の第一巻にあたる物語ですが、豊饒の海のテーマである輪廻転生の部分がほとんど描かれておらず、とても残念に思います。

豊饒の海は、4部作になっていて、清顕が、勲、月光姫、透といった全く別の人物に生まれ変わっていきます。春の雪に描かれていたように、聡子との愛に死んでいった清顕と、憂国の思いからクーデターを計画しそして自ら命を絶った勲と、麗しいタイのお姫様ジン・ジャン(月光姫)と、悪の権化のような美少年 透。彼らは「一つの魂」を生きており、春の雪でも親友役をしていた本多が、その「一つの魂」を一生にわたって追っていきます。年を重ね、老い、老醜をさらしながらも、その清顕の輪廻転生を見届けようとします。この輪廻転生を主題として三島由紀夫氏が選び、そして、遺作とした意味は、できれば表現してもらいたかったなぁと残念でたまりません。

総合評価:★★★★☆

2005年11月 3日 (木)

食欲と芸術の秋: Natural Cuisine Healing Harp 

Ciaobella_thumb今日は、友人に誘われて、島田伸幸さんのお店Ciao Bellaで行われた"Natural
Cuisine Healing Harp"に行って来ました。

お料理のデモンストレーション、ランチ、そして、最後に、ケルトハープの演奏会でした。

お料理は以下のとおり。

Desert_thumb


Stuzzichino: 有機にんじんのムース
Antipast: 秋刀魚のポーピエットと秋野菜のメリメロ レタスソース
Primopiatto: なすのラビオリ
Dolce: りんごのたると、ババロア、シャーベット、魔女のジャム

全部写真を撮ろうと思っていたのですが、目の前にお皿が出てくると、すっかりお料理に目を奪われて、写真を撮り忘れていました。唯一取れたのがDolceです。

Antipastの作り方をデモンストレーションしていただいたのですが、とっても簡単!これなら私にもできそう!と思いました。お友達とかが来たときに、ささっと出せると素敵ですね~

レタスのソースは、カルパッチョにも使えるそうです。これがすごく簡単にできるのでびっくりしました。うちのミキサーは、ジュース専用ですが、ソースもつくれるんですね!

Mio_thumbDolceに添えられていた魔女のジャム(ミオジャム)は、フランスのピレネー地方で「ブルーッシュ」と呼ばれている、魔女の伝説から作られたとっても珍しいジャムだそうです。
プラムと野ばらで作られているものだそう。お土産に、魔女のジャムをプレゼントされました。

すごく嬉しい~~

Healing Harpは、レイホリスティックサロンの所れいさんの演奏でした。学生時代からケルトミュージックはとっても好きで、ケルトギターのCDなど何枚か持っているのですが、今回は生演奏なので、とても楽しみにしていました。しかし...ヒーリングミュージックですっかりリラックス。しかも、美味しいお食事を頂いた後で、うとうとと眠ってしまいました。気付くと、最後の曲。気持ちよい時間だったのは間違いなのですが、聞き損ってちょっと残念です。

2005年11月 2日 (水)

アニベルセルギャラリー: シャガールコレクション展

少し時間があったので、アニベルセルギャラリーのシャガール・コレクション展を見てきました。

シャガールの代表作『誕生日』『婚約者達』『天涯の花嫁』などを中心にした油彩作品30点と、珍しい木版画のシリーズ作品『ポエム』 24点組に、リトグラフの大作『屏風』1点が紹介されていました。 <

シャガールについてのビデオを流されており、ふらっと寄ったのであまり期待していなかったのですが、シャガールの独特の世界に浸れることができ、心が落ち着きました。

シャガールは大好きな画家の一人です。なぜか知らないのですが、辛いことがあるとシャガールの絵を見たくなります。また、そういうときに限って、シャガールの絵がそばにあるのです。

シャガールの独特の色彩と空想的な空間に逃避できるから心が静かになるのかもしれません。

Chagall1_2_thumbチューリッヒに度々行く機会があったのですが、チューリッヒのフラウミュンスターにあるシャガールのステンドグラスが大好きでした。辛いことがあると、そのステンドグラスの下で何をするわけでもなくぼーっとすわり、心を空っぽにしていました。



Opera_thumbまた、パリのオペラ座のシャガールの天井画も大好きです。
ここでオペラをほとんどやらなくなったのは悲しいですが、バレエを見に行き、この天井を見上げると、エッフェル塔や凱旋門がパステルカラーで描かれており、心がとても和みます。

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秋山ゆかりについて

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